というわけで最新鋭巡洋艦の肉体改造のお話。
能代「本日はお集まりいただき誠にありがとうございます」
天龍「いきなり呼び出されてなんだがよ。何でこの面子なんだ?」
長良「う~ん。共通点と言ったら能代ちゃん以外はお姉ちゃんぐらいしか思いつかないんだけれど」
球磨「中にはお姉ちゃんキャラじゃない奴とかも混じっているクマ」
川内「眠い・・・寝る」
夕張「またこの人は・・・」
大淀「時間も限られています。能代さん、本題に入ってくれませんか?」
能代「わかりました。今回、皆さんをお呼びしたのは
阿賀野姉ぇを矯正してほしいんです!!!」
一同「無茶言うな!!!」
能代「そんな!?皆さんに見放されたら阿賀野姉ぇは・・・阿賀野姉ぇは・・・!」
天龍「落ち着け、能代!お前の気持ちはわかる!」
能代「天龍さん」
天龍「あいつの怠け癖は俺もよく知っている。だからこそ言わなきゃなんねぇんだ。無理だって!」
長良「ジョギングも食事制限も三日どころか一日も持たないのに矯正するのは長良達でも難しいよ」
大淀「矢矧さんや酒匂さんに相談はしたのですか?」
能代「しましたよ。でも・・・」
矢矧・酒匂「もう、成るように成るしか・・・」
能代「妹二人にも見放されたら阿賀野姉ぇは首吊っちゃいますよ!?」
球磨「そんな展開には・・・なるかもしんないクマ」
天龍「とにかくあいつの生活習慣を見直してみようぜ?そこからどうするか考えてみるか」
夕張「あ、それならちょっと待って。この前青葉に頼まれて鎮守府中に隠しカメラをしこたま仕掛けたから、その映像を参考にしてみない?」
大淀「その前に夕張さん?そのカメラは初耳なのですが?」
夕張「ち、違うのよ!?鎮守府の予算使っていないから!全部私と青葉のお小遣いから捻出したから!」
長良「そこじゃないと思うんだけれどなぁ」
球磨「とりあえず会議が終わったら隠した場所全部吐くクマ。やっていいことといけないことの区別ぐらいついてるクマなー?」
夕張「て、提督の秘蔵データもあったりしますが・・・それで手打ちに・・・」
大淀「私には検閲の義務がありますから、会議終了後に拝見させてもらいましょう」
球磨「世の中ギブアンドテイクだクマー。球磨は何も聞かなかったクマー」
天龍「こいつらは・・・」
夕張「あれ、天龍さんは要らないんですか?」
天龍「くれ!」
夕張「長良さんは―――」
長良「姉妹みんなに配るから六人分で!」
夕張「了解しました!」
能代「あの、それで阿賀野姉ぇの話なんだけれど」
夕張「わかっているわよ。ちょっと待っててね」
~数分後~
大淀「取り合えず昨日一日の阿賀野さんの行動を確認してみたのはいいのですが・・・」
長良「食事とトイレ以外はずっと部屋の中」
球磨「そんなことよりも、一日中テレビの前でお菓子とジュースとか・・・」
天龍「アザラシの映像でも見せられてんのかってぐらいに動かなかったな」
夕張「非番だったとはいえ、これは無い」
能代「どうしたらいいんでしょうか?このままじゃ天龍さんが言ったみたいに本当にアザラシみたいな体型に」
球磨「泣くなクマ~。まだセイウチやトドに例えられていないと思わないとやっていけないクマ」
長良「う~ん。これ、どうする?」
天龍「香取の遠洋航海に連チャンさせるか?」
能代「それなら球磨さんは昔教導艦をしていたことがあるんですよね?」
球磨「香取に比べると質は落ちるけど経験はあるクマ」
能代「でしたら球磨さんに訓練してもらえば」
球磨「無理」
能代「ええええ!?」
球磨「勘違いしてほしくないクマ。球磨が教えられるのは基本中の基本クマ。砲撃・雷撃の狙い方や対空戦闘、あと艦隊運動とかだクマ。阿賀野は出来は悪いかもしれないけどそこまで馬鹿でもないクマ。銀行員に一から足し算引き算を教えるようなことしてもいいなら別に構わないクマ」
能代「うっ。そ、それでもまずは阿賀野姉ぇを動かさないと!」
球磨「そういうことなら天龍が適任だと思うクマ」
