どこだ、ここ。
俺は、俺はどうなった?
目を開けるとそこには漆黒の闇しかなかった。
声を出しているのかもわからない。口を動かしている気もするが、自分の声すらも分からない。
俺は死んだのか?
直前までの記憶を思い出す。
確か、俺はウルトラマンになって、ビーストと戦って、、、
「皆は!」
意識がはっきりと覚醒する。何も感じることの出来なかったと思っていたのは、俺がウルトラマンの中に居たからだった。
俺は視線を上の方へと向ける。そこには赤黒い空が写っていた。
思い出したのは、トカゲのようなビーストを撃破したこと。そして、ティンダロスの光線を受けたことだ。
「隊長、副隊長、弾隊員、鈴音。」
俺はその場で見つめることしか出来なかった。
ダークフィールドG、そこではナイトレイダーの面々とウルトラマンネクサスがティンダロスとリザリアスグローラーを相手に戦った。
激闘の末、ネクサスはリザリアスグローラーを撃破する。だが、ダークフィールドGの影響もあり激しく消耗していた。その隙を狙い、ティンダロスはダークレイ・シュトロームを放った。
ティンダロスのダークレイ・シュトロームを受けて、ネクサスは敗北。その瞳とエナジーコアから輝きが失われてしまった。
「ウルトラマンが、負けた。」
その衝撃的な光景にクロムチェスターγ機を操縦する弾がかすれた声でそう言った。後部に座っている鈴音は眼の前の光景がただただ信じられなかった。
クロムチェスターα機を操縦する孤門、β機を操縦する凪は過去のネクサスが敗北した時のことを思い出していた。
ここまでの戦いで勝利してきたネクサスの敗北はナイトレイダーの面々に衝撃を走らせた。
「遂に、遂にノアを。これで、邪魔者は居ない。」
ティンダロスはネクサスが動かないことを確認するとダークフィールドGを解除した。
「今度こそ、この星の全てを喰らい尽くす。さあ、恐怖しろ!!」
ティンダロスは新たに次元の穴を開けると、そこから同族であるガルベロス2体が出現する。ティンダロスはガルベロスが出現したのを確認するとその視線をフォートレスフリーダムではなく、民間人が集中する市街地の方へと向けた。
「行け。」
ティンダロスの命令を聞き、2体のガルベロスは市街地へ歩き出した。
その様子を見ていた孤門は他のメンバーに通信を入れる。
「総員、新たに出現したビーストを迎撃。市街地への侵攻を少しでも食い止める。」
「待ってください、隊長!ウルトラマンがやられてんすよ!放って置くんすか!!」
孤門の命令に反発する弾。ここまでの戦いを共に戦い抜いたウルトラマンを放っておけない気持ち自体はこの場にいる全員が持っていた。だが、その気持ちよりも今は人命を優先しなければならなかった。
「今は、僕たちが奴らに対抗するしかないんだ。それに、倒れた彼だって僕たちに戦うように言うと思うよ。」
弾の言葉に孤門が返す。それに、この場で最も動揺しているはずの人物が即座に同意した。
「私も隊長の意見に賛成です。今は迷っている時間はない。」
鈴音は気丈に振る舞っていた。倒れたネクサスは彼女の幼馴染みである大紀。それでありながらも、彼女は守るべき人々を守るために戦うことを選択した。
鈴音の言葉に弾は歯を食いしばりながらも、操縦桿を動かす。
クロムチェスター3機はガルベロスへと向かう。
「なんで、動けないんだよ。頼むから、動いてくれ!今、動かないとヤバいんだよ!!」
大紀はネクサスの中でネクサスに呼びかけていた。
ティンダロスのダークレイ・シュトロームを受けたネクサスはそのエネルギーが既に失っていた。それにより戦うことはおろか、動くとさえ出来なかった。
大紀の呼びかけにネクサスは一切答えなかった。先程までの激戦のダメージが大きいことが原因である。
