恋姫で巣作り   作:ししお

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ここから本格的に原作を根本的にぶっ壊していくぞー
原作を思い出しましょう、巣作りかりんちゃんは主成分ですが
舞台は恋姫†無双です


第三話 どうしてこうなった?

 作業員にプリニーを呼んだ、守備要員にバーンがやってきた、ここまではいい。いや本当は良くないんだがいいと無理やり納得させる。

 バーンの一言がカリンに火をつける、許嫁決定が火種?いいや違うね。俺がカリンの胸に反応しない?そんなことはない。同性愛者?よしそう言った奴ちょっと魂まで打ち砕いてやるから並べ。ホモ野郎に付きまとわれてた左慈を見ているからな、酷いものだったぞ……それとは別に時の翁にご主人様呼ばわりされたときは怖気が走った末に反射的に撲滅したくらいだ。復活しやがるがな?!あの変態は。

 というかバーンの奴、俺が女性が一片でも嫌がるならそれを出来ないことを知っているだろうに。

 

『カズト?』

 

『お兄さんはフウの裸で反応しなかったですから……』

 

『フウよ、それ以上はやめろ。こやつは筋肉モリモリマッチョマンの変態(ガチ)に迫られてから、それはトラウマだからの』

 

『ア、ハイ』

 

『カズト。ええ、いいわここに宣言してあげましょう。復活した暁には……私の良さというものをこれでもかと教えてあげるわ!拒否なんてさせる訳がないでしょう……これは私の女としてのプライドをかけた戦争よ!』

 

 ずびしと俺を指さし宣戦布告してくるカリンだった。

 ある意味バーンの罠カードか速攻魔法が抜群に効き過ぎた結果だろうが、そういった感情をカリンから取り除けるかは俺次第か。

 今はまずは封印を解くための資金稼ぎに迷宮を宣伝しなければな。

 で、外に出たのはいいんだが……どういうことだ?入ってきた場所と違う、森なことには変わらないが植生が違う、木の生える間隔が違っている、天体が……大きくずれている。

 マナの密度が極端に薄い、空気に魔の気配が全くない……世界そのものが違う。

 思わず舌打ちが出る。

 何がこれを起こしたか?あの見られたときあの迷宮ごと引きずり込まれたか。揺れた気がしたがあれは異世界への転移によるずれだったんだな。

 封印が解けるかどうか怪しいが何とかするしかないか。

 山を下り、振り返ればそこにはそびえたつ泰山があった……かつて不死の兵たちと戦った外史を巡った最終戦争地、再度出会った「怪人」左慈と「超人」于吉、そして「魔人」蝶禅が世界の管理者だと知ったのはその少し前だったか。

 彼女たちはあの世界で笑って過ごせているだろうか。

 あの結末に後悔はない、だが振り返ってしまう……もしはない、たられば話など殿を務め、俺たちをあの場所に辿り着けさせるために戦った兵達に失礼だろう。

 あの戦いのときと同じように……俺の『過去』は■を積み上げることで『記録』れることはない。

 感傷を心の奥にしまい込んで近くの村を目指す。

 

「ほらぁーーー、二人とも早く早く」

 

「お待ち下さい、桃香様。お一人で先行されるのは危険です」

 

 桃色の頭髪を腰ほどまで伸ばした女性が駆けていくが、黒髪の女性がそれを諫める。

 

「そうなのだ。こんなお日様一杯のお昼に、流星が落ちてくるなんて、どう考えてもおかしいのだ」

 

 赤髪を肩までで切った童女にも見える子も同様に先に駆けようとした桃香と呼ばれた女性に待ったをかける。

「鈴々の言う通りです。もしやすると妖の類かもしれません。慎重に近づくべきです」

 そんな三人の脇を白いローブを身に着け付随しているフードを頭の上からすっぽりと被り顔が見え辛くしたカズトが通り過ぎようとしていた。

 

「そうかなぁー?……関雲長と張翼徳っていう、すっごい女の子たちがそういうなら、そうなのかもだけど……」

 

 待とうか、ちょっと待とうか?このタイミングでこの三人がいるって、さらに流星が落ちた?どこって三人の足が向かおうとしているのは泰山……迷宮が天の使いとか言わないよな?言わないでくれるよな?言わないでほしい。

