~~~1時間が経過~~~
天龍「天龍型1番艦天龍、同じく天龍型2番艦龍田、呼ばれたからきてやったぜぇ」
龍田「っもう、天龍ちゃんったら~、ちゃんとあいさつしなきゃだめだよ~」
新城「え?お前ら今なんて言った?」
天龍「?俺今何か変なこと言ったか?」
新城「天龍型って・・・」
龍田「それがなにか~?」
新城「龍田型じゃなくて?」
天龍「あ?」ギロッ
龍田「っぷ」クスクス
新城「え?違った?なんか・・・その・・・雰囲気や言動からてっきり龍田が姉かと思ってた」
天龍「この屈辱絶対忘れねぇ・・・!」
龍田「あはは~、天龍ちゃんがお姉ちゃんだから~、次からは気をつけてね~?」
新城「すまなかった、まぁそれは置いておいて本題に移ろう、雷が言うには軽巡と駆逐艦の入渠は認められていなかったそうだがお前らは何故入渠を?」
天龍「・・・」
龍田「天龍ちゃんはこの話には触れたくないみたいだけど~、大切なことだからはなすね~?」
天龍「・・・おう、」
龍田「艦娘は戦闘行動をとる際特殊な艤装を使うわよね~?その艤装を動かすのにも資材が必要なの~、他にも装備を開発したり新しい艦娘を迎え入れるのにも、だけど、資材は無尽蔵に出てくるわけじゃないわ~?じゃあどうやって資材を手に入れるの~?」
新城「・・・遠征か・・・」
龍田「ご名答~、私と天龍ちゃんはそれぞれ水雷戦隊を率いて遠征任務に出るのがお仕事だったの~、でもそこが重要なの〜」
新城「じゃあなんで」
龍田「遠征には時間が決められているでしょう?だけどそれはあくまでデータ上の計算時間、最高の条件で達成された場合を想定しているから、それに間に合わせるために敵の居る海域に足を踏み入れたりして時間短縮してるの~、だから当然戦闘にもなるわけで中破や大破もする、だからその治療よ~?」
新城「それはわかった、だが・・・それだけだと天龍の落ち込みの理由がわかんないんだが・・・」
龍田「…遠征でも多少は経験値が手に入るの〜、だからいきなり実戦に出す前に遠征に出して練度を少し上げておくの…敵の主力に対峙する前に盾が全滅したらだめでしょ?」
新城「…まさか!」
龍田「そう、つまり、私たちは間接的にとはいえ前任の提督のお手伝いをしていたことになってしまうの、私はなるべく情が出ないように接していたけど…天龍ちゃんは…みんなとても大切にしてた、まるで家族のように、だから…実戦に送り出すときにいつも見送っていたわ〜、帰ってくる時も全員帰って来てるか、何時間も待ってた…でも、ただの1度も全員揃って帰って来た事はなかったわ〜、だから天龍ちゃんは自分の事をすっごい責めてるの…もっと自分があいつらの練度を上げてやれていたら、航海の途中で逃していたら、ってね?」
新城「そうか…辛い事を聞いたな…天龍、もう下がってもいいぞ」
天龍「…くねぇよ…」
龍田「天龍ちゃん〜?」
新城「天龍?」
天龍「辛くねぇよ!俺なんて!綺麗な未来を夢見て、希望にあふれた戦後を夢見た純粋な目で練度が上がる度に嬉しそうに俺に報告して来やがったあいつらを思うと辛くなんてねぇ!突然の出撃で盾代わりに使われて、夢を砕かれたあいつらの方が辛いはずだろ!」
新城「天龍…」
天龍「あいつらは俺が殺したも同然だ…提督、俺にここに居る資格なんてない、俺を解体してくれ…」
龍田「天龍ちゃん!?」
新城「…ならあいつらに直接聞いてみるか?」
天龍「え?」
新城「いやか?」
天龍「いや!いやじゃねぇ!」
龍田「天龍ちゃん〜?無理はしなくていいんだよ〜?」
天龍「無理じゃねぇよ、俺がもう1度あいつらに向き合えるかもしれないいい機会だ、だけど、資格が無いって言われたら俺を解体してくれ…」
