艦娘会議 (旧題:長女会議)   作:corin7121

18 / 22
6月4日は歯の日
虫歯などにならないように気を付けましょう。


歯は命

白露「ほーら、しっかり歩け!」

夕立「やーだー!」

陽炎「どうしたのよ?朝っぱらから」

白露「それがさー・・・」

夕立「い~や~!」

 

陽炎「あっはっはっは!」

白露「いやいや、笑い事じゃないから」

陽炎「いやーそりゃあ笑っちゃうわよ。虫歯の治療で駄々こねてるなんて!」

夕立「痛いのはイヤっぽい!」

陽炎「わかるわー」

白露「毎日ちゃんと歯磨きしないからそうなるのよ」

陽炎「ウチも似たようなのがいるからねー」

白露「似たような?雪風とか?」

陽炎「あの娘はちゃんと歯磨きしているわよ。やらかしたのは浜風よ」

白露「え!?」

陽炎「隠れておやつ食べてたら虫歯になったんですって。昨日明石さんところに連れて行ったんだけど、死んだ目して帰ってきたわ」

夕立「何されたっぽい!?」

陽炎「そりゃー歯を削ったんでしょ」

白露「ドリルで」

夕立「行かない!行くもんか!そんな恐ろしいところに絶対夕立は行かないっぽい!」

白露「腹ぁ括りな夕立」

夕立「い~や~だ~!」

陽炎「ほんと、ウチと同じね」

白露「え?浜風も拒絶していたの?」

陽炎「うん。それはもう」

白露「でも治療したんだよね?」

陽炎「させたわね」

白露「どうやったの?」

陽炎「魔法の言葉ってもんがあるのよ」

夕立「そんな呪文、夕立には効かないっぽい」

陽炎「別に聞かなくてもいいのよ?後悔するのは夕立なんだから」

夕立「あーあー何も聞こえなーい」

陽炎「虫歯を治さないとどうなるか夕立は知らないようだから教えてあげるわ」

夕立「聞こえなーい」

陽炎「永倉新八って人知ってる?」

白露「確か新撰組の二番隊の隊長だっけ?」

陽炎「そうそう。あの人の死因ってさ、実は虫歯が原因だった説があるのよね」

白露「え!?マジ!?」

陽炎「虫歯の細菌が血管を通って全身で悪さをして亡くなったらしいよ」

夕立「夕立死んじゃうっぽい!?」

陽炎「それにね。虫歯になると口が臭くなるのよね」

夕立「ええっ!?」

陽炎「残念なことに虫歯を患った夕立さんは提督とキスをしたくても拒否されるかもしれません」

夕立「そんなのいやー!」

白露「だったら虫歯」

夕立「治す!夕立痛いの我慢して虫歯治すっぽい!!」

白露「よく言った!それじゃあ行くぞ夕立!」

夕立「ぽい!」

 

 

 

陽炎「・・・これ、もしかして他のとこでもやっていたりして・・・。いや、そんなわけないか」

 

 

