カイザー召喚記   作:ハロポン

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今回短いです。
リアルが忙しくなってきてるのでしばらく不安定。


32話 新たなる始まり

「ここがオランダ王国ですか。文明圏外のわりに発展してますね」

神聖ミリシアル帝国情報局員、ライドルカはオランダの首都、アムステルダムに外務省職員フィアームと来ていた。

目的はドイツ帝国とその他の国がどれくらい強いのかという偵察と世界会議出席の通達をするためだ。

 

ドイツ帝国とオランダ王国、デンマークはパーパルディア相手に蹂躙したため、列強入りが確定した訳だがどれくらいの技術を持つのか分からない。

だから今回わざわざここまできたのだ。

 

オランダ王国首都 アムステルダム

 

綺麗な街並みで水の都という印象がある。

確かにその辺の文明圏外国と違い街灯や綺麗な道、治安も良さそうな感じで第2文明圏に匹敵するような感じだ。

 

「確かにその辺の国とは違いますね。ですがあの垂れ幕は何ですか?」

 

街のあちこちにある垂れ幕。その垂れ幕にはなにか文字が書かれているが読めない。

 

「お待たせしました。今回ドイツまで案内致しますゼッケンドルフです。」

 

と、真っ黒のピシッとした服をきた、白ひげの老人はそう言った。

確か案内役を付けると話には聞いてたがこんな老人とは。

 

「こちらこそよろしく。ところであそこに垂れ下がっているのは何ですか?」

 

「あれはプロパガンダです。 グラ バルカスに注意せよ!と書かれています」

 

「なぜグラ バルカス?」

 

「かの国が拡張主義ですから危機感を持ったのでしょう。パーパルディアの件もありますし。あちこちでこういうのが見れますよ。」

 

確かにあちこちにこの垂れ幕と似たような記号の物が並んでいる。なんか、開戦前夜みたいな感じだ。

 

◆◇◆◇

夜8時を回っていたため、アムステルダムのホテルで1泊することになった。

 

アムステルダムのホテルはかなり大きくそして豪華だ。

装飾品にみとれて寝付けない2人。

 

「オランダ。なるほど、文化も技術も高い。驚異はドイツだけではないということか。もしかしてわざわざオランダに立ち寄らせたのもこれが理由か?」

 

その次の日、彼らはドイツの首相と会談した後、世界会議の開催および参加する資格が貰えた。

 

 

◆◇◆◇

アルタラス王国

王都より少し離れた田舎街 アルテナ

 

地質の問題で麦などが育たないため手付かずの森が多いこの村で第203航空魔導大隊は訓練をしていた。

 

「このノロマ!さっさとついて来ないか!」

 

「は、はい。」

 

というのも補充部隊であるグランツ少尉ら数名を訓練しているのだ。

訓練内容はもちろんあの地獄の訓練だ。

 

拷問耐久訓練、ヘルウィーク、その他思い出せる限りの地獄の訓練全てを混ぜた訓練を1ヶ月ほどやった。

 

訓練を無事になんとか終えた補充部隊は、本土への帰還命令が出たため大型輸送機で帰還中、

 

 

突如行方不明となった。ー




次回、第203航空魔導大隊の消失

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