 バーンに留守の間の守りは任せたが……大丈夫なんだろうか。

 というかこの時代本来なら流星って天狗と呼ばれ落ちる轟音を天狗の鳴き声と言って凶兆だとか言われてなかったかな。

 

「そこのもの!」

 

 黒髪の女性、ええわかってますよ愛紗さんですよね、青龍偃月刀もしっかり向けられているんだがどうしよう、とりあえず両手を上にゆっくり上げ、立ち止まる。

 

「おお、このお兄ちゃん?すごいのだ!後ろに目でもあるのかな?」

 

 警戒心バリバリ感じますから。

 

「うわー……すごく輝いてる服……はっ、もしかして」

 

 冷汗が流れるのがよくわかる、いつも通りの展開なのか?あの時は倒れていたと思うんだが、この子苦手なんだがなぁ。

 

「この人、きっと天の御使いなんだよ!」

 

 やめてくれ、マジで天使なんて糞野郎と一緒にしてくれるな。人を洗脳して戦わせようとするわ、口先三寸で騙して無実の人間殺させようとするわ、いもしない神のお告げだとかほざいて勝手に黙示録実行して文明海の底に沈めるわ……マジろくでもねぇ。

 不快感から足に力が入ってしまったのか、ベキリと大きな音を立てて地面が割れる。

 

「ひえっ!?」

 

「お下がりください!桃香様!」

 

 両手を下ろして振り返るのと愛紗と鈴々が青龍偃月刀と蛇矛を振り上げるのは同時だっただろうか。

 振り上げたのなら振り下ろす、それは攻撃として当たり前であまりにも読みやすい反射的な攻撃に過ぎなかった。

 刃に添えるように蹴りを内から外に流すように叩き込むことで二人の得物をその手から弾き飛ばす。

 身長差から俺は彼女たちを一度見下ろし、次は止まることも振り返ることもなく村があるだろう方向へと歩き去っていく。

 

「くっ……申し訳ありません。桃香様」

 

 愛紗は桃香に謝罪をしてから飛ばされた武器を取りに行くのだが、鈴々が拾いに来ないことを不思議に思って振り返れば、肩を抱いてガタガタと震えていた。

 ガラス球を思わせる無感情な瞳、真一文字に固く結ばれた口を見ていた。

 鈴々は直感的に人の良し悪しを判断することが多い、勘が鋭いとも言い換えることもできるが、もっと深くいってしまえば人の心の動きに聡い。

 そんな鈴々が何を見たのか、感じたのかは桃香にも愛紗にもわからないだろう。

 この出会いで三人が変わるのか、それとも別の事で変わるのか……それはまた別の話。

 

 

 

 村を目指していたはずなんだが……赤茶けた荒野が広がっている。

 むう、方向を間違えただろうか……さすがに地図が頭の中に入っているわけではないからなぁ、全く困ったものだ。

 迷宮の方向が大体わかるのはいいんだが、こうも目標の無い場所だとどちらに足を向けるか迷ってしまう。

 さてどうしたものかと悩んでいると声をかけられる。

 

「おう兄ちゃん。いいもん着てるじゃねえか」

 

 わかりやすい三下文句、山賊とかそんな感じかな。

 その声に振り向けば、ちび、ひげ、でぶの三人が立っていた。

 他の子たちと同じなら……まだ賊生活をしているのか?こいつらは。

 

「金、出してもらおうか。ついでに着てる……むがぁっ!?」

 

 とりあえずひげの頭を掴み上げ、みしみしと頭蓋を締め付けていく。

 

「ア、アニキ!」

 

 飛び掛かってきたちびを足で引っ掛け転がし、そのまま踏みつけ身動きができないようにする。

 

「は、放すんだな!」

 

 掴みかかってきたでぶは手を掴みくるりと腕を反転させ関節技を極めて背中を向けるように操作してやる。

 

「あいだっ?!痛いんだな!?」

 

「あいだだだ!?あ、頭が割れるう!?」

 

 ちびは背面から胸部を踏みつけてるせいでじたばたもがいているものの喋れていない。

 そんな身動きのできない状態にしておいて、先ほどから見ている三人の方を見やる。

 

「むう、なかなかの腕とお見受けします」

 

 さてどうしよう……両手が塞がっているから頷くか首を振るうくらいしかできんぞ。

 

「む?なぜ何も答えてくれないのか?」

 

「もしかして喋れないのではないのですか?」

 

 星に続いて風、凛と出てくる。

 迷宮の方にフウがいるんだが、これどうなってるんだ。

 とりあえず、風の言葉に頷いておく。

 

「三人を一息に無力化するとはすごいですね」

 

「これはどうなっているのでしょうねー」

 

 でぶはツンツンとつつかれるたびに身を捩ろうとするが関節が極まっているために動こうとするだけで激痛が走って悶絶している。

 もう声を上げることもできていないんだが大丈夫だろうか?

