始まりの鬼が無惨ではなかったら   作:園崎礼瑠

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正直時間が掛かり過ぎてまして申し訳ないです。


会議・後

柱合会議

鬼殺隊最高位の剣士である柱と、産屋敷家当主で行われる会議である。鎹烏や隊士から得られた情報の共有や、鬼殺隊の規律を破った隊士の処刑が行われる事もある。半年に一度の期間に行われており、その間に柱が入れ換わることも少なくない。

 

「やあ、待たせたね。私の可愛い子供達」

 

柱達の待つ庭に、屋敷の中から現れた男が産屋敷耀哉。産屋敷家の当主であり、お館様と呼ばれる鬼殺隊の最高管理者である。

 

「ああ…お館様に置かれましても日々、我等の為に骨身を惜しまず力を貸していただき感謝いたします」

 

「ありがとう行冥。今回、集まってもらったのは新しい柱の任命と十二鬼月に関連する情報共有だよ」

 

その言葉を受けて、静かに膝をついてお館様を待っていた柱達が顔を上げる。 

 

岩柱 悲鳴嶼行冥

音柱 宇随天元

水柱 冨岡義勇

風柱 不死川実弥

炎柱 煉獄杏寿郎

蛇柱 伊黒小芭内

蟲柱 胡蝶しのぶ

 

皆、並みの隊士を遥かに上回る実力の持ち主。その柱達でも強い鬼を相手にすれば殉職していく。その度に彼等は意思を繋いで、新しい柱が現れる。此度、柱に就任する者達も同様、天賦の才を持った一騎当千の剣士である。

 

霞柱 時透無一郎

日柱 竈門禰豆子

 

同じ日の最終選別にて生き残り、日輪刀を手にして二月で柱に就任した。圧倒的な実力を示した実力者達である。

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

「では、早速だけど会議を始めようか。あまね」

 

耀哉の言葉を受けて、妻のあまねが代行して会議を進行していく。

 

「まずは新たに確認された十二鬼月についてです。階級は上弦の参、花柱である胡蝶カナエ様が交戦し、三つ首の内の二つまでを落とした後に死亡。捕食されました」

 

鎹烏からの報告を受けていた柱達も目を伏せる中で、蟲柱の胡蝶しのぶが代表して続きを促す。

 

「三つ首を持つ鬼であるということは聞いています。他の能力は花柱は遺せなかったという事でしょうか?」

 

「いいえ。彼女の尽力から、巨体でありながら素早い身のこなしを持つこと。三つ首の内、左の女と中央の壮年の男は口から毒を吐き、右の男は紐状の血鬼術で拘束しようとしてくる事は分かりました」

 

かなえが遺した鎹烏からの情報。それは上弦の鬼の能力を確かに伝えてくれていた。これによって鬼殺隊に伝わった上弦の鬼は二体。

 

上弦の参、そして十数年前に地域一帯を人が踏み込むことの出来ない猛毒地と化した上弦の肆。

 

かつて討伐された上弦の伍を抜いて鬼殺隊の歴史の中では、たったこれだけの情報しか得ることが出来ていない。それでも、この情報から対策が立てられる。紛れもない成果であった。

 

「次の議題は()についてです。数百年前の始まりの剣士達と呼ばれた鬼殺隊創設期の柱。彼等は鬼と対抗するべく呼吸を鍛え上げた証として、体に特有の痣を持っていたと言われています」

 

その言葉を聞いて、柱達から一歩前に出てきたのが竈門禰豆子。新たに日柱に就任した女剣士である。そして、彼女の額には火の様な痣が出ているのが分かる。

 

「私の体に出た痣。これがその伝承に有るものと同じならば、恐らくですがその条件が分かりました」

 

それを聞いて柱達もより真剣な表情となる。鬼を殺すため、更に強くなるのに必要な情報が分かったのであれば、それは何を推してでも行うべき事だからだ。

 

「まず、私にこの痣が出たのは一年前。私の家が鬼に襲われた時で、冨岡さんが私を助けに来てくださいました」

 

「俺は助けてない。俺が着いた時には既にお前は鬼を嬲り殺しにしていた」

 

冨岡義勇は事実を口にして、竈門禰豆子は一瞬固まった。

 

 

 

「つまり整理すると痣を出すのには、体温と心拍数が必要だということですね?」

 

胡蝶しのぶがまとめた事に禰豆子は頷くことで返す。何故しのぶが纏めているかと言えば禰豆子が絶望的に説明が下手だったからである。

 

家族にはこれで伝わったと言っていたが、他の柱に伝わらない。何とか言葉を読み取ってしのぶと風柱の不死川実弥頑張って読み取っていた。

 

「では…我々はいつも通りに鬼を狩る傍らに…痣を出すことを目指すこととしよう」

 

最年長である岩柱、悲鳴嶼行冥の言葉で今回の柱合会議は幕を閉じた。

 

 

「禰豆子、少し良いかな?」

 

柱合会議の後に御館様に呼ばれた禰豆子は一人の少年を紹介されていた。禰豆子達の後の最終選別に合格した彼を育ててみてはくれないかという事だった。

 

剃り込まれた頭髪は登頂部のみが残された黒髪、目付きは良いとは言えず四白眼のようになっており紅梅色をしていた。紫色の着物に松毬模様が混ざった少年は名乗った。

 

「不死川玄弥です。よろしくお願いします竈門さん」

 




禰豆子「こう、心臓がズドドドドン!となって体がボワワワワ!!って感じです!」

柱達「分かるか!」

時透「(ぼおっ)」

通りすがりの継子(何て分かりやすい説明なの禰豆子ちゃん素敵だわ!)
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