天龍「は!?俺!?」
球磨「天龍は遠征のプロクマ。まずは輸送任務で肩慣らしをしておくべきだクマ」
天龍「まあ確かに、これだけ動いていないのにいきなりハードな訓練なんかしたら体を壊すか」
能代「天龍さん!お願いします!」
天龍「ま、まあ任せておきな!阿賀野のやつは俺様がしっかり更生させてやるからよ!」
長良「なーんだか嫌な予感がするんだよなー」
川内「zzz」
~一週間後~
天龍「みんな、すまん!俺には荷が重すぎた!!」
能代「ど、土下座は止めてください!天龍さんは悪くありません!」
長良「何があったの?」
天龍「まずは軽いところで通常の輸送任務をさせてみたんだがよ」
球磨「クマ」
天龍「輸送先を間違えるわ、ドラム缶の中身は空っぽのまま行くわで、もう俺の手には負えないんだよ!」
大淀「先方からも複数クレームが届いていますね。提督も方々に頭を下げに回ったみたいです」
夕張「これはもうどうしようもないですね」
天龍「本当にすまん!こうなりゃ俺が腹を掻っ捌いて責任を取るしかっ!」
能代「天龍さんが自決なんかしたら龍田さんに殺されちゃいますよ!?」
球磨「そうだクマ!天龍が責任とるなら天龍に丸投げした球磨も責任取ってこのアホ毛を!」
長良「わあああ!ストップストップ!天龍さんも球磨ちゃんも落ち着いて!はい!一度深呼吸!」
天龍「そうだな。悪い、長良。ちょっと取り乱しちまった」
球磨「落ち着いたクマ。そういえば球磨のこの髪、ハサミでも切れないの忘れていたクマ」
夕張「どんな髪質しているんですか」
球磨「冗談だクマー」
能代「ではどうしましょう?これじゃあまた阿賀野姉ぇは自堕落な生活に」
大淀「こうなったら奥の手を使いましょう」
能代「奥の手?」
大淀「任務を改ざんして阿賀野さんを強制的に出撃させましょう」
長良「鬼だ!」
天龍「さすが鬼畜メガネ!」
球磨「裏ボスと呼ばれているだけはあるクマ!」
大淀「そこの三人はちょっと正座」
長良・天龍・球磨「「「はい!」」」
能代「それでどこに出撃させるのですか?」
大淀「そうですね。軽く1-5」
夕張「それは軽すぎじゃない?」
大淀「から2-5・3-5・4-5・5-5・6-5に反復出撃してもらいましょうか」
長良「やっぱり鬼だ!」
天龍「この鬼畜メガネは本気だぜ!」
球磨「裏ボスの所業ここに極まれりクマ!」
大淀「そこの三人は後で工廠裏」
長良・天龍・球磨「「「すみませんでした!」」」
夕張「あ、でもさ。そういえばうちの提督ってあんまりEX海域に出撃しないよ?」
能代「何か
夕張「ネームド艦載機」
大淀「大規模作戦時の最終甲作戦報酬は必要かと」
夕張「それだけじゃ足らん。改修も完了していることが望ましい」
能代「それで提督は動くでしょうか?」
大淀「修理女神と勲章、それに資材を少々載せましょう」
夕張「これは動くわ。これなら動くわ」
大淀「どんな山も頭をちょっと働かせば切り崩すことなど容易いのですよ」
能代「・・・」
長良・天龍・球磨・能代((((悪人だ!))))
川内「zzz」
~翌日~
大淀「誠に申し訳ございません!!」
長良「一発で提督に嘘ってバレたもんね」
天龍「さすがに盛り過ぎたな」
球磨「いい気味だクマ」
夕張「特典に阿賀野さんが脱ぐって言ったのが悪かったのかな」
天龍「まあ、多分じゃなくて十中八九それだろ」
球磨「いよいよ後が無くなってきたクマ」
長良「どうしよう。能代ちゃんもう目が死んでいるんだけれど」
能代「阿賀野姉ぇを動かすだけでこれほど労力がいるだなんて思いもしませんでした」
球磨「このままじゃ首吊り一直線だクマ」
能代「いやあああああああああ!!」
長良「ちょっと球磨ちゃん!」
天龍「さすがに言いすぎだろ!」
球磨「能代ごめんクマ。でもこのままじゃ阿賀野はアザラシからトドに進化するクマ」
大淀「それは進化と呼ばないのでは?」
夕張「某ゲームのせいで進化の定義がブレッブレになった件」