 

「しかし、これはどうしたものか?縄などはあっただろうか?」

 

「残念ながら予備はこれと言ってないですね」

 

「困りましたねー」

 

 三人でこの賊三人をどうしようか相談していたが、他の人いや軍勢が近づくことで終わりを告げる。

 

「……ふむ。まあ、後のことは……陳留の刺史殿に任せるしようか」

 

「そうですねー」

 

 放置されることが決定しました。

 別の言葉で言えば他人に丸投げしたともいえるか。

 土煙を上げて軍勢が近づいてくる、曹の字を描いた旗を持って。

 あっという間に三人は走り去り、騎馬の群れに取り囲まれた……寒色をメインに髑髏の意匠、曹操の軍ですよね。

 

「華琳様!こやつらは……」

 

「ふむ、すごいな」

 

「どうやら、こいつらのようね。引っ立てなさい」

 

 捕まえていた三人があれよあれよという間にお縄についていく。なんで俺まで縛られているんですかね?

 しかも三人よりも厳重に荒縄の上に鎖で縛られてるんだが、どうしてこうなった。

 鎖につながれたまま馬で引っ張られるのは勘弁願いたい、西部劇の拷問じゃねえかたしか牛引きだとか馬引き刑だとかで古代中国にもあったとは思うが。

 舗装された道路なわけでもないからごつごつした地面で跳ねて地味に痛い、服も汚れるから本当にやめてもらいたいんだがなぁ……足まで縛られてるがついていくしかないか。

 跳ねた瞬間に身体を地面に叩きつけ、反動と引っ張られる力を利用して身体を起こし、つま先に力をためて、指先の力で跳ねるようにして馬の速度についていく。

 

「おい、後ろを見ろ!」

 

「いやなんだよあれ?」

 

 兵士の皆さんがドン引きされておる。

 陳留につき華琳達の前に引きずり出されたのだが、鎖は解いてもらえないだろうか。

 

「この男が首魁だという事かしら」

 

「三人からは情報を得られませんでしたので、そうなるかと」

 

「たた切ってしまいましょう!」

 

 大人しく鎖でがんじがらめにされた状態で器用に正座をして沙汰を待つ。

「では、盗んだものを出してもらいましょうか?」

 

 その言葉に俺は首をかしげる。

 あいつら普通の山賊だと思ってたんだが、曹孟徳のところから何か盗んでたのか。

 

「何とか言ったらどうだ貴様ぁ!」

 

 春蘭が叫ぶが何も言えないのだが。

 口を結び、ただ三人を見つめ返す。

 

「……」

 

 華琳と秋蘭は何となく察したっぽいが春蘭は睨み返してきている。

 

「あー……もしかして喋れないのか?」

 

 秋蘭が確認してくるのでそれに頷く。

 

「そう、喋れないのね。なら頷くか首を振るかで質問に答えなさい」

 

 理解の速い人は手間が省けていい、時間がないから呉にまで足も延ばせないしな……二人に会っておいてあの子には合わないという訳にもいかないだろう。

 

「太平要術は貴方が持っている?」

 

 首を振るう。

 

「あの三人は貴方の部下なのかしら?」

 

 首を振るう。

 

「なぜあそこにいたのか説明は?」

 

 首を振るう。

 正確にはこの状態では三人を納得させるだけの説明ができない、が正しい回答だがそれも答えられないために否定するしかない。

 

「むう……埒が明かないな。……華琳様」

 

「そうね。この者の鎖を解きなさい、手ぶり身振りでもないと話が進まないわ」

 

「しかし華琳様、この男を自由にしてもよろしいのですか?この状態で馬に追従してきたと報告されておりますが」

 

「「……」」

 

 あ、これはよくわかる。春蘭が報告書の中身を覚えている、だと?と驚愕している状態だ。

 鍵を持っている近くに控えていた兵士さんはどうするのかと悩んでいる。

 