「皆が戦っているんだ!頼むよ!」
必死の呼びかけに返事が返ってくることはなかった。大紀はそのままその場で座り込んでしまう。
「ここで何もしないわけには行かないんだよ。ボロボロなのは分かる。でも、でも今行かないと、行かないといけないのに。」
大紀はネクサスに呼びかけ続ける。返事が来ないことを承知の上で。
「なあ、なんで俺だったんだよ。隊長や副隊長じゃなくて、全く関係のない俺をなんで選んだんだよ。」
その中で、適応者となってからずっと考えた疑問が口に出る。歴戦の英雄ではない、ただの一般人だった自分がなぜ選ばれたのか。その答えは新宿で初めてネクサスになったその日から出ることは無かった。
ペドレオングローラー、ブロブスター、アトラクトム、、プリガノティタス、ジーナフォイロ、ザ・ワンアナザー、キムンウルズス、ダークガルベロス、様々なビーストと戦い続けたがそれでも答えは出なかった。
市街地に進撃するティンダロスと2体のガルベロス。3機のクロムチェスターは人々を守るべく、決死の攻撃を続けていた。
3体の大型ビースト、最初のビーストであるザ・ワンに近しい存在であるガルベロスが2体に、暗黒巨人の力を持つティンダロス。かつて、新宿に壊滅的被害をもたらした暗黒破壊神ダークザギ、ダークザギが全てのビーストを融合して誕生したイズマエルを彷彿させるほどの猛威が暴れていた。
3機のクロムチェスターを操縦する孤門たちはなんとか攻撃するも、ティンダロスは自身を狙うクロムチェスターに対して何度も鈎爪状の手裏剣光線を放ってきた。2体のガルベロスも火球を何度も放っており、攻撃するよりも回避することに専念しなければならないほどにナイトレイダーの面々も追い詰められていた。
「だあ、ちくしょう!!鬱陶しいっての!!しつこく遠距離攻撃をしやがって!!」
「弾隊員、操縦に集中して!!」
γ機を操縦する弾は次から次へと来る攻撃に対して愚痴をこぼす。後部席にいる鈴音は弾に対して集中するように発破をかける。
「このままだと埒が明かない。」
「隊長、もうすぐで弾薬も尽きるわ!これ以上戦闘を続けるのは困難よ!一度撤退しないと!」
α機を操縦する孤門へβ機を操縦する凪が撤退を進言する。
「いや、ここで撤退してもこいつらは侵攻を止めない。できる限り、ここで攻撃を続けます。」
「でも。」
「分かってます。でも、彼はきっと戻って来る。だから、僕たちはここでできることを続けるんです。」
撤退をしないと言った孤門。たしかに現状厳しいものである。だが、それでも孤門は彼を、ネクサスに選ばれた大紀のことを信じていた。必ず彼は戻ってくると、そう信じていた。かつて、同じ光に選ばれてダークザギを退けた孤門だからこそ、同じ光に選ばれた大紀のことを信じていた。
同じように、ネクサスに選ばれた凪は孤門のその言葉が決して楽観的観測から来ているのではないことを分かっていた。
「ええ、そうね。でも、本当に無理になったら撤退は必要よ。そうなったら、全員で一度帰投する。良いかしら?」
「はい、まずはここをなんとしても。」
この場で戦っている誰一人として諦めていなかった。そして、それはフォートレスフリーダムにいる数馬と吉良沢も同じだった。
「イラストレーター、警察と自衛隊への協力要請は完了。即座に市民の避難誘導を進めている。さらに、自衛隊の戦力も隊長たちの方へ回してもらっています。」
「よし、私も基地内に残っている別ユニットに出撃を指示しています。何とかして3体のビーストを止めます。」
基地内に残っていた二人は関係各所への協力要請、基地内に残っていた隊員への出動指示など自分たちのできることをやっていた。この戦いに関わる全ての人間が誰一人として諦めていなかった。