龍田「わかったわ〜、天龍ちゃんの覚悟がそこまでなら、私も付き合うよ〜?」
天龍「本気か?」
龍田「うん〜、天龍ちゃん、私達、逝くときは一緒だよ〜?」
天龍「…わかったよ、提督、頼んだぜ…」
新城「おう、じゃあ駆逐艦達呼んでくるから、そこのクローゼットにでも隠れててくれ、」
天&龍「わかった(わ〜、)」
〜〜〜数十分経過〜〜〜
コンコン
新城「はいどうぞー」
雷「駆逐艦雷、以下3名、およびにあずかりさんじょうひましたー!」
暁「ちょっと雷!なんで1番艦の私が「以下」なのよ!」
?1「雷ちゃんちょっと噛んでたのです」
?2「うん、だけどそれも雷らしいよ」
雷「ちょっとなによそれー!?」
新城「お!雷、よくきてくれた、それに他のみんなもよく来てくれた!そっちの黒い髪の子は先程倒れた子か?もう様子はよくなったのか?」
暁「暁型1番艦の暁よ!一人前のレディーとしてあつかってよね!」
新城「元気があるようで俺も嬉しいよ、そちらの2人は?」
電「暁型4番艦電なのです!どうかよろしくお願いします」ペコ
響「暁型2番艦響だよ、その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるんだ」
新城「ほえー、よろしく頼むよ、暁型はこの4人だけでいいのか?」
暁「そうね、ここに居るので全員よ!」
新城「じゃあみんなに一つ質問してもいいか?」
雷「もちろんよ!どんな質問にもこたえてみせるわ!」
新城「それじゃあ聞くけど、天龍と龍田がこの鎮守府にいるな?」
暁「いるわね、で?その2人がどうかしたわけ?」
新城「君たちは天龍と龍田は好きか?」
一同「もちろん(だ)(わ)(なのです)」
新城「理由を聞かせてくれるか?」
暁「今の私達がいるのは天龍さん達のおかげだから!確かに仲間は少なくなっちゃったけど、今でも多くの仲間がいるわ!それって天龍さん達が練度を少しでも高く上げてくれたおかげよ!」
電「なのです!」
暁「ちょっと怖いところはあるけど、それも全部私達のためを思ってのことだから、天龍さん達を嫌いに何てなれないわ!むしろ私達が何か恩返しをしたいくらいよ!」
クローゼット、ガタガタ ヒックヒック
一同「「?」」
新城「おっと!もうこんな時間か、お昼ご飯食作るの手伝ってくれないか?」
電「艦娘がご飯何て食べていいの?」
新城「勿論だ!美味いの期待しておけ〜」
一同「「はい!(なのです)」」
新城「じゃあ先に食堂に行っててくれ、すぐに追いつくから」
一同「「了解しました(なのです)!」」
ゾロゾロ
新城「さて、行ったか…お前らもうでてきていいぞ!」
クローゼット:ガチャ
新城「おう!お前その顔どうした!」
天龍「ふぇ!?」
龍田「天龍ちゃんは涙もろいから〜」
新城「そういうお前も涙出掛けてるぞ〜」
龍田「そこは気づかなくていいから〜」
新城「わかったか?お前達はこの鎮守府になくてはならない存在だ」
天龍「ああ、俺はあいつらをもっと一人前の艦娘にして見せる!ビッシバッシしごいてやるぜ!」
龍田「ん〜、少しは優しくね〜?」
新城「ではリンガ泊地提督として、お前らに下す最初の任務だ、俺とあいつらの料理を手伝ってくれ」
天龍「おう!軽巡天龍、出撃するぜぇ!」
龍田「出撃します、刻む食材はどこかしら〜?」
新城「じゃあ行くか、何気あいつらだけだと不安なんだよなぁ…」
天龍「行くかぁ…」
新城「待て天龍、お前顔拭いてからいけ〜、涙で顔が台無しだ」
天龍「ふぇ!?」ビクゥ
新&龍(なにこの可愛い生き物)
ん〜、ぼのたんどこいった?間違えて明日出す分まで出してしまった…