提督業再開しました   作:刻の風

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提督業の行方不明

舞鶴鎮守府との演習から数日が経過した、執務室には、連日問い合わせの電話が鳴り響き、泊地の前にはTV各局の取材陣がおしよせていた

 

新城「おいどういう事だよぼのたん…」

曙「知らいわわよ!」

新城「へ?」

曙「だーかーら、知らないわよ!」

新城「電話の電源切っていいんじゃねぇか?」

曙「ダメよ…大本営からの伝達もあるもの」

新城「せめて外の取材陣だけでも追い返したいが…」

曙「それもできないわ、大本営からの通達で取材陣は追い返すな、て」

新城「そんなにイメージアップに繋げたいか…」

曙「まぁこの間の大演習の作戦と結果のせいもあるんだけどね」ジトー

新城「いやぁあの時は勝てればいいかな〜、何て思ってたし」

曙「打ち合って無駄な被弾出すより一方的に攻撃して終わらせるやり方に国民の闘志に火がついたとからしいわ」

新城「どこ情報だ?」

曙「お昼のニュースよ、昔の大艦巨砲主義と変わったらしいわね」

新城「いや、正確には割合の変化だな、まだ見た目だけなら大艦巨砲主義のやつも多い、だが今は戦術がどうのとかもあるからな、そっちでの人気もあるだろうなぁ…」

曙「ネットでアンタの評価凄いことになってるわよ、そこのパソコンで見てみなさいよ」

新城「どれどれ」パコパコ

新城「なんじゃこりゃあ!?」

曙「まぁ心中お察しするわ」

新城「頭は切れるが卑怯で陰湿な人間像…て何でこんな考察出てんだよ!」

曙「国民の目にはそう映ってるみたいね…」

新城「ったく…とんでもねぇな…ん?お前も載ってるぞ」

曙「え?」

新城「うわぁ…ファンクラブ出来てるし…この国大丈夫か…」

曙「うっさいわね!この私の魅力に世間が追いついてきたってことよ!」

新城「評価点、ツンデレ、ツンデレ、ツンデレ、ツンデレ、まな板…ッ…」」プークスクス

曙「な!?」

新城「大層な魅力をお持ちですなw姫wwww」

曙「やめなさいよ!てか何よ姫って!!」

新城「そうカッカしなさんな、ひ、め、さ、まww」

曙「こんの…!」

新城「何かな〜?もっと大きな声で言ってみよう!」

曙「クソ提督が!図に載るんじゃ無いわよ!」ガンッ

新城「おオゥ‥顔面は流石に殴るなよ…」

曙「いいのよ!このクソ提督が!」ゲシゲシ

新城「俺上司…」

曙「っさいわね!私は休憩するから!アンタはそこで書類まとめてなさいよ!」パタン

 

〜〜〜外庭にて〜〜〜

 

曙「ふぅ、ここなら人も居ないわね、ったくあのクソ提督ったら、碌な事しないんだから!」

?「…の…ん。」

曙「ん?」

?「曙…ゃん」

曙「誰か読んだかしら?」

?「曙ちゃん」

曙「きゃ!誰よアンタ!」

 

曙が前を後ろを振り向くといつの間に近づいたのか、見知らぬ男が立っていた

 

曙「何?なんか用事でもあんの?」

?「そんなこと言わないでよ、ほら、俺達とちょっとドライブしようよ」

曙「達!?」

?「ああ、気付いて無いかもしれないがここは既に囲んでるぜ」

曙「何が目的??

?「いやぁ、ちょ〜っと俺達と一緒に来て欲しいんだわ」

曙「断ったら?」

?「無駄だと思うぜ?だって、既にお前の後ろに居るし」

曙「な!?」

?「安心して、殺しはしないから、ただちょっと楽しい事しようか、」

 

次の瞬間、曙の視界から光が消えた

 

〜〜〜3時間が経過〜〜〜

 

新城「すまない、ぼのたん見てないか?」

吹雪「いえ、見てませんが」

 

新城「ぼのたん見てないか」

長門「いや?知らないな」

 

新城「ぼのたんが邪魔して無いか?」

明石「いえ、来てませんね」

最上「提督!」タタタッ

新城「なんだ?」

最上「外庭で曙の髪留めと靴が…」

新城「何だと!?それは本当か!?」

最上「はい、どうしますか?」

新城「…尺だが上に報告しろ、部外の第三者に駆逐艦が誘拐された可能性があるとな」

 

〜〜〜リンガ泊地より離れた某所〜〜〜

 

?「曙ちゃん、俺らのスイートホームにようこそ」

曙「何がスイートホームよ!アンタ達の家何て知った事じゃ無いわよ!このロープは何よ!?はずしなさいよ!?