ネクサスの中で打ちひしがれていた大紀。その脳裏に、外で戦っている仲間たちの声が響いてきた。
「皆、まだ戦っているのか。」
駆けつけた自衛隊の協力で3体のビーストたちと戦う孤門たち。基地に残りながら的確な指示を伝え続ける数馬と吉良沢。その要請を受けて、自衛隊の戦車部隊がティンダロスとガルベロスに向けて砲撃を始める。
自衛隊の支援を受け、クロムチェスターはティンダロスたちを攻撃する。
「ナイトレイダー、要請を受けて協力に来た。」
「ありがとうございます!危険を感じたら、迷いなく撤退してください!」
自衛隊の戦車部隊の指揮官が孤門に通信する。孤門は協力に感謝した。
さらには、自衛隊の航空部隊も駆けつける。窮地だったナイトレイダーの元に数多くの戦力が集まる。そこへ、フォートレスフリーダムの方向からはクロムチェスターδ機が飛来する。
「孤門隊長。こちら、菊池。支援に来ました。」
δ機には数馬が乗っていた。
「よし、クロムチェスター各機へ。これより、ハイパーストライクフォーメーションに入る。」
「「「「了解!」」」」
数馬が加わったことで、ナイトレイダーが要する最強戦力であるハイパーストライクチェスターへ合体する。
人間たちの反撃に煩わしさを見せるティンダロス。
「鬱陶しい。脆弱な人間どもが!!」
ティンダロスは怒りから爪状の手裏剣攻撃を放とうとする。ガルベロスたちも口内に火球を生成して放とうとする。
ビーストたちの攻撃にひるまずに立ち向かうナイトレイダーたち。
「こんなところで諦めるかよ!」
「ここまで戦力が揃っているんだ。そう簡単に負けることはない。」
「彼が戦った。ずっと戦い続けている私達が諦めるわけには行かない。」
「あいつが頑張っていたのに、私が折れるわけには行かないのよ。」
「僕たちは決して諦めない!」
ネクサスの中にいる大紀の元へ仲間たちの声が響いてきた。
「皆。」
仲間たちの声が、戦う姿が折れかけていた大紀の心に火を灯す。
「そうだ、ずっと諦めずに戦い続けてきたんだ。明日を掴むために、誰かの未来を守るために!」
大紀の眼差しは先程までのような弱いものではなかった。
立ち上がり、拳を握りしめるその姿は先程までの弱々しさはない。
「なんで選ばれたのか、俺だった理由は分からない。だけど、諦めずに戦うことに迷いはない!!」
大紀の右手に光が集まる。その光は形となり、エボルトラスターとなる。
大紀はエボルトラスターの柄を握り、鞘から引き抜く。これまでにないほどの輝きを放つエボルトラスター。第きは湧き上がる感情のままに叫んだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
翳されたエボルトラスターから眩い光が溢れ出す。そのまま、大紀は光に包まれる。
地面に倒れたネクサスのエナジーコアから光が溢れ出す。そして、その光はネクサスを包み込み、赤い光球へと変化して激しい戦いが繰り広げられている場所へ高速で向かっていく。
自衛隊の攻撃を受けるティンダロス。ハイパーストライクチェスターを狙い、光線を放ち続ける。ガルベロスたちも次々と火球を放ち続ける。
そこへ、赤い光球がハイパーストライクチェスターと自衛隊を守るように降り立った。
光球は火球と光線を受けて爆散、そこには復活したウルトラマンネクサスジュネッススピードがいた。
「ウルトラマン!」
誰が発したか、眼の前に倒れたネクサスが復活した。その事実にナイトレイダーも自衛隊も歓喜の声を上げる者が数多くいた。
「馬鹿な!確実に光は消えたはず!なのに、なぜ!!」
ティンダロスは眼前の光景に驚愕する。
ネクサスはそのままファイティングポーズを取る。
ジュア!!
