37話 世界会議
神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス
広大な港湾施設を持つ港町カルトアルパス、先進11ヵ国会議には、各国の軍が大使を護衛し、やってくるため、すべてが収容できるよう、開催地には、この港町カルトアルパスが選ばれた。
港湾管理者の元には、続々と到着する各国の軍の情報が集約される。
「グラ・バルカス帝国到着、戦艦1隻のみ」
「おお!!」
それを見た者すべてが感嘆する。
グラ・バルカス帝国の誇る、(自称)全世界最大最強の戦艦。
全長263.4m
全幅 38.9m
満載排水量 72800t
港町カルトアルパスの住人は、その雄々しい姿に圧倒される。
「化け物かこれは?」
45口径46cm3連装砲を3基、世界最大の砲は、誇らしげに水平線を向く。
グラ・バルカス帝国超弩級戦艦グレードアトラスターは、神聖ミリシアル帝国港町カルトアルパスに入港した。
グラ・バルカス帝国の戦艦は、あまりにも大きく、強烈であり、近くに見える第1文明圏、トルキア王国の戦列艦や、アガルタ法国の魔法船団がおもちゃに見える。
オマケに大砲はあまり積んでないものの1発1発の威力が高く、直撃しなくても損害を与えることができそうだ。
「おい、あれを見ろ」
少し遅れてグラ バルカスより小さい船が入ってくる。
「ドイツ帝国が来ました。巡洋艦1、小型船1、輸送船4隻です。」
ドイツ重巡洋艦 アドミラル グラーフ シュペー
全長 186 m
最大幅 21.6 m
排水量 16000トン
近くにあるグレートアトラスターに比べるとシュペーが重巡洋艦ではなく軽巡洋艦に見えてしまいそうだ。
「そばにいる小型船も大きいな。」
あの小型船だけでも第2文明圏相手なら余裕で勝てそうだ。そんな気さえする船。
「まぁ俺達には勝てないさ」
◆◇◆◇
「まさか、ほとんどの国が艦隊を連れてきているとは....各国すべてが本当に砲艦外交のような事をしているのか。」
アドミラル グラーフ シュペー艦長、ハンス・ヴィルヘルム・ラングスドルフ大佐は驚く。
ビスマルクやシャルンホルストを派遣しなかった理由は砲艦外交をしないためだったのだが、ラングスドルフからしてみれば重巡洋艦送っているだけでも砲艦外交では無いかと疑問視していた。
元々シュペーは、小さい戦艦ことポケット戦艦として設計されたものであり主砲は52口径28.3cm3連装砲2基となっている。シャルンホルストと変わらない主砲だ。
でもそれよりも大きい戦艦、グラ バルカスのグレートアトラスターに比べれば可愛いものだ。
「しっかし、なんて大きさだ。その代わり遅そうだが。」
主砲は40?いや46cmはあるな。こいつは航空機じゃないと倒せなさそうだな。
ラングスドルフ大佐は外交官のリッペントロップが戻ってくるまで船で待機することにした。
「副艦長、コーヒーを持ってきてくれ」
「既に持ってきています」
気の利く副艦長だ。
コーヒーを飲みながら各国の船を見る。
「戦列艦か。プロイセン時代にはあったと聞く。こんな骨董品をまじかで見れるなんて人生何があるかわかったもんじゃないな」
「艦長、ここは異世界ですよ。にしてもグラ バルカスと言いましたっけ?あの船、日本の戦艦と見た目が似てません?」
「そうだな。日本には2、3回行ったことあるがその時にみた戦艦とちょっと形が似ているな。大きさは違うが。」
ラングスドルフ大佐は前に日本に行ったことがあり、その時に日本の戦艦をみた。
「日本か。ドイツの仮想敵国とは言えなかなかいい国だったよ。文化が違いすぎて異世界と感じてしまうくらいにはな。」
「大佐、言語が通じるだけここの世界の方がマシですよ。」
2人は外交官が帰ってくるまで待つつもりだった。
次回、愚行