球磨「そこでもう手は選んでいられないクマ」
能代「何か策があるんですか!?」
球磨「本当ならこの手は球磨もあまり使いたくなかったクマ」
天龍「おい、本当にあるのか?あの阿賀野を動かす方法」
球磨「そこで寝ている忍者の出番クマ」
川内「zzz」
長良「え?川内さん?」
天龍「てか、こいつまた寝てるのかよ」
大淀「川内さんでどうにかなるでしょうか?」
球磨「もうこいつに賭けるしかないクマ。これでダメならもう手の施しようは無いクマ。詰みクマ」
夕張「ちょっと、そろそろ起きなさいよ」
川内「zzz」
長良「・・・。起きないね」
天龍「ああ、川内は一度寝ると余程のことがないと起きないからな。まあ、起こし方にはコツがあるんだけどよ」
夕張「コツ?」
天龍「夜戦」
川内「夜戦!?」
天龍「な?」
大淀「おお。流石天龍さんです」
長良「すごい!一発で目を覚ました!」
川内「ねえねえ!夜戦するんでしょ!?早く行くよ!」
球磨「ちょっと落ち着くクマ。夜戦の前に―――」
川内「ああ、わかっているって!とどのつまり阿賀野をどうにかすればいいんでしょ?」
能代「え、ええ。そうなのですが大丈夫なのですか?」
川内「大丈夫大丈夫!川内さんに任せておきなって!死にはしないだろうから」
能代「今不吉なことが聞こえた気がするのですが!?」
球磨「このリーサルウェポンに全てを賭けるクマ。不発だったらもうどうしようもないクマ」
能代「ええ・・・」
川内「や・せ・ん!」
~翌日~
那珂「おっはよーございまーす!!」
阿賀野「うわっ!びっくりした!え!?なんで那珂ちゃんがここに!?」
能代「昨日川内さんに相談したら一日面倒を見てくれるって」
阿賀野「は!?え!?阿賀野聞いてないんだけれど!?」
矢矧「いえ、能代姉はちゃんと言っていたわよ?」
酒匂「うんうん。酒匂もちゃんときいたぴゃん!」
那珂「朝は一日の始まり!しっかり準備運動をして眠っている身体をちゃんと起こしてあげようね!」
阿賀野「ラジオ体操をすればいいの?」
那珂「そう!今日は第3までやるよ?」
阿賀野「そう。第3ね。・・・第3!?阿賀野、第3なんて知らないんだけれど!?」
能代「那珂先輩の真似をすれば動きはわかるでしょ?」
阿賀野「わかるけど!?ちょっと待って!阿賀野そんなに体柔らかくないんだけれど!」
矢矧「普段阿賀野姉は動かないから。ほら私も補助してあげるから。ふん!」
阿賀野「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
神通「さて、那珂ちゃんの準備運動で体は十分にほぐれたかと思います」
阿賀野「ほぐれたどころか妹に壊されかけました」
神通「よろしい。それでは日中は実践訓練を行います」
阿賀野「聞いてました!?阿賀野もう体中から悲鳴が!」
神通「悲鳴が聞こえるならまだ生きていますね?問題ありません」
阿賀野「お願い!せめて明石さんのとこでちょっと休憩させて―――」
神通「・・・」
阿賀野「・・・あの、いえ、悲鳴、止まりました、押忍」
神通「そうですか。それは重畳です。これなら少し本気を出してもよさそうですね」
阿賀野「え!?ちょっ!?本気は止め!手加減を!はい!なんでもありません!」
川内「ドーモ、阿賀野=サン。川内、デス」
阿賀野「・・・・・・」
川内「あり?どうしたのさ阿賀野?生きてる?」
阿賀野「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
川内「ほらほら!一日の締めくくりの夜戦だよ!?もっとしゃんとして!」
阿賀野「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
川内「阿賀野~!」
阿賀野「へんじがない。ただn―――」
川内「ザ○ラル(物理)!!」
阿賀野「ぃだああああっ!?」
川内「お、生き返った」
阿賀野「何が生き返っただ!
