仮面ライダーエターナル~二つのE~   作:ハム太

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おもしろくしたいッス


Eの力・最初の目覚め。(2)

バックルに触れた瞬間、意識の中に何かが入り込んできた。

「何だこれ・・・」

その何かは、自分の意識を浸食していくような感じがした。

ーーさあ、それを使え。

その声に動かされ、バックルを腰に当てた。すると、バックル部分からベルトがとびだし、腰にしっかりと巻きついた。

ーーそうだ、使え。

ーー使え!

その強い声を聞いた時、和哉の意識は侵食された。

無意識のうちにメモリのスイッチを入れる。

『エターナル』

電子音がなりメモリが起動する。それを迷いなく、バックルのスロットに差し込む。

変身待機音がなる。その変身音が大きくなると同時に、体内に流れ込む力も高まる。

「変身・・・」

そう呟き、バックルを開く。

『エターナル』

力を纏っていく。白く、黄色い複眼を持ったその姿は、5年前、風都を恐怖に陥れた悪魔、仮面ライダーエターナルの姿だった。

しかし、その体の周りには白い風が巻き起こっていた。

ーーさあ、戦え。

「え?」

ーー戦え。

「戦う」

ーー戦え。

「戦ウ」

ーー戦え!

微かに残っていた和哉の意識は、完全に飲み込まれた。

 

 

そのころ、アクセルは手痛い反撃をくらっていた。最初こそ善戦していたが、そのスピードもじょじょに見切られはじめ、そして今、完全に見切られ重い一撃をくらってしまったのだ。

「くそッ」

もともとスピードを出すために装甲が薄いトライアルは防御力が低いのだ。

「はあはあ、一撃が痛いな」

「照井!悪い、遅くなった」

左翔太郎の声だ。

ーーやっと来たか。

「ん?あれはウルフ?見たことがないね」

フィリップが冷静に分析する。

「まあ、いい。いくぜ、フィリップ」

スロットが二つあるバックル、『ダブルドライバー』を取り出し、腰に当てる。すると、フィリップの腰にも同じベルトが現れる。

「変身!」

二人同時に発声し、フィリップが緑色の『サイクロンメモリ』を右側のスロットに差し込む。すると、そのメモリが翔太郎のバックルに転送され、フィリップが目を閉じる。

続いて、翔太郎が黒の『ジョーカーメモリ』を左側のスロットに差し込み、バックルを両手をクロスするように開き、両手をひろげる。風を纏い、強化肉体が創りあげられていく。黒と緑の戦士、仮面ライダーWとなる。人差し指をラフに立て、相手を指差す。

「さあ、お前の罪を数えろ!」

通常の赤いアクセルに戻った照井と一緒に戦う。

「おっと、危ねえな」

攻撃を紙一重でかわしながら翔太郎が言う。

「強化されてるみたいだね」

右の複眼が点滅しながら、フィリップの声で言う。

だが、お互いの特性を知りあっている二人、いや三人の前にウルフドーパントもじょじょに体力が削られていく。

Wがジョーカーメモリをスロットから引き抜き、右腰のスロットに差し込むみ、スイッチを押す。

『ジョーカー・マキシマムドライブ』

風を纏いながら大きく跳躍し、

「ジョーカーエクストリーム!」

体が半分にわかれ、連続して右半身と左半身で蹴りを叩き込む。そこに、照井がエンジンブレードで切り込む。

「グッガああああ」

断末魔の叫びを上げ、倒れこむ。爆発の中からスキンヘッドの男と半分に割れたメモリがでてきた。

「ふう、やれやれ」

男に近寄り、確認しようとしたところで、横から攻撃が飛んできた。油断していたために、直撃する。

「グアッ」

「左!フィリップ!」

アクセルが攻撃の主を見る。そこには、胸のに中央巨大な口、そのなかに赤い玉のある、見たことのないドーパントだった。

「何だ、あいつは」

驚愕する翔太郎にフィリップは

「落ち着きたまえ、翔太郎。まずはあの男を避難させるのが先だ」

冷静に次にとるべき行動を指示してくれる。ここがフィリップの信頼できる部分の一つだ。

「ああ、そうだな。照井、頼めるか?」

「ああ。気をつけろよ」

男を抱え、その場をいったん離れる。

「しかし、一体何なんだ?こいつは?」

フィリップに尋ねる。

「わからないね。パッと見はユートピアに似ているけどね」

「一度様子を見るぜ」

メモリを『ルナ』、『トリガー』に変える。

金と青の姿に変わる。

後方に跳躍し、変幻自在の銃撃で相手をけん制する。

相手は大きく手を振り上げる。

「何をするきだ」

ーー!!