「総員、ウルトラマンを援護!」
孤門の指示がこの場にいる者たち全員に届く。
復活したネクサスはティンダロスとガルベロスに向かって走り出す。
ガルベロスが火球を放つ。ティンダロスは爪をギラつかせて、ネクサスに爪を振るう。
ネクサスはアームドネクサスの刃にエネルギーを集める。ティンダロスの振るう爪に対して、光の刃でリーチを伸ばしたアームドネクサスで攻撃する。
ガルベロスたちは得意の幻影で自衛隊とナイトレイダーを翻弄しようとするも、圧倒的な物量の前では意味をなしていなかった。
自衛隊の攻撃を受けて攻撃がまともにできないガルベロスを2体同時に狙いを定める孤門。
「エネルギー充填100%、ハイパーストライクバニッシャー発射準備完了。」
δ機のコックピットにいる数馬がハイパーストライクチェスター最強の装備が準備できたことを伝える。
数馬から準備が完了したことを聞いた孤門は冷静にガルベロス2体を見据える。
「ターゲットロック、ハイパーストライクバニッシャー発射!!」
操縦桿のボタンを押した孤門。その直後、ハイパーストライクチェスターの2つの砲門からスペースビーストを消滅させる最強兵器であるハイパーストライクバニッシャーが発射される。
青白い光線はそのまま2体のガルベロスを貫いた。
2体のガルベロスは断末魔の咆哮を上げることなく、地面に後ろから倒れて消滅した。
「よし、ウルトラマンの援護へ向かうぞ。」
「「「「了解!」」」」
ガルベロスを撃破したナイトレイダーは、ネクサスとティンダロスが戦っている場所へ向かう。
ネクサスとティンダロスは激しい高速戦を繰り広げる。ティンダロスは再びダークフィールドGを展開しようとするが、ネクサスはジュネッススピードの特性である敏捷性を活かしてそれを阻止する。
「グッ、死ねえ!!」
ティンダロスはネクサスを一度は撃破したダークレイ・シュトロームを放つ。一方のネクサスはオーバースラッシュレイ・シュトロームを放った。
青白い巨大な光刃と紫と黒の光線がぶつかり合う。だが、ティンダロスが放ったダークレイ・シュトロームはネクサスのオーバースラッシュレイ・シュトロームに切り裂かれ、霧散する。
光刃はティンダロスへと向かい、ティンダロスの胸に大きな一筋の切り傷を付けた。
ティンダロスは体にできた傷を抑える。その顔は怒りと憎しみに満ちていた。
「殺す、殺す!コンドコソコロス、ノア!!」
傷ついたティンダロスはその身に宿る暗黒巨人の力と原初のビーストであるザ・ワンの本能を開放。その肉体をより禍々しく変化させた。
胸の傷はふさがり、痕となる。肉体はより頑強になり、獣人から獣へと変化する。長大な尻尾が生え、背部には二対の巨大なトゲが生える。そして、眼球のなかった顔には爛々と輝く白目が出現する。
その姿はザ・ワンに酷似していた。変化を終えたティンダロスはネクサスに向かって咆哮する。
ぎしゃあああああああああああああああああああああああ!!
ティンダロス・ディアブロ。原初のビーストへと戻ろうとしながらも異質の進化を遂げたびーすとである。
ティンダロス・ディアブロはネクサスに向かって突進、その巨大な肉体をネクサスにぶつける。
ディヤアアア!!
ネクサスはそのまま吹き飛ばされ、地面に倒れる。
ティンダロス・ディアブロは巨大になった両腕をネクサスに何度も振り下ろす。
ネクサスはアームドネクサスからバリアーを張って、ティンダロス・ディアブロの攻撃を防御し続ける。
ティンダロス・ディアブロは両腕による叩きつけを何度も繰り返す。
ガルベロスを撃破したハイパーストライクチェスター、自衛隊の戦車部隊と航空部隊がティンダロス・ディアブロを攻撃する。
ザ・ワンへ限りなく近づいたティンダロス・ディアブロはハイパーストライクチェスター、戦車部隊と航空部隊からの集中砲火をすべて無視していた。
「隊長、こちらの攻撃を全て意に介していません。」
「もういっちょ、デカいのをぶち込んだほうが早くないですか?」
数馬の分析から弾がハイパーストライクバニッシャーの使用を提案する。
「さっきの攻撃から時間をおいていない。放熱の時間を考えれば、先程の6割の威力しか撃てないわ。」
それに対して凪が答えた。ガルベロス2体を撃破したハイパーストライクバニッシャー、かなりの高出力で放たれたそれはハイパーストライクチェスターの砲門に多大な負担をかけていた。
「それでも、ウルトラマンの助けになるはずです。試す価値はあると思います。」
復活したネクサス=大紀の助けになるならばと鈴音が進言する。その言葉に、全員の気持ちが一つになる。
「よし、ハイパーストライクバニッシャー発射準備。」
孤門の命令で再度ハイパーストライクチェスターの砲門にエネルギーが集まる。
ティンダロス・ディアブロは口内に青白い炎をため始める。
ナイトレイダーの援護射撃が速いか、ティンダロス・ディアブロの滅殺破壊火炎が速いか。その答えはすぐに訪れた。
「ハイパーストライクバニッシャー、エネルギー充填60%。」
「ハイパーストライクバニッシャー発射!」
ハイパーストライクチェスターから放たれた2度目のハイパーストライクバニッシャー。それは1度目よりも威力は下がっているが、ティンダロス・ディアブロへと向かって飛んでいく。
ティンダロス・ディアブロは口内に貯めていた滅殺破壊火炎をネクサスに向かって放とうとする。その瞬間、ハイパーストライクバニッシャーがティンダロス・ディアブロの横面へと炸裂した。
ハイパーストライクバニッシャーを受けると同時に連鎖的に口内の滅殺破壊火炎が暴発する。
ギヤアアアアアアアアアア!!
