超次元世界で今日もヒロインに愛される   作:勝機を零した、掴み取れん

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想像以上に感想があったので初投稿です。
やっぱ好きなんすねぇ〜。
途中で頭おかしくなってよくわからない展開になったのでご了承ください。
それでは、ご覧下さい(KBTIT)


第2話

「優〜! おはよう!」

 

 元気な声と共に部屋のドアが少し乱暴な音を立てて開く音が耳に入る。

 今日も照美が勝手に部屋に入ってきたのだ。

 

「ねぇ、優。おはよう。もう朝だよ?」

 

 彼女は寝ている俺に呼びかけるが寝たフリで誤魔化す。なんで日曜日なのにこんな早く起こされなければいけないのか。

 

「日曜日だからって怠けてちゃダメなんだよ?」

 

 完全に心読まれてる。なんでこいつはいつも俺の考えてるのがわかるのだろうか。

 

「それは、僕にとって優は大切な人であり、婚約者であるんだから、夫の事を常に理解しているのが嫁としての務めでしょ?」

 

 訳が分からない。というか寝たフリしてるのも絶対バレてる。

 

「それでもまだ寝てるんだぁ。じゃあ、何してもいいよね?」

 

 ギシッ……とベッドの軋む音が聞こえ、腹の部分に重みが加わった。

 

「……ふふん、今日は何してあげようかな……?」

 

 不意に耳元で囁かれる彼女の声にビクッと少し反応してしまう。

 

「……優、好き。好き好き好き。大好き。優は僕の夫。僕は優の嫁。好き好き好き」

 

 耳元で聞こえるのは彼女の呪詛のように並べる俺に対する好意の言葉。

 

 なんだこれは……頭がおかしくなりそう。

 

 そうか、最近なんか変な気がすると思ったら毎回彼女がこんな事を言って俺を洗脳させようとしていたのか。

 

「……ふぅ、今日はこんなところかな。全く、優ってばこれでも起きないんだから……。まあ、その分色々できるからいいかな。起きるまで下にいようっと」

 

 そう言って彼女が部屋から出ていったのを確認してから、俺は目を開けた。

 

「……このままだとヤバい」

 

 最近、彼女のスキンシップが過度になってきていた。手を握ってきたり抱きついてくるのはもちろんの事、前の手錠の件だってそうだ。

 彼女は常に俺がそばにいないと落ち着かない、そんな感じになっていた。

 

 だけど、それは俺にとっては良いと言えるものでもなかった。

 常に一緒にいようとするから自由な行動は出来ないし、クラスメイトと話そうとすれば無理矢理邪魔をしてくるせいで友達もいない。女子に対してはその態度は顕著である。

 

 照美のような完璧な容姿に近い女の子がいれば充分だろうと思われるかもしれないが、1人だけだと色んな情報が入らないし、偏ってしまう。

 この世界を知るにも情報を知り合える人間は必要なのだ。それに、このままだと彼女にも良くはない。

 

 たまには一人でいる時間が欲しい。

 

 なので今日は少し彼女から離れられるようにしよう。そのために寝たフリをしたのだ。

 

 彼女が部屋に戻ってくる前に着替えを済ませる。

 

 そして二階である部屋の窓を開けてベランダに出る。

 下を覗けば少し遠く見える芝生の地面。普通の人間ならこんなところ降りないだろう。

 

 だけどこの世界の人間は違う。明らかに常人離れした運動能力があるためにこの程度はものともしない。

 

 その証拠に二階から降りた俺の足は特に痺れや痛みを覚えることが無く無事に着地を成功させた。完璧である。もちろん降りる前に照美がいないことも確認済みなのでやはり完璧である。

 

 これで今日は自由の身だ。さて何をしようか、そんな事を考えるのも出来た。

 

「優……おはよう」

 

 一瞬の瞬きを終えたあと、目の前に彼女の姿が無かったらの話だったが。

 

「……」

 

「……やっぱり起きてたんだ。どうして僕から逃げるような事をするの?」

 

「……だってなぁ。照美、いつも俺と一緒にいようとするだろ? そういうのあんまり良くないっていうか、なんというか……」

 

「そんなの当たり前じゃないか。僕は優が好きだ。誰にも、僕と君の邪魔をされたくないし、君を傷つけたくない。だったら、僕が君を守るしか無いじゃないか。……それとも」

 

 また一瞬の間で彼女が自分の視界から消え、背中に柔らかい感触が伝わる。

 

「……一生、ここから出られないようにする方が良いかな?」

 

 ぎゅうっと強く抱きしめられ、首元を優しく撫でられる。

 

「……瞬間移動みたいなものか?」

 

「……ヘブンズタイム。そう、僕は呼んでる。時を止めるようなもんさ。だから無駄な抵抗はしない方がいいよ? どの道将来的な結果は変わらないんだから」

 

 時空干渉か。明らかにおかしいだろ。

 

 一応それに、対抗出来る手段はあるけどそこまでするのもなぁ。

 

「ふぅ〜! ふぅ〜! 十時間十四分ぶりの優の匂いだ……! 気持ち良すぎておかしくなりそう……!」

 

 ……誰か、この状況から助けてくれないかな? 

 

 

 

 

 

「……呼んだ? 私のダーリン?」

 

 

 この声は……。

 

 声のした方に顔を向ける。

 

 そこには水色の髪をした少女が立っていた。

 服装はラフ目なTシャツにホットパンツと黒タイツを組み合わせており、活発というより可愛らしさを強調している。

 

 さっきまで安堵の気持ちでいたのにまた地獄行きである。なぜならこの女の子は……。

 

「ベータ……」

 

「もう〜。ダーリンってば、またその女に付きまとわれてたのね。大丈夫。私が助けてあげるから」

 

「……また君か……!」

 

 俺の事を将来の夫とか言ってるヤベー奴だから。

 

 ……たすけて。




続きは書いたのでまた失踪します
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