柊木ちゃんの世界史実況中継   作:Brahma

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第10時限目 インド古典文化と王朝交代

「世界史の授業始めます。秋川さん、お願い。」

「はい。起立、礼」

「さて前の授業の板書の解説の続きです。えーとまず、図録のp.56のインドの古典文明をみてもらってもいいんだけど、真田君がシンプルな流れ図を作ってくれました。参考までに配っておきますね。」

 

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2世紀のインド

「さて、こっちを向いて。インドの地図描いてみたよ。クシャーナ朝と同じ時代にデカン高原に栄えた王朝があるね。何かな。篠原君」

「いくつか王朝名が書いてありますが、サータヴァーハナ朝でいいですか?」

「はい、ありがとう。ドラヴィダ系、タミル系と言ってもいいんだけどのこの王朝はすごく栄えたの。ローマ帝国の金貨がこの国からはたくさん見つかっている。NHKで昔放送された「海のシルクロード」で、ティべリウス、ネロ、トラヤヌスの肖像が刻まれた金貨のコレクターの話がでてくる。これはネットで拾った自由利用が可能な金貨の画像。」

 

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①ティベリウスの金貨

 

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ネロの金貨

 

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②トラヤヌスの金貨

「どうしてこの国はそんなに儲かったのか。教科書の本文と上のほうにあるインド洋航海図をみて。内田君」

「えーと、亀、胡椒、象牙、宝石を輸出したから」

「そうだね。ありがとう。中国の歴史書で大秦王安敦の名前で知られる五賢帝の一人マルクス・アウレリウス・アントニヌスの言葉でね。「わが帝国にないものは、インドの胡椒である」という言葉があるの。全盛期のローマ皇帝にこんなぼやきをさせたくらい繁栄した。地図にあるように冬のモンスーンで西へ、夏のモンスーンで東へ季節風に乗せるとエンジンのない時代だから船は帆に風を受けてスムーズに航海できる。教科書の一番下のほうの「エリュトゥラー海案内記」の部分を若田部さん読んで。」

「初めて航海長のヒッパロスが、交易地の位置と海の形状とを勘案して、外海を横断する航法を発見した。....インド洋では南西の風邪が起こり、その風は、航法を発見した人にちなんでヒッパロスの風と呼ばれる。....コロマンデル海岸地方では、リミューリケーまで陸に沿って航行する船や...」

 

「ありがとう。コロマンデル海岸は、インド南東端のアーンドラ・プラデーシュ、タミルナドゥ州の海岸、リミューリケーは、インド南西端のケララ州のマラヴァール海岸、ここには、いくつもの港町があったの。サータヴァーハナ朝は、ヒンドゥー教を信奉する王朝だったけど、仏教やジャイナ教にも手厚くて寄進も奨励した。先日マウリヤ朝の時に話したサーンチでも第一仏塔を取り囲む4っつの門の彫刻をはじめとしてサータヴァーハナ朝時代に建てられたものも多い。さて、ローマ帝国の衰退とともにサータヴァーハナ朝も衰退し、デカン高原はしばらく分裂の時代を迎える。北インドは、4世紀にある王様によって新しい王朝が建てられた。浅沼君、何王朝かな?」

「グプタ朝ですね。チャンドラグプタ1世によって建国」

「ありがとう。チャンドラグプタ1世は、武勇に優れた有力部族リッチャビ族から王女クマーラデーヴィーを迎えて生まれたのがサムドラグプタ。父王のあとをついで見事に北インドとデカン高原までの征服活動を行い、デカンの諸侯も従えた。この地図を見てもらうと一時的だけどコロマンデル海岸の北部まで版図におさめたことがわかる。

 

 

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グプタ朝の最大版図

 

ところでインド文化の至宝と呼ばれる世界遺産のアジャンター石窟寺院だけどサータヴァーハナ朝時代にも築かれているけど何といってもグプタ朝と並行した時代に築かれたものが素晴らしいの。アジャンター石窟寺院は、実はグプタ朝の版図の外側に築かれているんだけど見事なグプタ様式になっている。

 

 

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アジャンター第一窟菩薩像

 

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③ワゴーラ川湾曲部を上空より臨む

 

その大きな理由に迫るよ。この銅板文書の訳文を読もうか。綾野さん。」

「はい。ヴァーカー、タカ朝の都ナーンデイヴァルダナ?から発布する。....大王の王、チャンドラグプタ2世、その娘...ヴァーカータカ朝の大王ルドラセーナ2世の正妃、皇太子ディーバーカラセーナの母、熱心にヴィシュヌに帰依したプラパーヴァーティーグプタ」

