ドイツ首脳部は動揺していた。というのも2つの情報がクワトイネから伝えられたからだ。ひとつは文明圏という国家の階級が存在すること。その第2文明圏であるムーはドイツと同等の技術があるという情報がもたらされたのだ。航空機が存在すると。それはつまり第1文明圏はドイツと同等かそれ以上の技術を持つ可能性があるということ。
ヴィルヘルム二世は危機を感じた。それは世界大戦前の、文明国家か野蛮人国家か?あの時は自分たちは文明国家として暴れたが今は野蛮人国家として見られている可能性が高いと。それを無くす簡単な方法は戦争で第1文明圏の国を倒せばいいのだ。かつて東洋であった日露戦争を参考にすればいい。
東洋の辺境の島国は開国してたった十数年で列強国のロシアを倒した。イギリスの支援があったと言えあの時点で日本への各国の態度は変わった。それをドイツもやればいいのだが問題はある。今以上の技術革新や新戦術が必要。
「新兵器の開発や新しいドクトリンが必要では無いのか?」
皇帝のお言葉に陸軍のルーデルドルフ大将は資料を見せその資料を解説する。
「これからの時代は戦車であると確信します。まずこの資料の152ページを見ていただくとそこに戦車や航空機を用いた電撃戦ドクトリンが紹介されております。電撃戦とは戦車などを用いて敵戦線を突破、後方まで浸透し敵司令部を破壊しつつ包囲殲滅を狙う戦術です。戦車などの速度を用いた機動戦をするのです。敵に防御の準備をさせる前に粉砕する!」
「なるほど。だがそれを実行するためにはかなりの量の戦車や航空機が必要ではないかね?」
「それはアルベルト シュペーアの規格化統一案によりかなり改善されました。」
「アルベルト シュペーア?誰かね?」
「は!建築家であります。」
「なぜ建築家が軍事に?」
「それが、シュペーアが工場の生産効率が悪いと突っ込まれましてその改定案を提出しその結果それを取り入れることにしました。」
アルベルト シュペーア
ドイツの建築家で今年開催される予定だったベルリンオリンピックの会場を建築した人。今までのオリンピックとは全く違い、演算宝珠の動画記録機能を一般人でも見ることは出来るように改造した映像記録演算宝珠 通称ビデオカメラ(彼が名付け定着した。)を大量に使い巨大モニターを作ったことは有名だ。ーなお気になるお値段は1個につき戦車1台買えるという高さー だがそのオリンピックは転移により中止となり代わりに球技大会などを開催するが既に予約が殺到している。
その他にも戦勝記念館や外務省の建物などを設計し建築した建築のプロ。
彼をよく知るエーリッヒ・ホフマン経済大臣は彼の有用性を説く。
「彼は非常に優秀な男であります。陛下、よろしければ彼を、いや彼らを政府に迎えたいのであります」
「彼ら?」
「ええ。天才の建築家 アルベルト シューペタと稀代の宣伝師 ヨーゼフ・ゲッベルスを政府に迎えいれればドイツは急躍進を遂げるでしょう!」
ホフマンは確信していた。ドイツにはまだまだ優秀な人材は多い。これを上手く探し出し活用すればそれこそ今以上に発展するどころかもしかしたら20年の技術躍進も夢ではないと。
ヴィルヘルム二世は許可を下した結果2人は晴れて政界入りした。
それともうひとつ、クワトイネからの軍隊通行の許可と駐留の許可、駐留期間は半永久的と。その他にも色々あるが要はドイツ属国化の願いに近い内容のものだった。
クワトイネ属国化案は前からあった。だがそれが実行されなかったのはクワトイネと友好関係を築き情報を引き出すためと軍事力で脅す場合国民が黙ってないからである。
世界大戦による悪夢がドイツ国民にはまだ深く残っておりこの戦争だって国民はやる気がない。もはやトラウマといってもいいだろう。
だがクワトイネからの属国化、いや保護国化に近いこの提案は拒否する理由もなく合意した。
ちなみに海軍では前の海戦から空母量産計画へシフトした。
ー時代的にはナチスの有名人が出てもおかしくはないのでナチスの中でも比較的ましな人を登場させてます。ヒムラーとかはさすがに危険すぎるため多分出てこない。ー
クワトイネはムー国を過大評価したため間違った情報がドイツに流れているという状況です。
原作にないオリジナル都市を追加するかどうか?
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追加して欲しい
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いや、そこは原作に忠実にして欲しい