カイザー召喚記   作:ハロポン

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30話 元列強パーパルディア

1640年ー西暦1937年ー 6月10日

ほぼ1年をかけた戦争の結果、パーパルディア皇国は降伏。

74ヶ国連合はドイツの圧力もありパーパルディア帝国と講和。74ヶ国連合は全ての領土を奪還することで妥協し、パーパルディア帝国はレミール女帝となったードイツ帝国の内政干渉も可能なため他国ではドイツの傀儡と見られている。ー

 

また、パーパルディア帝国建国時にドイツから大量の借金をしており、その借金の対価として鉱山の利益と港の使用料で相殺するという条約を結んでおりドイツは自由に港が使えるようになっていた。

 

またオランダ王国は他国から手に入れた情報を元に、伝説の魔帝復活をまとめデンマークや帝国協定各国に配布した。

 

◆◇◆◇

ドイツ帝国

 

「以上が、オランダ王国女王、ウィルヘルミナから届けられた魔帝の情報です。」

 

とフリードリヒ ヴェルナー フォン デア シューレンブルク外務大臣は書類を配布した。

 

そこには

 

・古の魔帝、ラヴァナール帝国は28年以内に復活すると推測される。

 

・ラヴァナール帝国は人間ではなくその上位種で構成されており神に挑んだ国である。

 

・天罰のため神は隕石を落としたがラヴァナール帝国は国家事未来に飛ぶことで回避したと。

 

・ラヴァナール帝国は現在異空間にいるとされる。

 

・ラヴァナール帝国はジェットエンジンの様なものを持った飛行機を有しておりさらに誘導弾や核兵器も存在する可能性がある。

特にジェットエンジンは神聖ミリシアル帝国にもあるため確定。

 

・それに対してドイツ帝国、いや我ら地球からの転移国家にはまだジェットエンジン実用化は出来ておらず試作どまり。後数年は必要。

誘導弾は構想はあるためこれも後数年は必要。

核兵器は、ウランの濃縮までは進んでいるためこれも後1年くらいは時間がかかる。だが研究費をこれに割いている分、国庫が空になるのが早いか完成するのが早いかというチキンレースが始まっていることを忘れずに。

 

・以上の点からドイツ帝国はまだラヴァナール帝国に勝てる事は出来ず、20年以内にラヴァナール帝国に勝てるだけの力をつけねばならず、窮地の事態は避けられていない。

 

と。

ドイツの危機的状況はまだ終わっておらず、それどころかグラ バルカス帝国もドイツ帝国と同等レベルと思われる。

グラ バルカスについての報告書

 

・グラ バルカスもドイツと同じ転移国家である。

 

・かの国には戦車や46cm砲のある戦艦も存在しておりさらに航空機も単葉機である。以上のことからドイツ帝国と技術レベルは同程度とされる。

 

・また、その戦艦には近接信管も備わっているため航空機での攻撃にも損害が出る可能性が高い。

だが、ある程度の損害を許容すれば撃沈可能。

 

・核技術があるか、ジェットエンジンがあるかどうかは現状不明。また、オランダ王国からの報告によればグラ バルカスの首都の位置も把握済み。

 

やっぱり商人の情報網は凄い。ドイツには逆立ちしても出来ぬ事だ。

 

グラ バルカスは最近侵略に突っ走ってるため注意が必要。というか仮想敵国だ。

 

レーダー提督は、グラ バルカスの海軍情報を読み上げる。

 

「グラ バルカスの海軍総数はイギリス連合とカナダ、アメリカを足したくらいの数があると思っていいいでしょう。戦艦はどれも最新型であり我が海軍の戦艦、シャルンホルスト級と同等もしくはそれ以上の物もあります。また技術的にも潜水艦があると見てもいいため、シーレーン防衛の計画も練った方がいいかと。」

 

「シーレーンを守るために必要な船はどれくらいだ?」

 

「現在だと駆逐艦26隻、軽巡洋艦12隻くらいは必要かと。」

 