白露「あれ?夕雲じゃん。こんなところでどうしたの?」

夕雲「あら、白露さんに夕立さん。実は」

清霜「いーやーー!」

夕雲「清霜に虫歯が見つかりまして」

夕立「夕立と一緒っぽい」

清霜「ドリルで歯に穴を開けられるんでしょ!?怖いよ!?」

夕雲「キャラメルを食べ過ぎた罰です。まだ軽いうちにちゃんと治しましょうね?」

白露「夕立。夕雲があの笑顔を浮かべている時はマジで怒っている時だから逆らっちゃダメだよ」

夕立「わかったっぽい」

夕雲「白露さん?妹さんに変なことを吹き込まないでくれませんか?」

白露「別に変なことじゃないから。それより明石さんの所に行くなら私たちも一緒に行くよ?」

夕立「ぽい」

夕雲「そうですか。では御一緒させてもらいましょう。ほら清霜?」

清霜「う~。なんで清霜だけ・・・」

白露「ちゃんと歯を磨いていないからだよ」

清霜「磨いているもん!昨日も寝る前にちゃーんと歯を磨いてからお布団に入ったもん!」

夕雲「ではやり方が悪いのかもしれませんね?」

夕立「やり方?」

白露「適当にやっているでしょ?磨き残しがあるのよ」

夕立「でも明石さんは適当に磨きなさいって言っていたっぽい」

夕雲「意味をはき違えていますね、コレは」

白露「我が愚昧が申し訳ない・・・」

夕雲「正しい磨き方を明石さんから教わった方がいいかもしれませんね」

清霜「う~、歯医者さんいやだな~」

夕立「怖いのはみんな同じっぽい。死にたくなかったら勇気を出すしかないっぽい!」

夕雲「そんな大袈裟な・・・」

白露「夕雲!なんとか陽炎にも手伝ってもらってやる気にさせたんだから!」

夕雲「あら、そうなのですか?」

夕立「夕立はずっとやる気いっぱいっぽい!」

白露「はいはい。すごいすごい」

清霜「でもでも~!」

夕雲「こうなったら奥の手を使うしかありませんね・・・」

白露「何か策でもあるの?」

夕雲「そろそろ出撃から帰還してくる頃だと思うのですが」

武蔵「ただいま戻ったぞ!」

清霜「武蔵さんだ!」

武蔵「む?どうした清霜?」

夕雲「それが()()()()()()()()でして」

武蔵「そうか。奥歯に虫歯か」

清霜「そうなの・・・」

武蔵「それならすぐに明石の処で診てもらったほうがいいな!」

清霜「だよね!だよね!」

夕雲「それでは武蔵さん、私たちはこれで」

武蔵「うむ。お大事に!」

白露「武蔵さん、絶対虫歯とかならなさそうだよね」

夕立「普段からプロテイン以外を食べているところ見たことが無いっぽい」

武蔵「私でも虫歯にはなるぞ?」

白露「え!?意外!?」

武蔵「痛いのを我慢していたら明石に『抜きましょう』と言われてな」

夕立「抜いたっぽい?」

武蔵「自力でな!」

清霜「さっすが武蔵さん!」

夕雲「自力・・・清霜さんはマネしちゃだめよ?」

白露「夕立もね?」

夕立「さすがにそこまでの度胸はないっぽい」

武蔵「そういえば伊勢も今日明石に歯を診てもらうと言っていたな」

白露「伊勢さんが?」

 

夕立「本当にいたっぽい」

伊勢「え?何の話?」

夕雲「武蔵さんから伊勢さんが歯の治療に行かれると聞きまして」

伊勢「ああ、うん。ちょっとやっちゃってね」

白露「やっちゃった?虫歯じゃないんですか?」

伊勢「違う違う。それがさー」

 

伊勢「お風呂上りのデザートは何にしよっかな~?」

日向「瑞雲というのはどうだ?」

伊勢「瑞雲をどうするのさ?」

日向「ひたすら愛でる

伊勢「お、アイスがあるじゃん!今日はコレにしよ!」

日向「ん?ちょっと待った伊勢。それは」

伊勢「いっただっきまーす!」

ガッ!

 

伊勢「で、歯を折っちゃってさ・・・」

夕立「伊勢さんの歯、弱いっぽい」

伊勢「あ●きバーを甘く見ていたわ」

白露「それは・・・仕方ないですね」

清霜「凶器だもんね、アレって」

夕雲「ガチガチですからね」

伊勢「あずきじゃなくて鉄の味がしたよ」

夕立「それ歯を折ったうえに出血しただけっぽい」

明石「伊勢さーん。準備ができたので診察台まで来てください」

伊勢「はいはい。それじゃお先に」

 

明石『あちゃー。けっこう強くいきましたね」

伊勢『そんなにひどい?』

明石『ちょっと削って詰め物しておきますね』

伊勢『え?削んの!?』

明石『はーい、あーんしてくださいねー』

伊勢『あああああ!』

 

夕立「夕立、なんだかお腹も痛くなってきたっぽい・・・」

清霜「清霜は頭痛が痛くなってきた・・・」

夕立・清霜「「だから今日じゃなくて別の日に・・・」」

白露「丁度いいじゃない。ここで一緒に診察してもらえば」

夕雲「それに明日に伸ばしたらもっと痛い思いをすることになりますよ?」

夕立「それはどっちもイヤっぽい!」

清霜「うんうん!」

明石「お大事にー」

夕立「あ、もう終わったっぽい?」

伊勢「・・・・・・」

白露「あの・・・伊勢さん?」

夕立「生きているっぽい?」

伊勢「ダレダ・・・」

清霜「ひぃっ!?」

伊勢「ダレガ冷凍庫ニ●ずきバーヲ仕込ンダノハ」

夕雲「ちょっと深海棲艦化していませんか?」

伊勢「私ノ歯之仇ー!」

白露「自業自得って言ったら殺されかねない迫力だね・・・」

明石「次は夕立ちゃんですねー」

夕立「あの、明石さん・・・」

明石「うん?どうかした?」

夕立「優しく殺してほしいっぽい・・・」

明石「殺さないから安心して!?」

 

