始まりの鬼が無惨ではなかったら   作:園崎礼瑠

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お久し振りです。久し振りに感想をもらったり、無限城も面白かったりで、折角なので覚えてる範囲で続きを書いてみようと思いました。とはいえ、読み直して見て、恥ずかしさで狂いそうな中ですのでお目汚しです。


那田蜘蛛山編
鬼機


 那田蜘蛛山にて複数の鬼が目撃された。その中には、十二鬼月が含まれている可能性がある。

 鎹鴉からの報告を受けた鬼殺隊は、複数の隊士を派遣し、同時に隊士達の頂点でもある柱も送り込む事にした。

 

日柱 竈門禰豆子

水柱 冨岡義勇

 

 古参と新参という違いはあれど、実力に恵まれ、同じ師(鱗滝左近次)を仰いだ二人の剣士は…終始無言で道を走っていた。

 

「…」

「…」

 

 お館様の屋敷を出たところまでは、良かった。竈門禰豆子は内心で思っていた。冨岡義勇(義勇さん)が、極度の無口かつ、口下手なのは柱の間では周知の事実であったし、柱合会議でも無言を貫いてさっさと帰る。偶に、しのぶさんと会話をしている時もあるが、それ以外の柱とは一言二言がやっとである。その事は重々承知の上で、だ。さすがに任務で組む時くらいは話すと思っていたのである。

 

 しかし、実際の義勇さんとの会話は

 

「では、向かうとしよう」

「はい!」

 

 これが最初である。一言。お館様の屋敷を出て、それから半刻も無言で走り続けて、いい加減にさっさと現場に着きたいと思って、冨岡さんの前を走る速度を上げた。その時にである

 

「逸る気持ちを抑えられないのは浅ましい」

「方向が間違っているぞ、本当に目が良いのか?お前は」

「なぜ水柱にならなかった。お前は間違っている」

 

 ぶつぶつと後ろから念仏のようにお説教である。げんなりしてしまう。そして、さらに半刻程を走った所で、ようやく山の麓に着く。夜の帳が落ちそうな中で、継子でもある玄弥と合流して、私はホッと息をついた。

 

 

────────────────────────

 

 

「…で?どうして僕の山に来てるの?ここは、僕たち家族だけの山だ」

「仕方ないでしょお?童磨様と黒死牟様からの命ですし、うふふ。君を庇っていたお優しい無惨様(元・上弦の壱)も…もう居ない。うふ、ふふふ」

「……ぁぅ…」

 

 ……無惨様が、血戦に負けた。珠世様(上弦の肆)が前々から仕込んでいた毒。無惨様にしか効かないように、調合していた物を下弦に少しずつ含ませ、それを取り込んでいた。勝負は一瞬で付いた。そして、珠世様は上弦の壱に上がることを固辞した。無惨を討ったのは、鬼までも喰らう男が許せないからだと。

 

 結果として、十二鬼月の上弦は一つずつ繰り上げとなり、上弦の陸が空いている。そこで、黒死牟様は下弦に実力を示すようにと申された。

 

 家族に分けていた力を回収して、僕もまた備えていたところで、この山に柱も含む隊士がやってくるという。試練の場に相応しいと考えた、童磨様と黒死牟様によって、下弦の壱以外の十二鬼月が集められた。

 

 …といっても、下弦の弐(響凱)(矢沙丸)は討たれたばかりで、今いるのは

 

「うふふふ。楽しみだ、柱を殺したらもっと多くの血を分けて貰える」

「ぅ、ああ~」

「……夢見がち(魘夢)理性のない餓鬼(火産霊)じゃ僕が出世するしかないじゃないか…」

 

 本当に憂鬱だ。吐縛鬼と名付けられた()は、糸を張り巡らせながら深い溜息をつくのだった。




久し振りなので、改めて紹介するとここでは無惨様の代わりに童磨が始まりの鬼という設定です。

十二鬼月は現在
上弦の壱 黒死牟 六つ目に痣を備えた剣士の鬼。
上弦の弐 猗窩座 三面六腕に六尺の巨躯の鬼。
上弦の参 珠世  憂いを帯びた美貌の女鬼。
上弦の肆 半天狗 常に怯えて泣く老爺の鬼。
上弦の伍 堕姫・妓夫太郎 美貌と醜男の兄妹鬼。
上弦の陸 空席

下弦の壱 氷柱 白骨化した骸骨の鬼。
下弦の弐 響凱 現在の日柱。竈門禰豆子によって討伐。
下弦の参 魘夢 今回来てる。
下弦の肆 矢沙丸 任務に成功した為に二人の鬼が、童磨によって融合されて十二鬼月に抜擢された。しかし、現在の霞柱時透無一郎によって討伐済み。
下弦の陸 火産霊(炭治郎) 未だに人を食うことを拒否しており、理性を失っている。

となっていた筈です。
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