カイザー召喚記   作:ハロポン

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44話 グ帝の悪夢 1

3月5日 朝。アルーからグラ バルカスへの攻撃が始まった。

 

ムー国1200人とムー航空隊、それと第203航空魔導大隊。

これからこの軍勢でグラ バルカスに攻め込む。嫌がせが目的とはいえ相手が相手だ。対空砲も脅威だし。

 

「任務は地上への適度な攻撃と味方部隊の撤退の支援か。 攻撃ヘリのような動きが理想なところだな。」

 

「こうげきへり? とはなんですか?」

 

とセレブリャコーフの質問。

 

「独り言だ気にするな」

 

 

しばらくムーの歩兵の動きを見る。

密集して進軍してないだけでも高評価だ。どうやらムー国兵は一応第一次世界大戦前レベルの戦術教育を受けているみたいだ。なんだろう、これまでの国のレベルが低すぎたからかムーが強く見えるな。

 

ターニャはグ帝の陣地を見る。

どうやら塹壕も掘っておらずたいした機関銃も置いてない。かなり舐めきってるようだなこれは。それに対空砲が4基ほどしかない。後方には多数の戦車が確認出来る。恐らく侵攻の準備をしていたのだろう。

 

「あの戦車が動き始めたら即撤退だな。ムーには対戦車砲無いし、我々40人強であの戦車を全て破壊するのは無理だろう。」

 

ここにルーデルがいれば話は違うんだが。

 

「さて、3個中隊で対地攻撃するぞ。残りは制空権の確保と敵機甲師団の監視だ。動きがあれば知らせろ!」

 

「はい!」

 

 

◆◇◆◇

「ムー国軍!敵の防衛線を突破!敵の防衛力は非常に脆弱です!」

「前線の制空権を確保!」

「第203航空魔導大隊より報告。多数の機甲師団を発見。なお対空砲は4基しかなくそれも全て破壊済みだと。」

 

ロンメルは作戦の報告を受け取る。

嫌がらせとしてはもう十分完了している。

まさかここまで敵をボコボコにできるとは予想してなかった。

 

「どうやら敵さん、殴ってこられるとは思ってなかったのか?」

 

対空砲も少ないしおかしい。

いや、考え方の違いか?

 

「順調ならいい。第2フェーズを開始しろ」

 

◆◇◆◇

グ帝に侵攻した連合軍はグ帝の防衛線を次々突破。

グ帝が機甲師団を投入する直前で突如連合軍は撤退を開始。

グ帝は連合軍に一撃を与えるべくムー国へ侵攻を開始。

最新のグ帝の戦車はムーの第1防衛線を難なく突破。だがこれがロンメルの罠だった。

 

◆◇◆◇

ターニャは空からグ帝の機甲師団を眺める。

なるほど、グ帝の戦車は本当にチハそっくりだな。

これなら自走砲だけでも勝てそうだ。

 

「さてと、ロンメル将軍はどう倒すのかな」

 

史実では砂漠のキツネと呼ばれていたのだ。ここのではどう呼ばれるのか気になるな。

 

「大隊長!中央のムー国軍が下がっていきます。」

 

ヴァイス中尉が撤退していくムー国軍を見つける。

第二防衛戦では、グ帝の戦車を食い止められていたのに下がる。

 

「どこまで下がるんだ?」

 

その時、ターニャはロンメルが何をしようとしているのかを悟った。

 

「ロンメル将軍はポケットを作ってグ帝を包囲殲滅するつもりだな。」

 

両翼の機甲師団はそういう意味だろう。ならやる事は1つ。

 

「よしパーティの時間だ。グ帝狩りの始まりだ」

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