カイザー召喚記   作:ハロポン

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オリンピックの話書きたいなぁって思って書いたらこれだけで1話出来た。


2章 パワーバランスの崩壊
10話 ベルリンオリンピック


1936年 中央歴1639年11月12日

 

ベルリン国立競技場

シュペーアによって建築された競技場で最大収容人数はおよそ8万人という転移国家最大の大きさと鷲の彫刻がいくつも並び、さらに席が満席になるくらいの人がいる。

今日は時期遅れのベルリンオリンピック開催日だ。

転移により開催するはずだったベルリンオリンピックは中止になったがゲッベルスの提案により延期に変わりさらにこの世界の国々も招待する事になった。

 

というのもドイツの目的は自国の凄さを、現実を見てもらう為に開催したのだ。

 

参加国

ドイツ+帝国協定加盟国

デンマーク

オランダ

ギリシャ

クワトイネ

フェン

クイラ

ドーパ

ネーツ

その他10ヶ国が参加。

またこれと同時に新世界国家(ドイツ国民がクワトイネやクイラなど文明圏とか関係なく国を指すときに用いる)の外交官や王族まで来ている。

 

開会式には航空魔導師を使って空に巨大な絵を描いた。

その絵とはドイツの象徴でもある鷲だ。

 

「これがドイツの国章、ワシですか。このワシの意味を教えてくださいませんか?」

アルタラス王国のルミエス王女はベルリン観光とドイツやその他帝国協定加盟国との外交、オリンピックに出場するアルタラスの選手の応援に来ているのだ。

 

「鷲には強さ、勇気、遠眼、不死などの象徴として使われ、空の王者や最高神の使者とも考えられていました。」

 

「そうなのですか。私はワシを見たことが無いので今度見てみたいです。ところであれを描いたもの達は?」

 

「あれは第203航空魔導大隊ですよ。」

 

「そうなんですか。あの、出来れば大隊長に合わせて頂けますか?これに感動しまして。」

 

「問い合わせてみます。ただ、大隊長は11歳の少女でして、誤解を招く恐れがあるので説明します。」

 

ドイツの外交官は、軍隊が幼女を求めているみたいな誤解を招かないためにルミエス王女に説明する。

 

ドイツは基本 志願制であり、戦時の場合のみ徴兵制に変更する。だが数が少ない魔導師は強制的に徴兵される。

ターニャ フォン デグレチャフ少佐の経歴を説明した。

 

◆◇◆◇

「え?面会ですか?誰とですか?」

 

「喜べデグレチャフ少佐。アルタラス王国 王女ルミエスだ。」

 

「アルタラス王国...」

 

ターニャはアルタラスを詳しくは知らない。知っていることはクワトイネより発展してて、鉱山資源の恵まれた国であること。最近政府が積極的に関係改善を行っている国だと言う事。その王女だ。なんの用があるのか知らないが会いたくなんてない。何か問題がひとつでもあれば国家間の問題になりかねんからだ。

 

その上これからターニャは休暇だ。隊の編成と訓練、そしてロウリア首都襲撃と労働基準法なんて存在しないんだというくらい働かされている。ようやく休暇が取れたと思えば一国の王女から会ってくれだと?

 

断りたいが断る事はできない。

 

「分かりました。日時と場所を教えてください。」

 

◆◇◆◇

 

ベルリンの大通りはオリンピック加盟国の国旗や王家の紋章の旗が掲げられてその通りを車が走る。

ポルシェ社が開発した量産型の車。国民車として安く安全性の高い車が普及し出した。

 

通りには大きなビールショップや家具店、食品店や本屋がありその中の1つ、カフェ クラフクにターニャと王女のルミエスとその護衛が一緒にいる。

 

その空間は別世界のようだったとその店に来ていたとある客は語る。「軍服をきた少女というより少女を纏った軍人という印象の人と見慣れない民族衣装なのか不思議な美女と、おとぎ話に出てくるような騎士の格好をした女が居たよ。あそこだけは空気が違ったよ。きっと物凄い会話でもしてたんだろうな!」と。

 

だがその会話の内容とは...

 

「あなたがオリンピックの会場であの大きなワシを描いた部隊の隊長ね!なんて可愛い!!!抱きしめていい?」

 

と目を輝かせながらターニャを抱きしめる王女、ルミエス。

「ルミエス王女、抱きしめてますよ。ターニャ殿が引いてますよ」

 

と冷静なツッコミをするルミエスの護衛のリーゼ。

「可愛い,..だと?(私は男だろ!)」

 

とショックを受けるターニャ。

「ターニャちゃん、その死んだ目が可愛いのさ」

「ルミエス王女、それ褒めてません。」

「なに?立派な誉め言葉じゃないか?」

 

「だれか、助けてくれ、」

 

と唸るターニャ。抵抗したいが向こうの方が身分は上である。何か問題起こせばキャリアは全てパァだ。

故に我慢するしか無かった。

 

20分後

 

「さて、本題に入りましょうか。あまり時間も無いですし」

 

「あの、ルミエス王女、既にターニャ殿がぶっ倒れてます」

 

「あら大変お持ち帰りしましょうか」

 

「ゴホン、殿下、お時間です」

 

と2人の会話に割ってはいるレルゲン大佐。彼がきた目的は、中々帰ってこないルミエス王女殿下とその護衛を連れて帰ることだ。

レルゲン大佐の声を聞き、我に戻ったターニャは喜ぶ。ようやくここから開放されると。

 

「大佐!(ターニャの心;私が連れていかれないよう引き止めに来てくださったのか!なんていい上司!理想の上司!)」

 

「うちの部下を連れ戻しに来ました。彼女にはまだ他に仕事が残ってますので(レルゲン大佐の心;このウォーモンガーを帝国から出してしまったらどうなるかわからん。この化け物をここから連れ出さないと)」

 

◆◇◆◇

ベルリン

外交用の豪華な部屋にきたルミエス王女とその護衛。

彼女らの本当の目的はドイツをしっかりと見極めた上にドイツとの貿易や軍事協定を締結するか否かを判断するためだ。

彼女はドイツの首都ベルリンに来た時、異世界に来たのかと思った。そして街の活気や車という馬車よりも早く、馬よりも生産できるという便利なものやワイバーンを軽く超える性能を持つ航空機。さらにそれを応用できる秀英さ。これぞ列強国。

ドイツと組んで損は無いと判断したのだ。

 

「条約の件ですが、締結しましょう!」

 

◆◇◆◇

ベルリンオリンピックは無事成功。ドイツがメダルを40個獲得し優勝という結果で終わった。やはり新世界の国はメダルをあまりとることは出来なかった。だが彼らはそれ以上のものを手に入れた。

それはドイツの情報だ。

 

ドイツの使用する兵器の1部は一般の本屋で購入出来るし技術もある程度なら輸出可能。さらに列強国と違い拡張主義では無いと。結果、各国はこぞってドイツと貿易や軍事、技術や経済などの条約を結び始めた。

 

結果、パワーバランスの崩壊へと繋がる事をまだ誰もこの時は予測してなかった。




次回は、崩壊の始まり
です。

原作にないオリジナル都市を追加するかどうか?

  • 追加して欲しい
  • いや、そこは原作に忠実にして欲しい
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