トーパ王国 首都ベルンゲン
人口10万人ちょっとの都市だったこの国に1人の皇女が来ている。
パーパルディア皇国のレミール
別名「狂犬のレミール」
彼女がここにきた目的は、パーパルディアに逆らったトーパ王国がなぜ強気なのかを知るためだ。
トーパ王都、聞いていた話と全く違う。聞いた話では発展の遅れた蛮人の都市だったはず。
それが、綺麗な、石ではない幅の広い道。
綺麗に区間整理された街並み。
所々ある標識。
オマケにゴミ箱まである。
野蛮人の国では無かったのかここは?
いや、見た目だけは綺麗なだけかもしれない。中身が伴ってなければ意味が無い。
彼女は近くの喫茶店に入る。
喫茶店 ドトール
店の中は綺麗で中にいる人も小汚い人はいない程度だ。
店員からメニューを受け取り見てみたが、トーパ語は読めないしトーパ語の下に2つほど言語が書かれている。
片方は見たこともない文字だがもう片方は知っている文字だ。
フェン語、レミールが習った言語で完璧ではないにしろある程度なら読める言語だ。
とりあえず「みるひかかお」というものと「しょーとけーき」というものを頼んでみる。選んだ理由は見た目だ。どの食べ物も聞いたことがないものだ。まぁ蛮族の食べ物だ。仕方ないか。不味かったら文句を言ってやる。
料金は590トパと少し高いがどうせ国のお金で払うのだから気にしない。
数分待つと、白っぽい茶色の液体が入ったカップと白いなにかが出てきた。
それを受け取りベランダの椅子に座る。
「これが、みるひかかお という飲み物か。見た目からして野蛮そうな飲み物だな」
恐る恐る、1口飲んでみる。するととても甘い、コクのある味が口いっぱいに広がる。なんだこの飲み物は?今まで飲んできた飲み物のなかで1番甘くて美味しい。
「なにこの味? は!いかんいかん。ここは野蛮人の国だ。たまたまこの飲み物が美味しいだけだ。このしょーとけーきとやらは期待できないだろう!」
ショートケーキをフォークを使って食べてみる。するとこれまた今まで食べたことの無い未知の味がする。
「こんなに美味しい物をこの国は作っていたのか!この国を滅ぼすのだけはやめて差し上げましょうか。なんて私は優しいんだろう。」
「ちょっと相席いいですか?」
とイケメンの貴族っぽい服を纏った男が私の前の椅子に座る。
「ちょっと、あなたの名前は?」
「僕ですか。失礼。ヴィルヘルム アルテル フリードリヒ クリスティアン カールです。アルテルと呼んでください。」
とお辞儀をする。どうやらトーパの貴族では無さそうだ。どこの国だ?感じからして列強国レベルの気品はある。
「あなたのお名前は?」
「ああ、私の名前はレミール。パーパルディアの国の人よ。ところであなたどこの国の人?」
「ちょっと諸事情がありましてあかせません。」
「どうして?」
「ちょっと今家出してまして、連れ戻されたくなく」
家出?一体何があったのか?好奇心で聞いてみると
「強制的に結婚されそうになったんですよ」
なんだこの人?バカなのか?
だが彼の目は本気だ。
「なぜ、逃げ出したんですか?」
「だって、人生のパートナーなんですよ!初めてあった名前も素性も知らない人と結婚しろなんて嫌です!結婚くらい自分で決める!」
彼の目は真剣だ。なるほど、それで逃げてきたと。
「でもなぜここに逃げてきたんですか?」
「だってここなら本国から遠いし顔バレしてないし、さらに偽造パスポートとか作れるからね!」
前言撤回。馬鹿だこの人。
「そう、ですか。よく出来ましたねそんな事」
「身近に変装の達人とか偽札作るのが得意な人がいるから。」
「偽札はだめだろ!どうなってるんだ友好関係は!」
こんな貴族初めて見た。なんというか、自由すぎる。なんか国のために生きてる私がなんか馬鹿みたい。
「ところで首にかけてるそれはなんですか?」
アルテルの首に2つ丸いのがある。
「これですか。ひとつは演算宝珠。もうひとつは懐中時計です。」
演算宝珠は聞いたことがないが、時計は知ってる。たしかムーにそんなものがあると聞いたことがあったからだ。という事はやはりこの人はムー辺りか。
「いやぁ久しぶりにこれだけ会話しましたよ。よろしけば今後も会話相手になってくれません?」
ムーと友好関係が築けるきっかけになるならいいだろう。
「ええ。喜んで」
以後定期的にドイツ帝国皇帝 ヴィルヘルム二世の次男のアルテルは演算宝珠を使って城から脱走し、偽造パスポートや変装を駆使してレミールと密会を続けた。
原作にないオリジナル都市を追加するかどうか?
-
追加して欲しい
-
いや、そこは原作に忠実にして欲しい