「つまりね。グプタ朝の王女が、ヴァーカータカ朝にとついで、ルドラセーナ2世が亡くなって、幼い皇太子ディーバーカラセーナの摂政をしたの。そうなると、政治の方針に影響しにくい部分で、実家のグプタ朝の文化をこの国でもやろうと考えるよね。もしかしたら職人も呼んだのかもしれないね。こうしてヴァーカータカ朝時代にグプタ様式の石窟寺院と素晴らしい壁画がえんえんと造られていくことになる。そのほかグプタ朝とヴァーカータカ朝はサンスクリット文学がさかんで、いくつもの名作が作られたけど近世、近代のヨーロッパの作家までうならせた傑作の戯曲がある。先週板書で書いたよね。なんだろう。真田君。」

(ここで頬を染めて俺に振るのかよ。)

「シャクンタラーです。」

「ありがとう。サンスクリット語の原題は、「アビジュニャーナ・シャクンタラー」で、訳すと「思い出の品(指輪)により回復されたシャクンタラー」になる。『マハーバーラタ』に挿入されたバラタ族の起源説話をふくらませたものなの。あらすじとして、シャクンタラーは、修行を行って絶大な超能力をもった、最近にアニメに出てくるような大賢者のような人にカーンバ仙という方がいて、シャクンタラーはその養女だった。『マハーバーラタ』によると、天女メーナカーとクシャトリアの聖人ヴィシャヴァーミトラの間に生まれた女の子で、母のメーナカーは天に帰ってしまったのでカーンヴァ仙に拾われたという。狩りにきていたプール族のドフシャンタ王が留守のカーンヴァ仙の庵に入ってしまったときに、シャクンタラーに一目ぼれし、王宮に帰る気になれずに森にすみついて、悪魔退治をして日々過ごすようになってしまう。あるとき王は、シャクンタラーが病に臥せっていることを知るが、シャクンタラー自身もドフシャンタ王に恋煩いをしていたことを知って二人は想いをとげる。王は、想いでのしるしとして指輪をシャクンタラーに贈ってようやく王宮にもどる。シャクンタラーは、ドフシャンタ王のことで頭いっぱいだったため、訪ねてきたお客さんの大賢者ドゥルバーサス仙に対し、おざなりな対応をして礼を失してしまう。ドゥルバーサス仙は激怒し、「お前がわたしに対し無礼だったのは、恋をしているからだ。お前が想っている相手がお前のことを思い出せなくしてやる。」と呪いをかける。そのため、ドフシャンタ王はシャクンタラーのことを忘れてしまうが、彼女の友人たちのとりなしによって、ドゥルバーサス仙はこの呪いに「思い出の品を見たときに呪いが解ける」と条件を付けた。戻ってきたカーンヴァ仙は、シャクンタラーがドフシャンタ王と結ばれ赤ちゃんをみごもったことを喜び、彼女を都に送り出すが、道中シャクンタラーが沐浴したときに、指輪をなくしてしまい、ドフシャンタ王に会っても、シャクンタラーのことを思い出さず、妻として認めなかった。悲嘆にくれたシャクンタラーは、天女の姿をした光明によって天界へ連れ去られる。数年後、漁師が泉で捕った鯉の腹の中から王の名が刻まれた指輪を発見して、ドフシャンタ王に届けられる。ドフシャンタ王はすべてを思い出してシャクンタラーと会えなくなったことを嘆く。その後インドラ神から悪魔討伐の協力を求められ、神が用意した車に乗って天界へ出陣する。悪魔退治を終えた帰りに、天界の大賢者マリーチャ仙の庵で、子どもに出会い、それがわが子バラタであることを知り、ようやくシャクンタラーと再会する。マリーチャ仙はインドラ神の車で都に戻るようにすすめ。王はインドラ神をたたえた、ということで終わっている。さて、グプタ朝の時代は、二代目のサムドラグプタの時代に、神々の王インドラにも等しい存在、神の化身として王を称える碑文が刻まれたの。またバラモンに村落からの租税収入が与えられる制度もできて、サンスクリット文学の話を先にしちゃったけど、サンスクリット語が公用語とされた。先住民の時代からの様々な宗教や神々をヒンドゥー教はのみこんでいき、インド人の思考様式、生活様式、社会習慣の基盤をなすものとして。宮廷や社会各層へ浸透していった。シヴァ神、ヴィシュヌ神を主神として崇拝し、経典はないものの、           

