新城「で?どうした?お前が用事なんて、珍しいな」
響「うん、ボルシチを作りすぎちゃったから食べて欲しいんだ」
新城「お〜、そんな事ならお安い御用だ」
響「ありがとう…」フラフラ
新城「どうした!?大丈夫か?」
響「ああ、なんて事ないよ、ただの貧血さ」
新城「貧血?じゃあ後で美味いレバー食わせてくれる店に連れてってやるよ」
響「それは…嬉しいな、スパシーパ」
新城「ん?それにこの傷はどうした?包帯を巻くほど大きな怪我なんて…ドッグにはちゃんと入ったか?」
響「大丈夫さこれくらい」
新城「ダメだ、ドッグ手配しとくから後でちゃんと入るんだぞ〜」
響「わかったよ、じゃあ温めて持ってくるね」
新城「おう!期待して待ってるぞ」
〜〜〜
響「お待たせ、ついでにピロシキも持って来たよ」
新城「お、気が利くな〜!サンキューな!」
響「暑いから気をつけてね」
新城「お、これは美味いな〜、少し鉄の匂いが強いが……ん?」ピクッ
響「」ギクッ
新城「響さ〜ん?ナニを入れたんですか〜?」
響「なんでもないさ」メソラシー
新城「その傷はまさか…」
響「…」
新城「頼むからこういう真似はしないでくれ、お前達の体が心配だしこういう事をされて喜ぶ捻じ曲がった人種じゃないからな」
響「…わかった」
新城「でも味は美味いな!今度混入物無しの手料理を食わしてくれよ」
響「良いのかい」パァァ
新城「当たり前だ、寧ろこっちから頼みたい」
響「わかったよ、いつでも言って、じゃあ司令官、私はこれで」
新城「おう、ドッグには入れよ〜」
響「了解した」
〜〜〜
新城「駆逐艦怖ぁ!!!え!?何あれ!?え!?」
母「…気の毒にな…」
新城「母上、これでよくわかったでしょう!?当分は結婚とか無理ですよ…」
母「ああ、私も考え直す必要があるようだ、それと、元帥からお前宛に電文だ、極秘だから絶対に漏らすな」
新城「はぁ…」
母「じゃあ、私はこれで、達者にな!」
新城「母さんもな!」
母「貴様に言われるほど落ちぶれちゃいない」シュタッ
新城「消えた!?」
ガチャッ
曙「クソ提督!元帥から電文よ!それが…」
新城「どれどれ…今回の作戦は艦娘擁護主義者の要請もあり、わざと仕組まれた事である、今回招集された艦娘は全て人道に反する行いをしている鎮守府から集められた者である、彼等を失脚させる為にもわざと負けることを厳命す、成功は許されない、絶対に出撃を失敗させよ、尚この文書は存在しないものとし、最高責任者が読んだ時点で効力を持たない紙屑とす、」
曙「…本当かしら」
新城「…あの元帥…中々良い事考えるじゃねぇか…」
曙「あの佐伯もこれで終わりね!」
新城「ああ、さすがの佐伯もこれで終わりだろうな」
曙「で、どうするの」
新城「…深海棲艦と手ぇくめないかな」
曙「出来る訳ないでしょ!何考えてるの!?」
新城「…いるじゃないか、うちには」
曙「へ?…あ…」
新城「明星を呼んできてくれ」
曙「…わかったわ」
〜〜〜
明星「提督…なニ?」
新城「他の深海棲艦とコンタクト出来るか?」
明星「多分デキる」
新城「…じゃあ向こうにこう伝えてくれないか?我々はリンガ泊地艦隊、貴艦隊と交渉の意思あり、とな」
明星「…ジャあ浜辺ニ行ってくる」
新城「…頼んだぞ」
明星「任せて…」
〜〜〜
明星「了解…って言ってた、こっちニ武装解除シた艦隊を遣すからそれを通じて交渉スルみタい」
新城「…そうか、曙、全艦に通達、近海で敵艦隊を見かけても向こうから打ってこない限りは打つなとな」
曙「わかったわ」
〜〜〜
曙「クソ提督、来たわよ、発砲厳禁とも通達してあるわ」
新城「おお〜、どれどれ…!?港湾棲姫!?え!?おまけに太平洋棲姫!?…まともにやり合ったら負けるだろ…」
曙「随伴艦も全部エリート以上…」
新城「じゃあ行くか、ぼのたん、ついて来てくれ」
曙「仕方ないわね、良いわよ!」
交渉が始まった、さて、