超次元世界で今日もヒロインに愛される   作:勝機を零した、掴み取れん

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皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします(激遅)


第3話

 女子のおっぱい……胸に挟まれるというのは男にとっては生きている内に一度は味わいたい夢である。

 

 現に俺はその状況に陥っている。

 右頬にはと大きく、柔らかい胸の感触。まるで人をダメにするソファだ。このまま眠ってしまってもいいくらい。

 

 その反対の左頬には柔らかいクッションとは逆に、硬い感触が伝わる。

 例えるならそう……壁である。

 

 確かに硬い。だが、その分相手の鼓動がよく聞こえてくる。

 ドクドクッと、普通の脈より速いがそれが心地よく感じる。これもまた、このままでいたいくらいだ。

 

 どちらも正反対の特徴であるが、おっぱいに挟まれているという事実は変わらない。生きていて良かったと、心の底から思えてしまう。

 

「ダーリン、私の胸に関して文句があるのかしら?」

 

「……何も無いです。気持ちいいです」

 

 ……この二人の一触即発の雰囲気が無ければだが……。

 

「どう? 僕の胸は柔らかいかい?」

 

「柔らかいです……気持ちいいです」

 

「ふふっ、そう言って貰えて嬉しいな。優は大きいのが好きだから、そっちの壁は必要ないでしょ?」

 

 照美はそう言いながら俺の頭を自分の胸に押し付けるように持ってくる。

 

「……テメェ、ぶっ潰すぞ?」

 

 その隣でベータは荒々しい口調で照美を威圧する。腕にも力が入ってるせいで頭がミシミシと音を立てそうなくらいに痛みが走る。

 

「ま、まてベータ。このまま俺の頭が……! 照美、言葉に気をつけるんだ……!」

 

「……何? 優はこの子の味方をするの?」

 

「とりあえず、二人とも俺から離れてくれ」

 

 俺がそういうと二人はあっさりと離してくれた。

 

「はぁ……はぁ……いいか、照美。人の身体や顔のコンプレックスに色々と言うのはダメだ。お前だって昔、口調とかで馬鹿にされてた時があっただろ?」

 

「うっ……」

 

「だから、そういう事を言うのはダメだ。このままだと色んな人を傷つけてしまう。彼女に謝るんだ」

 

「……ご、ごめんなさい」

 

 俺に言われて冷静さを取り戻した照美は、ベータに頭を下げる。こういうのは早いうちに直してあげないと後々の生活に響くからな。

 

「照美を許してくれないか?」

 

「まぁ、ダーリンがそう言うなら許してあげるけど」

 

「ありがとう。もちろん、ベータが照美に同じようなこと言うのも無しだからな。二人が傷つくのは見たくない」

 

「やっぱり、ダーリンは優しいね。私、もっとダーリンの事好きになっちゃった!」

 

 ベータは勢いよく抱きつき、そのまま俺を押し倒してきた。

 

「べ、ベータ?」

 

「……このままもっと深く愛したいなぁ」

 

 普段通りに見えながらも、俺に見せる瞳は、まるで獣のように獰猛であった。その奥にはハートのマークも見えそうだ。

 

「はい、そこまで。さっきは許してもらったけど、流石にこれは許さないよ」

 

 照美は俺にのしかかっていたベータを簡単に引き離し、今度は彼女がのしかかってきた。

 

 そして今度はベータが引き離し、また喧嘩が起きる。

 

「全く、ダーリンは私の将来のダーリンなんですから、脇役は引っ込んでいきてください」

 

「君の方こそ、優のお嫁さんは僕だって生まれた時から決まっているんだ。君の方こそ、ここは引くべきなんじゃないかな?」

 

 口論は続く、そこの間に入る勇気は俺には無いのでただ傍観する事しか出来ない。

 

「むぅ、このままでは話が終わりませんね。こうなれば、ダーリンに決めてもらうしかありません」

 

 出た、いつものやつ。

 

「ふぅ、いいよ。でも、優は僕を選ぶ。やる前から決まってる事だけど?」

 

「それはどうでしょうか? ね? ダーリン?」

 

 これは非常にまずい。なんでまずいかと言うと今までの経験で酷い目に遭うことしかないからだ。

 

 仮に、ここで照美を選んだとしよう。するとどうなるか。

 

 大体はそのまま抱き着かれ、部屋へと連れていかれる。

 

 そして搾り取られる。何がとは言わない。枯れるまで交わるのだ。つまり瀕死になる。

 

 選ばれなかったベータとは枯れた後に何回もする事になる。

 

 つまり死にます。

 

 

 

 では、ベータを選んだ場合、どうなるか。

 

 

 

 照美の所がベータに変わるだけで死にます。

 

 つまり、どちらを選んだところで死は確定です。なんで中学生でこんなにエッチな事をしなければいけないのか、これがわからない。

 

 

 

 その過去の結果から俺が出した答えはこれだ。

 

「俺にはどっちかを選ぶなんて出来ない。二人とも好きだからな」

 

 そういうと二人は顔を真っ赤に染める。多分言われ慣れていないせいだ。こういう普段から相手に愛情を表現するタイプは、いざ自分が言われると弱い。

 

「……どうせお前ら、選ばれたら、その後俺を部屋に連れていく気だろ?」

 

 その質問に二人は思い切り首を縦に振る。

 

「だから今日はかくれんぼで決めたいと思う」

 

「「かくれんぼ?」」

 

「……ああ、先に俺を捕まえた方が今日一日俺をお前たちの好きにして良いようにしてやろう」

 

「好きなように?」

 

「……それってあんな事やこんな事もしてくれるってこと?」

 

 俺は首を縦に振る。もう後に戻れない。

 

「制限時間は三十分、その間に捕まえた方が勝ちだ。その代わり、それまでに捕まえられなかったら俺の勝ち、今日は俺の自由な時間にさせてもらう。それでいいか?」

 

 二人が頷いたのを確認した後、俺はここから逃げる準備をする。二人はこういうのは物分りはいいので特に問題ない。

 

「じゃあ、今から三十秒数え終わったら動いていいからな」

 

 俺は急いでこの場から離れる。緊張感が半端じゃない。

 捕まって搾り取られるか、逃げ切って自由を手に入れるか。

 

 恐怖の隠れんぼは勝手に始まってしまったのだった。

 

 

  Battle Start!  

 

 

 

 

  You Lose…… 

 

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