先日読んだようなバラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラの4っのヴァルナの守ろべき宗教的義務、日常生活の規範とバラモンの優位性を位置づけるマヌ法典が完成したの。

インドって実は、インダス文明の遺跡から頭蓋骨に外科手術の痕跡が見つかるくらいだから医学はそれなりに進んでいたと考えられるんだけど、グプタ朝の時代には、多くの薬草が知られ、内科、外科関係の書物もあらわされて、医学の発展も見られた。グプタ朝の王様は、金貨を発行し、チャンドラグプタ2世は金貨と銀貨を発行した。

 

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チャンドラグプタ1世の金貨

 

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チャンドラグプタ2世の貨幣

庶民階層には通貨としてタカラガイなどが使われた。そのように貨幣経済が発展したから数学、幾何学も発展した。数学が発達すれば暦の計算の必要から天文学も発展した。この時期に現在の数学につながるゼロの発見もあった。ゼロは、マヤ文明での発見のほうが500年くらい早かったけどほかに伝わらなかったから、最古のゼロの発見はマヤだけど、数学史ではインドが最初なの。グプタ朝は、ヒンドゥー教を法しているとはいえ、仏教やジャイナ教にも寛容で、東晋の僧、法顕も仏典を学びに来印している。法顕が書いた旅行記は何と言ったかな。」

「『仏国記』です。」

「ありがとう。6世紀になると、度重なるエフタルの侵入と地方諸侯の独立によって衰退、6世紀中葉に滅亡する。仏教は、商人からの支援を失い、シヴァ神、ヴィシュヌ神を歌と踊りで熱烈に称えるバクティ運動がさかんになって、仏教とジャイナ教を排斥したの。しかし、7世紀に英雄が現れる。だれかな?志村くん」

 

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ヴァルダナ朝最大版図

「ハルシャ・ヴァルダナです。」

「そう。ありがとう。首都は、グプタ朝までガンジス下流のパータリプトラ(パトナ)だったのが、ヴァルダナ朝では、当時の交易の要衝となったガンジス中流のカナウジになった。ハルシャ王は、北インド統一して、中国の文献では、戒日王と書かれる。さてハルシャ王はどの宗教を保護したかな。大道さん」

「仏教です。」

「はいありがとう。さて、ハルシャ王の時代には、中国からお客さんというか有名なお坊さんが来ました。だれでしょうか?先生のお父さんやお母さんの子どものころは流行して誰もが知っていた。藤本君はきいてるかな。孫悟空と言ったら先生もドラゴンボールになっちゃうんだけど...」

「俺もドラゴンボールになっちゃいますお~」

「板書に書いてあったよな」

篠沢がつぶやく。

「秋川さん」

「玄奘さんです。」

「正解。三蔵法師って、経蔵、律蔵、論蔵の三蔵に精通した僧侶、経典に精通した偉大な僧侶という意味なんだけど、一般には、玄奘さんのことをそう呼んでるよね。玄奘三蔵法師が孫悟空、猪八戒、沙悟浄に守られながらインドへ旅行する小説は、『西遊記』というんだけど、実際の旅行記の名前は先日板書に書いた通りだよ。上里さん」

「大唐西域記です。」

 

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ナーランダ僧院

「ありがとう。三蔵法師もナーランダ僧院で学んで帰国する。さて仏教と文化の保護者だったハルシャ王がなくなると仏教は決定的に衰退、ヒンドゥー教を奉じる諸侯たちの群雄割拠の時代にになる。クシャトリア階層の諸侯たちはラージプート諸侯と呼ばれ、以降はラージプート時代と呼ばれる。イスラム教の勢力がインドにも侵入するようになるけど北インドを支配し、強力な象部隊をもち、イスラム勢力の侵入を防ぎ、文化を保護し多くのヒンドゥー寺院を建てた王朝がプラティハーラ朝。ベンガル地方で仏教を保護したのがパーラ朝。パーラ朝時代に造られた仏像は、パーラ仏と呼ばれる。

 

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パーラ仏の例

そしてインドの世界遺産でアジャンターと並ぶ石窟寺院は何かな。藤本君、リベンジだ。」

「エロい寺院ですか」

「....二葉さん」

 

