提督業再開しました   作:刻の風

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提督業の艦隊指導

大本営の選抜艦隊は結成され、リンガ泊地に集結されていた、新城は忙しそうにしていたが、どこか寂しそうで

 

ある時は

 

新城「そこ〜!動きが硬い!本当に無駄打ち誘いたいならもっとスムーズに、お前は装甲が薄いんだから避ける事が大切だ、肝に免じておけ」

 

又ある時は

 

新城「もっと良く狙って!敵艦隊は練度が馬鹿高い!もっと良く狙わないと当たんないぞ!l

 

さらに又ある時は

 

新城「瑞鶴!もっと気をつけて発艦させるタイミングを見極めろ、そうしないと今みたいにすぐ矢が無くなるからな!機動部隊の要のお前たちが直掩機あげられなくなったら絶対に勝てないぞ!」

加賀「動きが甘いわ、五航戦の俎板ワカメ」

新城「加賀さん言い過ぎじゃあ…」

加賀「何か?」ギロッ

新城「いえなんでもー」

赤城「ははは」

新城「うお!?魚雷来たし!」ガガガガガガ

?「すみませ〜ん」

?「当たりませんでした〜?」

新城「気をつけろよ…流石にクラスター魚雷は扱いにくいか?」

?「いえ、私は、ただ北上さんは…」

北上「私は平気さぁ、大井っちの方がキツいんじゃない?」

大井『私は平気です!」

新城「取り敢えず、扱いにはなんとか慣れてもらう、頼んだぞ」

北上「は〜い」

金剛「テイトクー!」

新城「はいはい、なんでしょ」

金剛「間宮が呼んでるヨ」

新城「お、そうか、すまないな、」

金剛「いいって事デース!」

新城「行くか、」

加賀「ええ、」

金剛「グヌヌヌヌ、加賀にも誰にも提督は渡さないデース!」ムフー!

 

〜〜〜厨房にて〜〜〜

 

新城「間宮、呼んだか?」

間宮「はい、これ、苺のゼリーです、曙ちゃん好きだったでしょう?今日行く時持っていってあげて下さい」

新城「すまないな…」

間宮「いえ、私にできることはそれくらいですので」

新城「午後に行く予定だから、その時に持ってくわ」

加賀「お世話になってます」

間宮「いえいえ、」

新城「じゃあ俺は指導に戻るな、」

間宮「はい、頑張ってください!」

 

そう言って新城と加賀は廊下に出た、

 

新城「すまないな…妻のふりまでさせてしまって」

加賀「いえ、これで執務に支障が出ないのであれば特に問題はないかと」

新城「…なぁ加賀、もしも…」

加賀「?」

新城「いや、なんでもない、すまないな」

 

〜〜〜

 

新城「おし、これで午前中は終わりだな〜、皆休憩はちゃんと取れよ、」

一同「「は〜い」」

加賀「では」

新城「ああ、行こうか」スタスタ

大井「あの二人休憩時間になるといつもいなくなるわよね」

北上「さてさて〜、何があるのかねぇ」ニヤニヤ

瑞鶴「…貴方達、そんなこと言うのは少し不謹慎よ」

大井「瑞鶴さん?不謹慎てどう言う?」

瑞鶴「あの二人はいつも休憩時間になるといつも隣の軍病院に行ってるのよ」

大井「え!?じゃああの二人ってそう言う仲なの!?」

北上「そういう仲?」

大井「ほら、妊娠とか」

瑞鶴「ちゃんと聞いて!そんな訳ないでしょ!?…見舞いに行ってるのよ」

北上「見舞い?」

瑞鶴「ええ…提督さんの前の秘書艦さんのね」

大井「前の?」

瑞鶴「…駆逐艦曙…この泊地の仲間よ、あの子さえ戻ってくれれば…」

北上「くれれば?」

瑞鶴「提督がもっと笑ってくれるのに…」

大井「…艦娘が入院なんて普通しないわよね?何があったの?」

北上「ちょっと大井っち!」

瑞鶴「いいのよ…あの子は…心が壊れちゃったのよ…」

北上「!?」

瑞鶴「まぁいろいろあってね、あ、勿論提督さんが悪い訳じゃないわよ?…もう前の曙ちゃんには会えないのかな…」

そう言った瑞鶴の表情は寂しそうで、何処かかつての喧騒を愛おしむような、懐かしむような表情で提督達の消えていったドアを見つめていた

 

〜〜〜曙病室前〜〜〜

 

新城「ふぅ〜、やっぱりこの瞬間が一番緊張するな」

加賀「?」

新城「又前に戻ってないかって、つい勘ぐっちゃってな…」

加賀「大丈夫です、悪いようにはなりません、あの子の強さを信じましょう」

新城「だな、」

 

そういうと新城はドアをノックして病室に入る、偽りの笑顔を取り繕い、偽りの身分で接する、罪悪感が浮かぶが本当の身分を明かせば辛い記憶を思い出してしまうかもしれない、艦娘だった頃を思い出してしまうかもしれない、そう考えると、どうしても踏み出せない

 

新城「よ!ぼのたん!今日は苺のゼリーだぜ!」

加賀「貴女好きだってでしょう?」

曙「あ、ありがとうございます」

新城「はい、おしぼり、」

曙「すみません、ありがとうございます」フキフキ

加賀「さて、頂きましょう』

新城「いただきま〜す」

曙「いただきます」

加賀「頂きます」

曙「美味しい…これだけは味がします…」

 

新城は一瞬言葉を失った、曙を、一人の少女の味覚を奪ったその所業、創造するだけで身震いが起きる…ある人物に対しわき起こる殺意と、並々ならぬ怒りを無理やりねじ伏せ

 

新城「それは良かった、又持ってくるな」

曙「本当!?」キラキラー

加賀「ええ、きっと」

新城「しかし本当の好きだな」

曙「はい、このゼリーは唯一覚えてる味です、砂じゃなくて、ちゃんと味わえる…それに、何か思い出せそうなんです、事件で失った記憶を…」

新城「…」

加賀「あなた、そろそろ時間よ」

新城「お、そうか、ありがとう、すまないなぼのたん、またくるよ」

曙「はい、お待ちしてます」

加賀「ではこれで」

新城「又な」パタン

 

未だ昼時とはいえ病棟の廊下にはその光が届かない、その光の届かない、泥濘のような闇を進む

 




なんだかなぁ…ぼのたんいないと話が進めにくいな
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