提督業再開しました   作:刻の風

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提督業の事後処理

乙が泊地に受け入れられたその日、乙は新たな名前を得た、新城の命名だ、暁型5番艦明星、たまたま通りかかった暁を見て発想がついたらしい、愛刀虎徹(新城命名)を持ち、深海艤装の代わりに暁とお揃いの帽子を被ったその姿は正に人だった

 

暁「えっと…貴女、新しい妹になる…の?」

明星「い、ヤ…?」

暁「そんな事ないわ!勿論大歓迎よ!今他の妹達呼んでくるから!ちょっと待っててね!」

新城「見た目は完全に逆だけどな」

暁「、もう!ぷんすこ!」

新城「あはは、そう怒るなって」

暁「一人前のレディーとして扱ってよね!」

新城「わかったわかった」ナデナデ

暁「頭ナデナデしないでよ!もう!」タタタ

新城「あいつ器用だな…後ろ向きながら走るって…」

明星「…」ジー

新城「ん?」

那覇刀「…」ジー

新城「どうした?」

那覇刀「ワタしも…撫デて…」

新城「いいのか?」

明星「…」コクン

新城「じゃあ失礼して」ナデナデ

明星「フぁ…」カァァァ

新城「ん?」

明星「何でモナい…1ツ…聞いて…イイか?」

新城「何なりと」

明星「何故…ワタしヲたすケてくれた…?ワたシ達は敵だった筈…ナの二ナンで」

新城「最初は大本営に通達するつもりだった」

明星「エ…」

新城「だけど、俺がボーキサイトと言ったら反応しただろ?」

明星「…」カァァァ

新城「それを見てお前は違うな、て」

明星「ワタし…ね?」

新城「ああ、」

明星「少しだケ…記憶が、あルの」

新城「!?」

明星「ぼやけてる視界の中…必死に天龍さんがワタしを砲撃かラ庇ってくれた…そノ記憶ダケ…」

新城「そうか…」

明星「キガツケバ…海ノ上に立ってた…僅カな記憶、ヲ頼りに戻ろうとしタ…ワタしの居場所、天龍さんが居る場所二…」

新城「お前はそれから龍田達に鹵獲されて今に至る、てわけか」

明星「…」コクン

新城「経緯はどうあれお前はもうここの仲間だ、残念ながら全任のお陰で沈んだ艦娘が多すぎて特定は難しい、だが、天龍も言った通りお前はお前だ、その記憶を大切に持って、これからここで新しい記憶を作っていけばいいさ」

明星「…」コクン

暁「みんな〜、こっちこっち〜!」

響「自分より大きな人を妹に持つなんて、不思議な気持ちだね、でも歓迎するよ、私は暁型2番艦の響、こっちは雷、こっちは電さ、宜しく頼むよ」

電「宜しくなのです!」ペコッ

雷「何か困った事があったら私に頼ってくれてもいいのよ!」フンスッ

明星「ヨろ…しくお願イ、シマす」ペコッ

新城「良かったな、今夜別泊地合流組とお前の歓迎会やるから、絶対来いよ」

明星「イい…の?」

暁「もちろんよ!なんてったって、貴女はもう仲間なんだから!」

電「なのです!」

響「私達はもう仲間だと思っているけど、貴女も仲間と思ってくれたら嬉しいな」

雷「もちろん仲間なんだから当然よ!」

明星「ありガ、とウ…お姉チャン…」

暁「さぁ、行くわよ!建物の中案内してあげる!」

明星「ウん…!」

 

〜〜〜暁姉妹立ち去る〜〜〜

 

天龍「提督…一つ相談しても良いか?」

新城「珍しいな、なんだ?言ってみろ」

天龍「オレは…オレ達は何と戦ってるんだ?」

新城「お前も気付いたか…」

天龍「ああ、仲間を守る為、仇を取る為に戦って、沈んで、沈めて、沈められて、てな具合に繰り返してきたが…仲間を殺して来たって事だよな」

新城「違う」

天龍「違わない!オレは、あいつらを…この手で…」

新城「俺はこれを呪縛のように思う、だが、この呪縛から抜け出す方法が1つだけある」

天龍「?」

新城「何方かが滅びる事だ」

天龍「っな!?」

新城「なぁ、深海棲艦を倒すと艦娘が現れる事があるだろ?」

天龍「ああ、」

新城「要するにそれは呪縛から解放された、て事じゃないのか?」

天龍「つまり、お前が言う方法って」

新城「ああ、この先だれも沈めずにこの戦いを終わらせる」

天龍「出来んのかよそんな事!」

新城「出来るさ、俺と、お前らならな」

天龍「…信じて良いんだな?」

新城「ああ、」

天龍「なら、オレはお前を信じる、」

新城「おう、どんと構えとけ」

 

〜〜〜その夜〜〜〜

 

その日着々と到着したトラック艦隊と明星の歓迎会が執り行われた、トラック艦隊も初めは明星を見て驚いていたが事情を聞くと次第に打ち解けていったようで

 

?「へ〜、明星って言うんだ!あなたみたいな深海棲艦他にもいるの?」

?「こら鈴谷!そう言う質問はやめなさい!」

明星「気二しなイデ…ワタしミタイのは居なかッタ」

鈴谷「ふ〜ん、じゃあ明星は何で泊地の近くに?」

明星「…ワカ、らナイ、眩しくテ、アタたかい方二イッタらタドりついた」

?「暖かい?」

明星「…」コクン

?「…貴女意外とロマンチストなのね、仲良くできそうですわ」

鈴谷「私は鈴谷、宜しくね〜、こっちは熊野ね、」

明星「すずヤ…クまノ…」

熊野「宜しく頼みますわ」

明石「その節はどうも御迷惑を…」

明星「キニしナいで…」フリフリ

明石「ううう…優しすぎてもう何とお詫びして良いかわかりません…」

加賀「貴女、艤装は使えるかしら」

明星「ギ…ソウ?」コクン

加賀「艦載機を発艦させる機械の事よ」

明星「…多分デきる」

加賀「じゃあ、私の艤装を使って飛ばしてみて、そうね、中庭に向けて」

明星「コ…う?」

加賀「そう、初めてにしては上手ね、そこから指を離してみー」

バヒュンッ バババババババババ

明星「こんな感ジ?」

加賀「そっそうね、ええ、上手だわ」

明石「え?対応できるんですか…ふむ…」

加賀「明石さん?」

明石「いえ、少し考え事を」

 

歓迎会は夜遅くまで続いた、暗くなった部屋で赤く光った明星の目をみて幽霊と勘違いした者以外は平和に終わった

 




オリキャラ明星、ただこれからの立ち位置は間宮さんルートですな

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