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④エローラ石窟寺第十六窟カイラーサナータ寺院

「エローラ石窟寺院です。第十六窟のカイラーサナータ寺院が有名です。ラーシュトラクータ朝のクリシュナ1世によって建てられました。」

「ありがとう。藤本君は、イスラムに負けたということでプラティハーラ朝を事実上滅ぼしたチャーフマーナ朝が建てたカジュラホの寺院が好きかな」

「先生、なにそれ、知らないよ」

 

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⑤カジュラホのパールシュバナータ寺院のシカラ(塔)

 

「うん。知らなくていいよ。世界遺産だけど...ボソボソ...十八禁の寺院だから

「先生、聞こえない」

「うん聞こえなくていいから。それじゃ小テストはじめます。」

 

真田誠治side

「さあ小テスト配ります。あと12分ほどだね。チャイムが鳴ったら解説付きの回答配りますので自己採点して弱点は復習してね。」

といわれて配られた問題は次のようなものだった。

 

1 世界遺産でも知られるフランスとスペインにある洞窟壁画をそれぞれ挙げよ。

2 次の大河の流域に栄えた文明の組み合わせのうち正しいものを選べ あ;チグリス・ユーフラテス川流域 い;インダス川隆起及びガッカル・ハークラー流域 う;ナイル川流域

 (1)あ~エジプト文明、い~インダス文明、う~メソポタミア文明

 (2)あ~メソポタミア文明、い~エジプト文明、う~インダス文明

 (3)あ~インダス文明、い~エジプト文明、う~メソポタミア文明

 (4)あ~メスポタミア明、い~インダス文明、う~エジプト文明

3 チグリス・ユーフラテス川流域に栄えた文明を古い順に並べたとき正しいものはどれか?

 (1)バビロニア→アッシリア→カルデア→シュメール→アッカド

 (2)シュメール→アッカド→バビロニア→アッシリア→カルデア

 (3)アッカド→バビロニア→シュメール→アッシリア→カルデア

 (4)バビロニア→シュメール→カルデア→アッシリア→アッカド

4 エジプト文明で正しい記述は?

(1)アマルナ時代には、『死者の書』の絵など抽象的な美術が発展した。

(2)中王国時代には、ナイル中流域のギザにピラミッドが築かれた

(3)ロゼッタストーンに刻まれたヒエログリフは、ほかの言語と照合してシャンポリオンが解読に成功した。

(4)エジプトは太陽神ラーの一神教でファラオは絶大な権力を持っていた。

5 ヒッタイト王国で正しい記述は?

 (1)チグリス・ユーフラテスの河口付近のハットウシャが首都である。

 (2)最初に鉄器を使用した民族とされる。

 (3)最初に金属貨幣を使用した民族とされる。

 (4)ハムラビ法典碑を造った。

6 南北アメリカ文明で正しい記述は?(その1)

(1)マヤではキープを用い、アンデスでは古くから象形文字が使われた。

(2)ナスカでは、暦の役割も持つ地上絵が地表の石をどける工事で造られた。

(3)インカ帝国は、騎兵の力でアンデスを統一した。

(4)アステカは、1521年にフランシスコ・ピサロによって滅ぼされた。

7 南北アメリカ文明で正しい記述は?(その2)

(1)ナスカの地上絵にはウマの絵もある。

(2)インカは、エルナン・コルテスによって1532年に滅ぼされた。

(3)南北アメリカ文明の原産は、トウガラシ、カボチャ、トウモロコシ、ジャガイモ、

   サツマイモなどで、ジャガイモに依存しすぎたアイルランドが飢饉で苦しんだとい

   う話もある。

(4)南北アメリカ文明の担い手は、オルメカの巨石人頭像がそうであるようにネグロイ 

   ドが大西洋をわたってきた。

8 インダス文明について間違っている記述は?

(1)「大浴場」は、脚がつかるくらいの沐浴の儀式に使われたと考えられている。

(2)インダス文字は、クロノゾフによって表意文字とされた。

(3)都市はレンガ造りで、優れた排水設備が設けられていた。

(4)ガッカル・ハークラー川が涸れたことも滅亡の大きな原因のひとつとされる。

9 インドの王朝についての正しい語句の組み合わせは?