?「あ?外す訳ねぇだろ、それに何言ってんだ?俺らって言ったらお前も含むだろうがよ!」

曙「!?」

?「俺の名前は佐伯、佐伯正次、この名字聞いた事あんだろ?」

曙「まさか!?」

 

曙の顔から血の気が失せる、身体中に冷たい気が走る、

 

正次「叔父貴から写真見せられた時に俺ら一目惚れでなぁ?拘束した後は好きにしていいって言うからよ」

曙「このケダモノ!近寄んな外道!」

正次「こええこええwおいお前ら、ロープ外さねぇでひん剥け、まずはおねだりから教えねぇとなぁ!!」

曙「ちょ!?やめなさいよこのゴミ共!」ジタバタ

正次「いってぇなぁ…ざっけんじゃねぇ奴隷がよ!」ゴスッ

曙「が、あ!?」

正次「お前まさか殴られないとか思ってねぇよな?んな訳ねぇだろうが!お前は今日から俺達の奴隷なんだからよ、もちろん、奴隷はご主人様にご奉仕するのは当然だろ?」

 

暗い室内に下卑た笑い声が響く、そして正次は言葉を続けて

 

正次「奉仕は得意分野だろ?伯父貴にさんざんやらされてたんだからよ!」

 

曙の頭の中に暗い記憶が蘇る、最初は無理矢理だった、だが抗う事を諦め、全てを受け入れて、感情を必死に押し殺そうとした暗い

過去の記憶が

 

曙「あ…あぁあああああああああ!!!!!」

正次「こいつ壊れやがったwおいお前ら、ヤるぞ、」

 

返事は来ない、だが代わりに何かが床に落ちる音が聞こえた

 

正次「何だこれ!?おい!お前がやったのかよ!」

新城「だったら何だ…」

正次「テメェ‥どうやってここが分かった?」

新城「簡単な話だ、あそこは外庭とはいえそれなりに警備は厳重だ、それを掻い潜る可能性のある人物、それは泊地の全設備、警備を知り尽くした唯一の人間、提督だ、さらに俺や艦娘に最も悪意を持った提督、そこからは簡単だ、付近のそいつの所有物件やら何やら全部見て回ればいい」

正次「…」

新城「流石にお前みたいな親類がやったとは考えなかったがが…もうじき憲兵達も来る、曙を返してもらうぞ、」

正次「させるかよ!んな事されたら…俺が伯父貴に消されっちまうわ!」

 

言うと正次は大振りの一撃を繰り出した、当たれば大きい、その一撃が首に突き刺さる、その瞬間

 

新城「知ってるか?提督は銃火器の携帯が認められてんだよ!」

 

パンッ!パンッ!

 

乾いた音と、男の悲鳴が暗い室内に響く

 

正次「ギャアアアアアアアアア!!!待て、殺すな!分かった、何でもする!もう2度と手ぇださねぇ、だからー」

 

さらに1発、乾いた音が響く返り血が飛び曙の体に付着する

 

新城「佐伯はこの事は公にはできねぇからなぁ…わりぃが…まだ虫が治まらねぇんだよ…消えろ下衆が…!」

 

悲鳴が消え、部屋は空調の音が聞こえるほど静まり返った、ただ1つ、曙の声を除いては、ただそれは曙では無い、まるで抜け殻のような、曙であって曙じゃない、そんな声で

 

曙「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

新城「おいぼのたん!もう終わったぜ!」

曙「いやぁぁぁぁぁぁ!来ないで!いや!又ひどい事するんでしょう!もう許して!」

新城「ぼのたん!落ち着け!俺だ!新城だ!おい!」

曙「ひぃい!来ないで!許して!ごめんなさい…ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

新城「誰に謝ってんだよ!おい!ぼのたん!」

 

その瞬間、到着した憲兵で編成された救助隊が玄関のドアをこじ開けて侵入して来る、憲兵達が見たのは、返り血を浴びて泣き叫ぶ曙と、その曙を抱きしめる新城の姿だった




はい、シリアス回です、次話からもう1本、連載を開始します、そっちの方は更新は間隔が空いてしまいますが是非、ご覧ください、本編、提督業再開しました、ともリンクする作品です
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