ティンダロス・ディアブロは顔面と口内で起きた爆発によりネクサスから離れた。
ネクサスは自由になった瞬間に、アームドネクサスを赤く輝かせる。
ネクサスはジュネッススピードからジュネッスストロングへタイプチェンジ、力強く拳を握りファイティングポーズを取る。
ネクサスはダメージを受けて呻くティンダロス・ディアブロの顔面に剛力を込めたパンチをお見舞いする。
鈍い音が響き、ネクサスは何度もパンチをティンダロス・ディアブロに浴びせる。
よろめくティンダロス・ディアブロの懐にネクサスは潜り込むと、腰から持ち上げて地面へ叩き落とす。地面へ叩き落としたティンダロス・ディアブロを持ち上げて再度地面へ叩き落とす。さらに、持ち上げて山の方へ投げ飛ばす。
ハイパーストライクバニッシャーに強烈なパンチと投げ技、いくらザ・ワンへ限りなく近づいたとはいえ決して少なくないダメージを受けたティンダロス・ディアブロ。反撃と言わんばかりに口内で青白い滅殺破壊火炎を貯める。
ネクサスは2つの光球をアームドネクサスから生み出し、オーバーナックルレイ・シュトロームの準備をする。
ティンダロス・ディアブロは火球として滅殺破壊火炎をネクサスに向かって放った。
ネクサスはオーバーナックルレイ・シュトロームを放つ。
巨大な光弾は火球を一瞬で消し飛ばし、ティンダロス・ディアブロを消滅させた。
激闘の末、ネクサスの勝利に終わった。ネクサスはそのまま空へ飛び立ち、姿を消した。
ティンダロス撃破から1ヶ月後、フォートレスフリーダムの中ではサイレンが鳴り響いた。
大紀は装備を整え、チャンバーに立った。
(なぜ、俺が選ばれたのか。俺が選ばれた理由は分からずだけど、なんとなく俺だから選ばれたというのは感じた。)
ティンダロスの戦いの中で、ネクサス=ノアの意思に触れた大紀。ここまでの戦いで、大紀は答えを自身で見つけていた。
(なら、未来を守るために戦い続けるさ。)
その表情はどこか明るく精悍なものだった。
フィンディッシュタイプビースト=ティンダロス
ダークガルベロスが無数のヘルハウンドと融合して誕生したビースト。暗黒巨人ダークメフィストの力の残滓を取り込んでおり、ダークメフィストの戦力を使うことができる。暗黒巨人の力を取り込んだことで高い知性を有する。異空間へ移動する能力とダークレイ・シュトロームを始めとした光線技、ダークフィールドGを展開する能力を有する。
フィンディッシュタイプビースト=ティンダロス・ディアブロ
復活したネクサスジュネッススピードのオーバースラッシュレイ・シュトロームを受けたティンダロスが体内の暗黒巨人の力とビーストザ・ワンの本能を開放したことで変化した姿は限りなくザ・ワンに近づいた存在であり、巨大な両腕と青白い滅殺破壊火炎が武器。高い知性は失われ、ビーストが持つ殺戮本能で暴れまわる。