「それだけでいいのか?」

 

「はい。既にロウリアでも駆逐艦建造は始まっており我が海軍の駆逐艦総数は既に205隻。人員不足になりそうな状態ですよ。」

 

ドイツ帝国はシーレーン防衛計画を、転移して直ぐに建て直した。そのため駆逐艦と軽巡洋艦を中心に建造している。

 

「なお軽巡洋艦は36隻。巡洋艦は6隻。戦艦は1部払い下げたため3隻。航空戦艦2隻。航空母艦6隻、潜水艦266隻です。」

 

Z計画に1部変更はあったものの、パーパルディア戦で国民は戦争にやる気が出たため志願者は増え、特需景気を迎えた。さらに国もロウリアの鉱山で稼いだ金をそのまま海軍に投入。そういうこともあり比較的安価な駆逐艦や潜水艦を量産していたのだ。

 

さらにレーダー提督はもうひとつの報告を上げる。

 

「それともうひとつ、これは対魔帝用の決戦兵器として、H45級戦艦、ゲルマニア級戦艦の建造許可を貰いたいのですが。」

 

H45級戦艦 ーゲルマニア級戦艦ー

西暦世界最大の列車砲 80cm列車砲グスタフを搭載した戦艦。一説には、列車砲事態新世界では使えないため列車砲計画は廃止したがそれでもロマン兵器を作りたいとか言って密かに80cm列車砲を完成させたのだがやっぱり使えないため廃棄ーするはずだった。

だが棄てるのは勿体ないし戦車に載せようぜ!

という計画のもとP1500計画、陸上戦艦こと超超超超重戦車計画が始まったが速度がどう頑張っても亀より遅くなると判明。

 

だったら戦艦でいいじゃん!ということでH45級が出た訳。

 

「主砲が80cmって、レーダー提督、お前は宇宙人とでも戦うつもりか!一体何と戦うつもりだよ!」

 

そりゃそうである。ー世界最大の大和の主砲ですら46cm砲。こっちは80cm列車砲だ。ー

さらに計画では排水量70万トン。ー比較として大和はおよそ7万トンー

 

「ですがこれならどんな国の戦艦でも一撃で葬り去ることができます。これくらいあれば空中戦艦が出てきても撃破できます。完成するのにおよそ10年くらいかかりますがー。」

 

レーダー提督は何とかこの戦艦の建造を取り付けた。

 

こうして化け物戦艦は生まれるー

 

◆◇◆◇

アルタラス王国

 

どうもターニャ フォン デグレチャフです。

パーパルディアとの戦争でアルタラス王国へ飛び、次の任務待機してたらパーパルディアで内戦が起こり複雑怪奇な状態になって、気がつけば戦争が終わってました。

やっと休暇貰えるかなと思えばまさかのアルタラス王国での特別休暇ー

本国への帰還はダメらしい。

 

噂によれば航空魔導師の教育指導に充てられるらしい。

 

ドイツにより整備された軍港に行くとそこには、航空戦艦 ビスマルクが来ていた。

 

「航空戦艦か。写真で伊勢型のやつは見たことあったがまさかそれを実物で見ることになるとは。しかもそれもビスマルクとは。」

横にいたセレブリャコーフ中尉は、「いせがた?とは何ですか?」と尋ねる。

 

「気にするな独り言だ。」

 

話には聞いていた、高速戦艦ビスマルクの空母化計画。

 

空母が足りなくなりその埋め合わせとして戦艦ビスマルクともう1隻の戦艦を空母化しようとしたが時間も足りなかったため航空戦艦で手を打ったとか。

 

「これに新兵が乗ってるのか。新兵の訓練とか面倒だな」

 

上はめんどくさい事をさせてくるな。

にしてもなぜアルタラス王国で訓練させるのか?

 

謎だ。




もはやタイトル詐欺である(パーパルディアの話が少ない。)

今回でこの章は終わりです。次回新章突入。

次回 揺れる列強
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