突如、相手の手がスナイパーの銃のように変形する。

「あれは!」

その銃をこちらへ向けて、乱射する。

「グッあれは・・・」

「あれはトリガーの力・・」

なぜ明らかにトリガーでないドーパントがトリガーの能力を使ったのか。

フィリップも驚いている。

さらに距離をとり、トリガーマグナムにトリガーメモリを差し込む。

『トリガー・マキシマムドライブ』

「はあッ」

相手に負けじと、マキシマムドライブを発動させ連射する。しかし、なぜか相手の弾丸の方が威力が強く、こっちが押し負けそうになる。

『ジェット』

押し切られそうになった所でアクセルのジェットの援護があった。

「悪い、相手の能力はよくわからなかった。ただ、今までの奴等とは違うってーのはわかったぜ」

「そうか。しかし左、どうするんだ?」

「どうしようも・・・んなッ」

相手を見ると、いつの間にか巨大な光球をつくり出していた。それをこちらえ向けて思いっきりなげつけてきた。アクセルとともにその光球の爆発に巻き込まれる。

「うああああああッ」

「ぐああああッ」

ギリギリ耐えたもののもう立ち上がれない。

そのドーパントはもう相手にする価値もないと見たのか、割れたメモリに近づいていく。

「なにを・・・ッするきだ?」

照井が二人の気持ちを代弁する。

ドーパントは割れたメモリの前まで行くと、胸の口を開け、中の赤い球体を露出させる。割れたメモリが浮いて赤い球体に取り込まれていく。

「メモリを・・・取り込んだ?」

メモリを取り込むと、右肩の部分が少し鋭利に伸び、その下に青い球体が出現し、肩に埋まる。

「なんだ?あれは」

驚く翔太郎とフィリップ。

気分がいいのか弾みぎみの歩きかたで近づいてくる。

「止めでも刺すつもりなのか?」

フィリップが言う。

目の前で止まり、力を手のひらに集めていく。

ーーもう終わりか。

そう思った。

その刹那。

黒い炎が飛んできた。その方向をみてみると、そこには「黒いエターナル」の姿があった。

「なっあれは・・・」

驚く翔太郎とフィリップ。

「エターナル?」

照井が二人の言葉を引き継ぐ。

黒い炎を纏いながらドードーパントに近づいていく。

そして、黒いエターナルは力の篭った拳を叩きつけた。ドーパントは吹き飛んだ。自分が吹き飛んだことが信じられないのか狼狽する。そして、くるりと踵を返し、半壊になった校舎の屋上をつたって遠くへ飛んでいった。

すると、糸が切れた操り人形のように動かなくなりガクリと膝から崩れ落ち、倒れてしまった。

「なんなんだ?」

変身を解いた翔太郎とフィリップは倒れたエターナルに近づいていく。

「おい、左、大丈夫なのか?」

照井が聞いてくるが恐らく害はないだろう。

「おーい」

翔太郎が肩を揺らして声をかける。

すると、エターナルの変身が解け、変身者が現れる。翔太郎が仰向けにする。

「こいつ、どっかで・・・」

 

 

「ん・・・ここは?」

和哉は目を覚ました。本日二度目の目覚めだ。白い天井を夕日の光がオレンジ色に染めている。

「病院か・・・?でも、なんで?」

思い出した。

自分は学校を怪物に破壊され、見つけたベルトを腰に巻いて・・・そこで記憶が途切れていた。

「よう、目が覚めたか?」

黒い帽子をキザな仕草で直しながらシャ-プな顔立ちの青年が病室に入ってきた。その後ろには少し幼いように見えるが恐らく自分より年上の少年と赤いジャケットをきこなした眉間に皺を寄せている男の姿があった。

「あのー貴方たちは?」

「あー俺は・・」「ねえ、君、そのベルトとメモリはどこで手に入れたんだい?それとどうしてあそこまで適合者を選ぶエターナルメモリを使いこなせてたんだい?」

自己紹介しようとした青年の言葉にかぶせるように矢継ぎ早に質問をしてくる少年におされていると、

「フィリップ、ちょっとまて」

黒い青年が助け舟を出してくれた。

(たすかった・・・)と安堵していると

「まあ、あとでじっっっくり調べさせてもらうからね・・・」

緑の少年が瞳に好奇心に満ち溢れ、妖しい光を宿した瞳を向けてくる。

前言撤回、助かってなかった。

(なんか、面倒なことになりそうだな・・・)

そんなことを思う、和哉だった。 

    

                              続く




いやー思いのほか長くなっちゃいました。
さいしょに結構書いたとき全文消しちゃったときは死ぬかとおもいました。(笑)
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