川内「ん~。
阿賀野「ふざけんな!こちとらあんたの妹達のしごきで生死の境反復横跳びさせられてんのよ!?このままだと阿賀野三途の川飛び越えちゃうよ!?」
川内「それもまた人生」
阿賀野「そんな人生まっぴらゴメンよ!!」
川内「まあまあ。そんな難しいことするつもりもないから安心しなって」
阿賀野「安心できるか!阿賀野に夜戦であんたの相手なんか務まると思うの!?」
川内「誰も相手が私だって言ってないよ?」
阿賀野「じゃあ誰よ」
嵐「俺と!」
萩風「私と」
江風「江風よ!」
川内「この娘たちと夜戦の演習をしてもらうよ」
阿賀野「え?三対一?そんなの勝てっこないじゃん!」
川内「それではここでルール説明♪阿賀野にはこちらの探照灯を装備してもらいます」
阿賀野「探照灯三つ!?」
川内「嵐たちは演習用の弾を阿賀野にガンガン打ち込んで」
嵐「はい!」
川内「阿賀野は嵐たちの攻撃をかわしながら嵐たちを捜索。探照灯に照らされている間は攻撃禁止ね。それで阿賀野にタッチされたら脱落」
阿賀野「つまりは鬼ごっこ?」
川内「ま、そんなところ?」
阿賀野「それでも三人は多くない?」
川内「いけるいける。探照灯で照らして触るだけの簡単なことだよ?」
阿賀野「あんたにはイージーかもしれないけれど、阿賀野にはベリーハードなんだけれど!?」
川内「まあまあ。これが終わったら夜食作ってあげるから」
江風「夜食!?」
嵐「もしかして伝説の!?」
萩風「川内御膳ですか!?」
阿賀野「何よ、川内御膳って?」
萩風「え?もしかして阿賀野さん知らないんですか?」
江風「川内さんめっちゃ料理上手いんだぜ」
嵐「あの鳳翔さんが三ツ星を付けたレベルだぜ?」
阿賀野「いやいやいや。騙されないよ、阿賀野は。そこの夜戦忍者が阿賀野より女子力が高いわけないじゃん」
川内「非番時はゴロゴロしているだけの最新鋭には言われたくないよね」
江風「全くです!」
阿賀野「そんなに自信があるのなら受けて立とうじゃないの!辛口コメント考えておくから厨房で首でも洗って待ってなさい!」
萩風「思った以上に簡単に釣れましたね」
川内「せいぜい頑張りなよ~。監督に神通をつけておくから」
神通「無理だけはしないようにしてくださいね」
嵐「訓練で無理・無茶をどれだけしてきたか。いえ、なんでもありません!」
~一ヶ月後~
大淀「あの、これは?」
川内・土下座
能代「それが・・・」
阿賀野「ナニコレ!?目茶苦茶おいしいじゃないの!」
川内「ふっふっふー。軽巡最強料理人をなめるんじゃないよ」
嵐「うめー!夜戦は嫌だけど、これのためなら我慢できるってもんだ!」
萩風「落ち着いて食べてよ、もう」
江風「川内さん、おかわりいいですか!?」
川内「おうおう!たくさん食べな!」
長良「それで調子に乗って色々餌付けした結果が」
天龍「あれか・・・」
阿賀野→ムッチムチになりました!
球磨「おおう。腹の肉が掴めるクマ。摘まむじゃなくて握れるのはなかなかの物クマ」
阿賀野「ちょっとくすぐったいから、止めて!」
夕張「でも動けるんですよね?」
大淀「那珂さんのダンスに最後までついていけてますから、相当なものですよ」
川内「とりあえず、動けるようにはした。後はどう痩せるかだね」
天龍「川内、何かダイエット食でも考えたらどうだ?」
長良「私たちも協力するから」
能代「重ね重ね申し訳ありません」
球磨「気にするなクマ。正直こっから阿賀野をどう改造するか考えるとか面白そうクマ。ク~マ~」
阿賀野「なんだか阿賀野、みんなのおもちゃにされそうな気がするんだけれど」
夕張「気のせい気のせい。とりあえず明石と共同で試作した脂肪吸引装置壱号をテストしてもいい?」
阿賀野「そんな軽い感じで試そうとしないでよ!阿賀野はモルモットじゃないんだからね!」
天龍「それじゃあ軽く運動でもするか?」
長良「よし!それなら私と走り込みに行こうよ!」
阿賀野「え?長良ちゃんの走り込みってあれでしょ?本気ダッシュで鎮守府何往復もしているあれでしょ?」
長良「え?本気なわけないよ?」
夕張「島風ちゃんぐらいだよね。並走できるのって」
川内「生粋のスピード狂だからね、長良のとこは」
大淀「五十鈴さんも車を運転させると人が変わりますからね」
球磨「まー痩せる方法は一つじゃ無いクマ。能代が納得するまで阿賀野のダイエットサポートするクマ」
大淀「徹底的に管理するのであればお任せください。阿賀野さんの体調管理諸々含めて完璧にマネージメントします」
川内「食事は私がなんとかするよ。間宮や鳳翔さんにもアドバイスしてもらうし」
天龍「阿賀野を太らせた原因だしな。それぐらいはしてもらわねえと」
川内「最悪断食させれば」
球磨「それはもう最終手段クマ」
阿賀野「あ、もう私には発言権はないんですね」
天龍「元々はお前のだらけ癖を改善するために集まったからな」
能代「普段からしっかりしていればこんな目に合わなくて済んだのに」
阿賀野「え?阿賀野が悪いの?」
一同「うん」
阿賀野「えええええええ!?」