明石「はい、それじゃ『あー』してくれる?」

夕立「あー」

明石「あーこれだねー」

夕立「治るっぽい?」

明石「うん。まだ初期段階だから抜く必要はないね」

夕立「よかったっぽい!」

明石「ちょっと()()()して被せものして終わりかな」

夕立「やっぱりドリルするの!?」

明石「歯ドリル嫌?」

夕立「歯ドリル嫌!」

明石「まあ嫌って言っても夕立ちゃんに拒否権はないんだけどね」

夕立「ヒドイ!」

明石「それと、今から治療するんだけれど」

夕立「痛かったら手を上げる!」

明石「痛くても我慢してね?」

夕立「手を上げる!」

明石「夕立ちゃん、口の中覗いているのに手を上げているかどうかなんてわからないじゃん」

夕立「意思表示は大事っぽい!」

明石「それと」

夕立「まだあるっぽい!?」

明石「あまり頭は動かさないでね?違うところ削っちゃうかもしれないから」

夕立「夕立、テコでも動かないっぽい!」

明石「その意気だよ。それじゃ始めるね」

夕立「ぽい・・・」

 

夕立「あああああああああああああ!!」

 

白露「おーおー。こいつは激しいねー」

清霜「ガクガクガクガクガク

夕雲「大丈夫よ、心配ないわ」

明石「ふいー。お大事にー」

夕立「・・・・・・」

白露「お疲れさん。で?どうだった?ん?」

夕立「夕立、今日ごはん食べれないっぽい・・・」

白露「あちゃー」

明石「詰め物が完全に固定されるまでの我慢よ。いつもに比べて晩御飯がちょっと遅くなるぐらい」

夕雲「具体的に何時間ぐらいですか?」

明石「一時間ってところかな?」

白露「それぐらいなら我慢できるでしょ?」

夕立「お腹すいたっぽい。おかし食べたい」

白露「ガマンだね」

夕立「ううっ・・・」

夕雲「さ、次は清霜さんの番ですよ?」

清霜「痛くしないで・・・」

明石「大丈夫大丈夫。素数を数えていれば終わるよ」

清霜「そすう?」

明石「そうそう。確か最大値は『148894445742041325・・・」

白露「長い長い長い。何桁までいくつもりですか?」

明石「()()()()

夕立「桁違いにも程があるっぽい」

明石「まあそういうこと。さあおいでー

清霜「いやああああ!!」

夕雲「明石さん、あまり清霜さんを怖がらせないでくれませんか?」

明石「そんなつもりはなかったんだけれどなー」

夕立「怨霊が乗り移ってる様な顔をしていたっぽい」

白露「まともな笑顔じゃなかったよ」

明石「そんなに酷かった!?」

清霜「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない」

夕雲「清霜さんが壊れてしまったじゃないですか。どう責任取ってくれますか?」

明石「・・・・・・・虫歯の治療かな?」

夕雲「その通り」

夕立「こんな状態でも明石さんは清霜を治せるっぽい?」

明石「まあ最悪拘束具使って動けないようにするけどね」

白露「ああ、この間時雨たちと見たホラー映画で出てきた感じのやつね」

夕立「あれは怖かった」

明石「最終手段だからね?あくまで」

清霜「夕雲姉様助けて!!」

夕雲「安心してください、清霜さん」

清霜「ううっ・・・」

夕雲「今我慢すれば痛いのは一瞬です。でも逃げると一生痛いままです。どっちがいいですか?」

清霜「・・・がんばる。清霜ガンバル!」

明石「よく言ってくれましたね。さあ、診察台はコッチですよ」

清霜「ガンバル!ガンバル!」

 

白露「夕雲も大変だねー」

夕雲「ウチは大所帯ですから」

白露「ウチは手のかかるのばっかりだからね」

夕立「夕立はイイ子だよ?」

白露「そうだねー。さんざん今日の治療嫌がっていたもんね」

夕立「そんなことないっぽい!」

夕雲「あらあら。さて、そろそろ悲鳴が聞こえてきてもよさそうなんですけど」

白露「何も聞こえないね」

夕立「何かあったっぽい!?」

白露「明石さんがいるのにそれはないでしょ?」

夕雲「あ、戻ってきました・・・?」

夕立「清霜が居ないっぽい」

明石「ドリル回したら恐怖で気絶しちゃった」

白露「そんなに怖かったんだ・・・」

明石「今はベットに寝かせているよ。治療も無事に終わったし」

夕立「それはよかったっぽい!」

白露「これからはちゃんと歯を磨きなよ?」

夕立「ぽい」

明石「あ、そうそう。夕立ちゃん?」

夕立「?」

明石「虫歯がまだ残っているから、来週また来てね?」

夕立「まだ終わりじゃないの!?




次回は23日を予定しています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。