「と、とりあえず。鎖を解きなさい」

 

 敬礼した後、南京錠に鍵を差し込み鎖を引っ張ることで外そうとするのだが、ガチンと硬質な音を立てて引っ張られる鎖が止まる。

 再度引っ張る、止まる。再度引っ張る、止まる。がちゃがちゃと俺を動かして鎖を緩ませようとしてから引っ張るが、同じところで止まる。

 

「断ち切りましょうか?」

 

「春蘭、出来るかしら?」

 

「腕の一本でも切れば抜けれるのではないでしょうか」

 

「姉者、それでは話が聞けなくなってしまう。手がかりを完全になくすわけにはいかんのだ」

 

「むう……」

 

 ゴキゴキと関節を外しながら全身を蛸のようにしてもぞもぞと鎖から抜け出したあと再びゴキメキャと音を立てながら骨をはめていく。

 春蘭、秋蘭は驚いた眼で華琳は呆れた眼で俺を見ていた。

 

「できるのなら、初めから抜ければよかったんじゃないかしら?」

 

 鎖を持ち、錠前を持ち、華琳達を見てから首をかしげる。

 

「ああ、許可なく抜けた方がよかった?かしら。確かに許可なく抜けていたら切らなければならなかったわね、罪状も増えるから切るだけじゃすまなくなるし」

 

 察せる人がいると本当に話が早くて助かります。

 

「ところでこのあたりでは見ない衣服だけれども……噂の天の御使いとやら……」

 

 華琳にまで俺は天の御使いと一緒に思われてるとか、すごく嫌なんですが。

 悪魔と合体することで手早く強くなれるとかで人体実験するわ、子供に爆弾持たせて自爆特攻させようとするわ、自分のとこの宗派と違うからって奴隷のように扱ってカテドラルみたいな巨大建築するわ……おうてめえら、ちょっと種族名外道に変えて来いよ。

 

「ものすごく嫌そうな顔をしている」

 

「そう……貴方私に仕えなさい」

 

 首を横に振る。

 

「貴様、華琳様に仕えるのが嫌だというのか!」

 

 春蘭が激昂するが、華琳は探る様に冷静に俺を見ている。

 

「仕える者を決めている、いえ既に仕えているから仕えられないのかしら?」

 

 その言葉に頷く。

 

「ならどこかであなたの主人と共に会った時に主人ごと口説かせてもらいましょう。これ以上は埒が明かないから行っていいわよ」

 

 カリンが華琳に仕えるか……カリンも華琳を誘いそうな予感しかしないな。

 さて、最後に呉か……少し遠いから急いでいくか。

 俺は手を上げることで別れを告げて、陳留から移動することにする、あの三人を泰山に送ってからになるが。

 

 

 

 呉の建業に着いたのはいいが……なんで、雪蓮が蓮華を背負っているんだ?服装が西洋風なんだが……まてまてまてまて……いやな予感がひしひしとしているんだが!?

 見なかったことにして泰山に戻るとしよう、そうしよう。

 で、泰山に戻ったのはいいんだが……バーンさんよ、その女性三名はなんなんですかね?

 

「おお、戻ったか」

 

 手を上げることであいさつをする。

 バーンは顎髭をしごきながら、女性たちを紹介してくれるんだが

 

「まずは攫ってきた劉弁と劉協のお嬢ちゃんたちじゃ!」

 

 この二人があの劉弁と劉協なのか…………劉宏は?

 

「うむ?すでに霊帝として埋葬されておったぞ?……やれやれ不安そうな表情をするでないわ。出たとこ勝負なぞいつもの事よ、むしろ予想通りに世界が動いてくれたことの方が珍しいわ」

 

 確かにその通りだ、こちらの予想斜め上をかっ飛んでいくからな、おそらく雪蓮が連れていたのは俺たちの世界の蓮華なのだろう。

 名前まで同じかどうかは保証はできんが。

 

「そしてこっちはじゃな……」

 

「いい、俺が自分で言う。てめえらのやることに納得してるわけじゃねえってことは覚えておけ。俺が、俺様が『江東の虎』孫堅だ!」




白丹なら霊帝じゃね?と思った君、生きてる人を死人にするんじゃありません
後、立場的に劉宏で劉弁でもかわらねぇから作者が納得しやすい方にしております
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