少女達の絆を俺は絶対に切らせない。   作:萩村和恋

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人の死には何時か必ず直面する、両親であったり、祖父母であったり、はたまた友人や恩師であったり、その出来事を受け入れない、でも必ず受け入れなければいけない時が来ます。


第一話、今からここが君の家だぞ。

 「おとーさん、おなかすいたー。」

 「今作るから待ってろ遊兎(ゆう)。」

 「パパ…お洋服選びに行こ…。」

 「あー…スマン(はるか)、俺今からご飯作らなきゃならんのよ。沙幸(さゆき)姉ちゃんについて行ってもらえるかい?」

 「うん…、さゆ…行こ…。」

 「はぁーい、行こっかぁ〜はる〜。」

 「父よ、我もご飯を作るのを手伝おう。」

 「おっ、助かるぜ刀利(とうり)、これ切ってくれるか?」

 「うむ、任されよ。」

 「うんめぇー!鮭とばうめーー!」

 「おいこら(あかつき)ィ!朝っぱらから鮭とば喰うんじゃねぇ!翡翠(ひすい)!暁から鮭とばを取れ!取ってくれたらイケメンの写真をやろう!」

 「あか、鮭とばは夕方にしよう。その時には酢イカを出す。ふたりで食べよう。」

 「えマジで!?やめる!親父!飯を作れ!」

 「今作っとるわ!」

 六人の少女がそれぞれ、俺を父と呼ぶ…コレは、俺と、少女達の話だ。

 父の死を受け入れきれなくて、心が弱くて臆病だった男が、義理の家族を持つことで変わっていく物語である。

 

 

 

 「あっつ……。」

 夏の猛暑日、都心では40℃を超えたようなそんなバカのように太陽様が世界を照らす中、俺、平塚雛鳥は自宅の縁側でグッタリと横になっていた。

 家柄、金には一生困らないため御歳21になってもフリーターで生きていける俺は、平日にも関わらずこうやってだらけている。

 まあじーちゃんやひいじーちゃんなどが凄いだけなので特別俺が仕事の出来るやつって訳では無い。むしろ俺は仕事が出来ない方である。

 平塚一族、世界に名を轟かせる程の会社…らしい、詳しい話は俺も知らないが。今は俺の父さん…平塚厳夫(いわお)が会社を経営している。

 「…ゲームしよ……。」

 そう言って頭上にあったPSPを手にしてゲームを始める。

 この時の俺はまだ、のちに自身の身に起きる事を理解できていないため能天気だった。

 

 

 

 八月十九日、…父さんが死んだ。

 葬式にはいろんな人が来た、俺は父さんの死を受け入れきれずにずっと外の空気を吸っていた。

 葬儀屋の中に戻ると、話し合いが行われていた。

 会社の方は父の弟が引き受けた、が、一つ面倒な話があった。

 ソレは六人の隠し子がいたという事だ。

 どうやら母親もいないらしく、誰がどの子を引き取るかで話していた。中にはバラバラで一人ずつ引き取る…なんて話もあった。

 六人とも少女…上は十五〜下は四だ、皆それぞれ見た目、外見は違うが全員美少女だった。彼女達は互いを繋ぎ合うように固まっていた。

 その時、何を思ったのか俺は、話し合ってる人達に割り込むように口を開いた。

 「ならその子達、全員俺が面倒見ますよ。俺今一人暮らしだし。住んでる所無駄にバカデカいんで。」

 ちなみにこれ、ほとんど捨て台詞のようなものである。

なんて言ったってこの後俺は彼女達を半ば強引に連れ出して行ったのだから。

 なんでこんなことしたのか、今でも意味がわからないが……少なくとも俺は彼女たちを一緒に引き取り、しっかりと責任取って育てることに決めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 まあ、なんて過去があって現在、俺は関東の田舎にある馬鹿デカイ旅館のような自宅に少女達と暮らしている。

 相変わらず金には不自由は無いが、あんまり一族に頼るのも癪なためバイトの数を少しだけ増やしている…というか勘当を受けているのでお金は貰えてもそれもいつ止まるかわからないのだ、止まった時に彼女達を食べさせれなくなっては困るため、お金を稼ぐ方法を何とか探している途中だ。

 …っと、ご飯出来た。

 「お前ら席につけ〜!ご飯が出来たぞ〜!」




簡単な主人公説明
平塚雛鳥
読み:ひらつかひなどり
性別:男性
身長:178cm
体重:67kg
職業:フリーター
学歴:対して良くも悪くもない普通の高校卒業
好き:ゲーム、漫画、アニメ、睡眠、食事、家族
嫌い:権力、争いごと、家族以外の平塚一族
特技:早寝、簡単な修理
家族構成:父(故人)、母、祖父、妹。
黒の長髪に白のメッシュが両方にあり、赤いツリ目をした端正な顔立ちの男。
後先考えないで行動する性格、不器用で鈍感。
お金を持っているが金への執着が凄い、でも金でなんでも出来るとは思ってないらしく、使わないお金は貯めておく。
高めで爽やかな声質らしい。
部屋の片付けが出来ない。
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