俺が仮面ライダーになったあの戦いから五ヶ月が過ぎた。エターナルの力や、新しくエターナルに備わった能力の扱いにも慣れてきた。慣れというのは怖いもので、出現したドーパントとの戦いも、最初はアタフタしてしまい、翔太郎さん達にも迷惑をかけたが、今となっては日常の一部になってきている。
でも、フィリップさんにも言われたが、新たな能力については未だに分からないことが多いのだ。そう言われると使っている自分にもこの能力がどういうものかはよく分かっていない。今までの戦いのときに取った記録で分かったことは、この能力は地球の本棚に一時的に接続するもの、その過程で、本棚にある記憶を一回の接続で一つだけ、メモリの形で取り出せるということと、取り出した時の集中力と精度で使える回数が決まるということだけである。しかも今起きているドーパント事件全ての原因であると考えられるあのドーパントの足取りもつかめていない。
まぁ、それは今後の調査で分かってくるだろう・・・
「和哉、おはよう!」
「おっす。碧」
今日も相変わらず、碧は毎日のように家にくる。いつもの元気な挨拶に眠い目をこすって応じる。
学校を襲ったあの事件で、意識不明に陥った碧だったが、幸い後遺症も残ることなく、いつもどおり元気な碧に戻った。
高校の校舎は文字どうり半壊してしまったため、今は仮説校舎で学校生活を送っている。
碧は俺が仮面ライダーであることも了承してくれているし、サポートしてくれる。これまでにもまして大切で、ありがたい存在になった。
「きゃあっ」
悲鳴が聞こえた。公園のほうだ。
「碧、悪い、行ってくる!かばん頼む!」
碧にカバンを軽く投げ、公園に向かって走り出す。
「わかった!頑張ってね!」
碧の声援を背中にうけ、公園に向かった。公園に向かい、走っている間に、ズボンのポケットに入っているスマートフォンを操作し、あるものを呼んだ。
公園に着くと、白っぽい色をしたドーパントが女性を掴んで暴れていた。
「あれは・・・アイスエイジか?」
フィリップにドーパントの知識を習っていた和哉は見た目で一度出現したことのあるドーパントならメモリがなにか分かるようになってた。
「コーカサス!!」
和哉は先程の操作で呼び寄せておいた自身のメモリガジェットの名を呼んだ。すると、上空から猛スピードで降下してきて、ドーパントの女性を掴んでいた腕に突撃した。
ドーパントは怯んで女性を離し、後ろに数歩さがってからこちらを睨む。和哉はドーパントにとび蹴りを叩き込んだ。だが、生身の人間の蹴りなのであまり効果がなかった。
「早く!逃げて!」
女性に声をかけ、逃がしてから、和哉は懐からロストドライバーを取り出し腰に巻く。
同時にメモリを取り出してスイッチを押す。
『エターナル』
スロットに装填し、バックルを開く。
「変身!」
和哉の非日常が加速していく。
続く
案外短くなってしまいました。