これからオーストリアとブルガリアも出てくる予定です。
31話 1937アウスグライヒ
西暦1937年ーアウスグライヒの記録ー
4月21日 オーストリアは帝国領の再編も含めた1937年アウスグライヒを開催。 ハンガリーをアウスグライヒに招待。
またオーストリアの各国も招待。
27日。各国参加を表明。
5月7日。ハンガリーの政治家がカール1世を侮辱するような演説をする。これに対しオーストリア政府はこいつを会議から追放処分。
5月8日。ハンガリーがイリュリア問題での賠償金を要求するがオーストリアはこれを拒否。その結果ハンガリー代表は切れてアウスグライヒから抜ける。
5月9日。ボヘミアがハンガリー領のスロヴァキア人国家設立を要求。オーストリアはこれを承認。
5月11日。イリュリアがハンガリー領西パナトとヴァイヴォデォナを要求。オーストリアはこれを了承。
13日。トランシルヴァニアが独立を要求。オーストリアはこれを承認。
5月14日、ハンガリー抜きのアウスグライヒ終了。
5月25日、ハンガリーに対してトランシルヴァニア、スロヴァキアの独立、イリュリア問題を要求する最後通牒を送る。
5月29日、ハンガリーはこれを拒否したためオーストリアはハンガリーに宣戦布告。
8月12日、ハンガリー王国降伏。講和の結果、ハンガリー王国はオーストリアの傀儡となりさらにスロヴァキア、トランシルヴァニアが誕生。オーストリア帝国の構成国家となり、
9月12日
オーストリアは合衆国憲法を採用しオーストリア構成国家全てをまとめて大オーストリア合衆国が誕生。
国家分裂、崩壊の危機を迎えたオーストリアは生まれ変わり、カール1世を終身大統領とした大オーストリア合衆国。国内の民族問題、宗教、文化を認めたこの国はようやく安定した国になったのだ。
カール1世は国内の安定化に満足しこう言った。
「ようやくオーストリアも新世界に勢力を伸ばせる。」
オーストリアはこれから新世界に進出できる。
◆◇◆◇
その頃、オスマン帝国では議会と選挙を導入。自治権を与えて反乱を抑え、何とか弱体化を抑えるのに成功。
さらに食料をウクライナやクワトイネから大量輸入し回復することに成功。
バルカン南部の覇者となったブルガリア王国は、ルーマニア、セルビアを併合し連邦制を採用。さらにブルガリア国王は皇帝を名乗りここに、ブルガリア連邦帝国となった。
さらに隣国の独立国家、ギリシャが破産し身動きが取れなくなりブルガリア連邦帝国に加盟すると宣言。
数日後にはギリシャはブルガリア連邦帝国の1部となった。
◆◇◆◇
パーパルディア帝国
レミール女帝は、がれきと化した皇都を見てなぜ自分がここにたっているのか不思議に思っていた。
私は国を棄てた女だから普通ならここに帰ってきた時点でリンチにあってもおかしくない。だが戦争により国内がボロボロになった今、国民は皇帝が誰とか関係ないのだ。
だからなのかあっさりと受け入れられた。
「受け入れられたのはいいけどそれより国内問題が多すぎる」
今ある問題は食料問題、街の復興、治安維持と資金不足。失業率の高さ、書物が焼けたことによる歴史書の焼失。等...
反乱軍リーダー ディーノは先日、クーズの墓地にて自殺死体を発見。銃を使った自殺だった。
なぜリーダーであるディーノがそんな所にいるのか?
ディーノが倒れていた墓に何があるのか?
を調査した結果、
カイオス暗殺後、パーパルディアの文化遺産を徹底的に破壊した後パーパルディアから脱出しリーダーの座を明け渡し突然の引退。そのごクーズに入国しある人の墓の前で自殺。
その墓にはとあるクーズ人女性が眠っていたとされており、パーパルディア人のディーノがなぜ彼女の墓の前で死んだのか不明でさらに反乱軍に入った同期も不明だった。
だが彼のパーパルディアを憎む気持ちは本物であり、この国はかなりのダメージを受けたのだ。人材不足による内政麻痺とか。
ディーノの自殺について一説には、
墓の女性はディーノの恋人だったとか、その女性の幽霊に取り憑かれたとか色々あるが調査する余裕もないため真相は闇の中。
ディーノ亡き後、反乱軍は壊滅。誰も救われなかったカイオスのクーデター事件はこれで幕を閉じたのだった。
「後味が悪すぎるわよ。カイオス、生きていて欲しかった。まさかクーデター派に反乱軍が混じってるなんて思いもしなかったし。」
そのごパーパルディアは徐々に復興。オランダの支援もあり何とか立ち直ることはできた。
パーパルディアの治安も良くなってきた頃、ニコチンやエランテとその家族はパーパルディアに帰国。
彼らは新編された外務省につくこととなった。
◆◇◆◇
ドイツ帝国 国内
各地で戦争祝賀会が開かれ、凱旋パレードがあちこちで起きている。
市民の顔はどれも吹っ切れて、笑顔で笑う。
あの大戦のトラウマから完全に乗り越えたドイツ。
軍隊が国家を所有すると比喩される国。
軍部は新たな仮想敵国、グラ バルカスへの戦争計画を立てておりこれは万が一の計画だとし、
ゲッベルスはグラ バルカスの危険さを国民に伝えていた。
各新聞会社はグラ バルカスの危険性を特集記事として報道。とくに新世界についての情報があまり入って来ないドイツではグラ バルカスの話題で持ち切りであり、軍隊への志願者が続出した。
大衆消費社会が実現したこの国ではありえない勢いで発電所が増設されたり、家電商品が発達。軍事むけの航空機が発達していく中、輸送機から民間旅客機まで恐竜的進化をし、1部の金持ちはクワトイネやロウリアへ旅行することが可能となった。
だからか、国民は裕福になっていく反面、この便利な生活を失うかもしれない恐怖があった。
さらにここでゲッベルスはこう唱えた。
「グラ バルカスはフランスコミューン、イギリス連合、カナダ自治領、アメリカを足したような国であり戦争になればあの大戦と同等規模の、それ以上の苦戦を強いられるだろう」と。
かなり盛った内容だが、これは瞬く間にオランダ、デンマーク、オーストリア、ポーランド、ウクライナ、ブルガリア、オスマン帝国へと渡りグラ バルカスを滅ぼせというデモ行進が行われた。特にドイツではそれが激しかった。というのも、パーパルディアでドイツ人が殺されており国民からしてみれば拡張主義を唱える野蛮人国家は滅ぼさねばならないという風潮ができていたのだ。
そうなるようにゲッベルスが仕組んだ訳だが。
こうして国を挙げた、戦争準備期間へと帝国協定は突き進む。
その先は茨の道だとしても....
アウスグライヒ前軍事力数ランキング(治安維持部隊は除く)
ドイツ>デンマーク=オランダ>ブルガリア>オーストリア>ハンガリー>オスマン帝国>ギリシャ
アウスグライヒ後
ドイツ≧大オーストリア合衆国>デンマーク=オランダ=ブルガリア連邦帝国>オスマン帝国
次回、訪問。