カイザー召喚記   作:ハロポン

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35話 帝国の進出

ドイッチュラント級重巡洋艦

アドミラル グラーフ シュペー

と旗艦 航空戦艦 ビスマルク 空母 ペーター シュトラッサーを中心に軽空母5隻、軽巡6隻、駆逐艦19隻、補給艦、輸送船多数、の大艦隊が大海原を進んでいる。

 

目的は、第203航空魔導大隊の救出及び大陸の制圧だった。

 

鋼鉄の船が進む。

 

もちろんこれを他国が傍観している訳もなく、近くにオランダ艦隊やオーストリア艦隊、デンマーク艦隊、ブルガリア艦隊もおり、なかなかの風景となっていた。

 

◆◇◆◇

「おおーあなた達が例の人達か!!!君のその格好も、実にエキサイティングだ!!文化の違いを感じるよ。

 

 私は王宮科学庁のセイという学者だ。よろしくな!!」

 

突然馬車が来て中にいた、細身で、少し変人がかった彼は降りて直ぐにこっちに来ては、ターニャに握手を求めながら、はなしかけてくる。

 

少し引きながらも、国の科学者が来るという話は聞いてたため握手はしておく。

 

「よろしくお願いします。」

 

科学者か、どこぞのMADを思い出す。

 

「ところで、これは君の国が作り出したのかね?」

 

学者は、墜落した輸送機を指示し、ターニャに尋ねる。

 

「はい。ドイツ帝国産です。」

 

食料提供の見返りにある程度の情報を与えなければならない。本国から了承は得たからいいんだけど。

 

「ふむ。さっぱりわからん。恐らくこの板が高速で回転し風を作り、推進力で飛ぶことができるのだろう。だがそれだけのエネルギーを出すための方法がさっぱりだ」

 

この学者、よく一目でこの輸送機の仕組みがわかったな。

 

「なぜ分かるかって?なぁに私もかつてこういうのを作りたくて絵を描いた事があるのさ!」

 

そういえばダ・ヴィンチも未来の兵器を描いてみたとかでヘリや戦車を描いてたな。着眼点は悪くないと言ったものだが。

 

「大隊長殿、敵が来ます!」

 

ケーニッヒ中尉が無線で連絡してくる。ケーニッヒの中隊には偵察を任せていたのだ。

 

「セイさん、ここに敵、魔物が来ます。」

 

「敵は何かね?」

 

セレブリャコーフ中尉は偵察から戻ってきて報告する

 

「魔物の数は150。うち、真っ黒なやつが2、ハイオークが3体、残りはゴブリンです。」

 

ハイオークやゴブリンは何体か倒したから分かるが真っ黒なやつとはなんだ?

 

「真っ黒なやつ、漆黒の騎士か。やつは強いぞ」

 

「それだけではありません。後方に、大量の魔物がいました!恐らく主力かと」

 

「セレブリャコーフ中尉、どれくらいだ?」

 

「5万です。」

 

こんなに魔物が集まっているとは。恐らく原因は魔物狩りだろう。単体では勝てぬと踏んだ魔物が集まったわけか。

 

「セレブリャコーフ中尉よ。どうやら敵は多少の知恵はあるみたいだ。だが集まっている、密集しているのだろう?」

 

5万、確かに数は凄いが集まっているなら別だ。

 

「第3中隊はそのまま主力を偵察。第2中隊は接近中の敵を倒せ!残りは大規模長距離狙撃術式で敵主力を葬るぞ!」

 

 

◆◇◆◇

セイは目の前で次々と魔物が倒されていく光景を見た。

 

人が空を飛び、次々と魔物を倒していく。

それはまるで神話の使徒のようにー。

 

◆◇◆◇

戦闘開始から既に4時間。

さすがに5万はキツかったか。

超長距離狙撃や爆裂術式をぶっぱなしているものの、やっぱり思ったより削れない。

地雷を使っているもののこっちの弾薬量にも限りがあるから問題だ。

ターニャは焦る。

 

「まだ来ないのか。」

 

「デグレチャフ少佐、弾薬がもうありません。残存魔力にも余裕が...」

 

「くそ、第2ラインまで撤退。王国兵も使ってやる」

 

第2ラインは城壁だ。ここで奴らを迎え撃つ。

混戦となれば銃を使う事は出来ないが弾の節約にはなる。

 

第203は第2ラインまで後退。そこへ魔物1万近くがくる。中には戦車のようなものも混じっている。

ゴブリンらは王国兵へ突撃。数の差もありやや劣勢。

 

「第2中隊は戦車を!第3、第4と補充部隊は前線と中央の間を叩け!残りは私と一緒に来い!敵司令部を叩く。」

 

ターニャは陣形から敵の司令部を推測しそこへ向かう。

弾薬が尽きるのが先か、救援の部隊が来るのが先か。




次回でこの編は終わりです。
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