(1)紀元前3世紀~カニシカ王~サータヴァーハナ朝、2世紀~アショーカ王~グプタ 

  朝、4世紀後半から5世紀初頭~マウリヤ朝~季節風貿易、7世紀~クシャーナ朝~ 

  チャンドラグプタ2世

(2)4世紀後半から5世紀初頭~チャンドラグプタ2世~グプタ朝、紀元前3世紀~ア

  ショーカ王~マウリヤ朝、2世紀~サータヴァーハナ朝~季節風貿易、2世紀~カニ 

  シカ王~クシャーナ朝

(3)紀元前3世紀~チャンドラグプタ~グプタ朝、2世紀~アショーカ王~マウリヤ

  朝、4世紀後半から5世紀初頭~サータヴァーハナ朝~季節風貿易、7世紀~カニシ   

  カ王~クシャーナ朝

(4)紀元前3世紀~アショーカ王~クシャーナ朝、2世紀~カニシカ王~マウリヤ朝、

  2世紀~グプタ朝~季節風貿易、4世紀後半から5世紀初頭~チャンドラグプタ2世

  ~サータヴァーハナ朝

10 インドの古典文化の記述で正しいものを選べ。

(1)インドの二大叙事詩は。ラーマーヤナとバラタ族の紀元説話の書かれたシャクンタ

  ラーである。

(2)アジャンター石窟寺院の壁画は、グプタ様式に位置付けられ、インド古典文化の精

  華とされる。

(3)エローラ石窟のカイラサナータ寺院は、ヴァルダナ朝のハルシャ王によって建てら  

  れた。

(4)インドの数学と幾何学の発達は世界最古のゼロの発見に見られるようにすぐれたも

  のだったが、医学は発達しなかった。

 

さなだ~問3はどれが正しいんだっけ?

藤本、今はテストだぞ。

わかったよ。

これは誤答つくるのに苦労したろうなと思った。結構広い範囲で10問作るのは容易じゃないなと思った。

「真田君、私語をしないでください。」

いかにも先生です、というしかめつらしい顔をするが24歳の女子が先生ぶってるのがかわいいので、もっと注意されてもいいなと考えてしまう。

俺の隣をとおりすぎるとき、柊木ちゃんがかがんで何やらひろい、

「真田君、消しゴム落ちてるよ」

と言って消しゴムを俺の机の上に置く。

消しゴムの紙の帯から紙切れがはさんである。

「問3は(2)だよ。」

(いや、答えまずいっしょ)

通り過ぎた柊木ちゃんをこっそり見ると、向こうもこっそり俺のほうに振り向いていて

にっこりとエンジェルスマイルだ。

さっきまで『先生と生徒なんですからね』みたいな顔した人と同じ人の行動とは思えん。

まあ、返事を書こう。

『ありがとうございます。大丈夫です。誤答づくりマジお疲れさまでしたm(_ _)m。』

「さなだ、答え分かったんじゃないのか?」

「藤本君、どうしたの?」

「いえ、何でもありません。」

柊木ちゃんは生徒たちの進み具合をみながら俺の席に近づいてきた。

落とすよりも堂々と直接渡したほうがあやしまれないなと思い、

「先生、これ俺のじゃないみたいです。」

と消しゴムを返す。

「あ、そうなんだ。ごめんね。」

「いえいえ」

柊木ちゃんは消しゴムを見るとはみ出した紙切れが目に入ったんだろう、顔を赤らめた。

(えええ、やだあ、返事書いてくれてる、うれしい)

という感じで表情がただの恋する女子のようにゆるみっぱなしになる。

さすがに本人もまずいと思ったようで顔を数回振って先生顔になる。

ツカツカツカと教卓にもどる。どんだけ返事が読みたいんだよと俺もにやけてしまう。

返信を読みながら感動してるっぽい。

「小テスト、難しかったかな?」

優等生たちから声があがる。

「いえ難しくなかったですよ。」

「先生、誤答づくりたいへんだったんじゃないですか?」

 

そうなのか

藤本が小声で聞いてくる。

「そうだよ。わからなかった?」

「ああ、結構迷った。」

先生、誤答づくりにかけるあなたの熱意と努力は報われました(TへT)9。

 

「そうね~広い範囲だからけっこうたいへんだった。ありがとう。じゃあ終わった人も多いみたいだから、回答と解説配ります。前の人から回して。

自己採点して復習してね。次回からは中国史に入ります。」

キーンコーカーンコーン...とチャイムが鳴る。

「それでは、篠原君お願い。」

「はい。起立、礼」

「お疲れさまでした。」

 




https://www.cngcoins.com/による
②User:Saperaud~commonswikiによる
③Peter van Londenによる
④Y.Shishido - http://pipimaru.dyndns.org/india_2004/index.htmlによる
⑤User:Airunpによる
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