新城「ぼのたん、そっちの棚の書類は全部燃やす、持って来てくれ」
曙「こんなゆっくりしてて良いの?」
新城「元帥承認とはいえ深海棲艦と繋がってたなんて知れたら…それこそ言い逃れできないぞ?」
曙「それもそうね…はい、これで最後よ」
新城「お、ありがとう…皆んなの退避はおおよそ完了したか?」
曙「ええ、後は憲兵さん達と殿を勤める艦隊、それからクソ提督と私だけよ」
新城「なら良い…じゃあ今からー」
俺達も逃げよう、そう言葉を続けようとしたその瞬間、激震と共に、爆音が響いた
それと共に誰かが執務室に駆け込んでくる
蒼華「新城!敵襲だ!海上戦力として艦娘を使ってくるあたり…」
新城「ああ…佐伯だ…ビンゴだな、じゃあお前達も早く船に乗り込め、俺も今行く航空艦隊と潜水艦隊で無理やり突破する」
蒼華「了解した…憲兵もまさか味方と戦う羽目になるとはな…」
新城「勿論だ…じゃあ行こう」
曙「非常用通路で港まで行った方がいいわね…」
そういうと曙は執務室の書棚をどかし、鉄の扉を露わにした、
新城「そんなものあったのか…」
曙「あったわよ、最初から」
新城「知らなかった…」
曙「当たり前じゃない、言ってないんだから」
新城「お前…」
蒼華「話すのもそこまでだ…急ぐぞ」
曙&新「「うぃ〜」」
〜〜〜
曙「ここね…」
新城「まさか生け垣の下に出るとはな」
蒼華「そうね…そういえば昨日用務員のおばさんが堆肥を散布していたが…」
新城「…」
曙「…」
蒼華「きっきにしたら負けだ!急ごう!もう少しー」
港の方を振り向いた蒼華が言葉を続けようとした…が続けられなかった、陸軍の銃撃と艦娘の爆撃、この二つが交差していた、陸で戦う事に慣れていない艦娘達はそれぞれ負傷しているらしい、腕を庇うようにしながら弓を射る赤城、それを庇うように戦う加賀、その加賀も足に血が滲んでいる…新城に気付いた赤城が新城に促す
赤城「提督!早く、私達は殿、提督達の後に出ます」
新城「しかしだな」
加賀「いいから早く!私も赤城さんも海上で戦う分の艦載機を残してはそろそろ限界…もうそろそろジリ貧よ…」
曙「クソ…いえ、提督、ご判断を」
蒼華「新城…」
新城「…すまない…赤城…加賀…行くぞ!」
そう言って新城を先頭に走り出した、後ろからは相変わらずの銃撃音と爆撃音が聞こえる
走り始めて5分後、船が見えて来た、他の憲兵や職員は既に乗り込んでいるらしい
後数歩…そうだ、この船は軍仕様で防弾加工も凄まじい、この船に乗り込めば後は逃げるだけでー
タァン
新城がそう考えた瞬間、乾いた音が港に響く、その音は後方から聞こえ…振り向けば蒼華が崩れ落ちる瞬間であった、
新城「蒼華!」
曙「そんな…」
蒼華「早く行け…!私は…大丈夫だ…それよりも早く行け!」
新城「んな訳ないだろうが!おら!後もう少しだ、そんぐらい俺が」
蒼華「他の皆を犠牲にする気か?」
新城「それは…」
蒼華「私は…大人しく投降する…気に…するな」
新城「無理はするなよ、絶対に生きろ、」
蒼華「ああ…それと新城…」
新城「…何だ?」
なんかワチャワチャしてて分かりにくいな…後で書き直すかも…