緋弾のアリア~戦場の死神と呼ばれた少年《凍結》 作:ユーベル
SIDE蒼穹
「此処、何処?」
出た先は森の中の小屋の前だった。
どうやらあの扉はこの小屋に通じていたようだ。
小屋の入口には手紙がナイフで縫い付けられていた。
取り合えず俺はその手紙を手に取った。
“この手紙を見ているという事は目的の人物の付近に転移出来たってことだね。君が今居る所はルーマニアの森の中だ。取り合えずそこの小屋を拠点にしてくれないか?中には必要な物が全て揃っているから問題ないよ。それでは第2の人生をお楽しみください。”
拠点ありがとうございます。
さて、中に入って確認確認。
―確認中―
うん、神様、遣り過ぎです。
無駄にオーバーテクノロジーが多すぎます。
てか、ヴェーダはさすがにやり過ぎだと思います。
箱庭は助かるけど…。
ま、住むには問題ないから良しとしますか。
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そんなこんなで2年経ちました。
ん?
飛ばし過ぎ?
仕方ないやん。
能力の確認とか、武装の製作とか地味な事ばっかりしてたんだから。
てか、ホント、うん、チートすぎた。
特に魔を払う効果を持っている銀を持ったまま能力が使えた事とかね。
記憶違いじゃなきゃ、この世界の超能力者は銀に触れると弱体化するはずだ。
ま、いっか。
とまあ、そんなこんなで一ヶ月経った訳ですが…、
目の前にとてつもなく怪しい屋敷を見つけました。
コレ、もしかし無くてもあの「無原罪のブラド」の館だよね?
正確には別荘だけど…。
どうしよう…。
………………。
……………。
…………。
………。
……。
…。
よし、克ち込みしよう!
SIDE OUT
SIDEブラド
私はブラドだ。
リュパンの曾孫を無理矢理引き取ったが、なんだあいつは!
本当にリュパンの曾孫か?
才能が全く開花しないとは。
まあいい、あいつには五世を生む道具となって貰う事にした。
それぐらいしか使い道は無いしな。
さて、今日はどういたぶってやろうか?
メイド「ブラド様!大変でございます!襲撃でございます!」
「何だと!?」
メイド「はい!只今侵入者を迎撃しているのですが…、まったくもって歯が立ちません!」
うーむ。
武偵でも乗り込んで来たか?
「人数は?」
メイド「そ、それが…」
「ん?」
メイド「た、たった一人で乗り込んできました!」
そんな馬鹿な!
此処に居るメイドや執事は私の卷属、それも最高の戦力が集まっているのだぞ!
そんな馬鹿な事があり得るのか?
「たった一人のはずが無かろう!他にもいるはずだ!探せ!」
メイド「いえ、それが本当にたった一人なのです!」
「そんな馬鹿な事が有り得るはずが無い!」
メイド「で、ですが、本当に一人で…」
チュドゴーーーーーーーーーーン!
メイド「キャアアアアアアアアアアア!」
蒼穹「ハロ~!目の前にモノすっごく怪しい屋敷が有ったので、『たった』一人で殴り込みに来ました~!」
本当に一人かよ!
SIDE OUT
SIDE蒼穹
おお~!
コイツがブラドか~。
本物を見るとスッゲーな。
なんかもの凄く睨んできてるけど…。
ブラド「貴様!何故我屋敷を襲った!」
「一つ聞きたい事が有るんだけどさ、この屋敷に誰か監禁してない?そう、たとえばリュパン四世とか」
ブラド「何故それを」
「おおう、ビンゴ!あんたの質問の答えだけど、リュパン四世を渡してもらおう。ちなみに、外に居たあんたの卷属は全て始末したから」
ブラド(なんだと!あの数をたった一人で全滅させただと?一体どうやって?)
心を読めるってある意味便利だね。
「ああ、銀を使ったから」
ブラド(な!心を読まれただと!)
驚いてる、驚いてる。
ブラド「しかし、只の銀では倒せるはずが無い!それこそ法化銀を使わなければ!」
「そりゃそうだ。最初は只の銀を撃ち込んでたんだが埒があかなくてな、俺の作った詠唱銀を撃ち込んだ」
ブラド「自分で作っただと!」
「その通り、自分で作った。それも、俺の知っている破魔の術式を全て刻み込んだ物をね」
そう、頭脳チートを頼んだ際、破魔の術式等の情報も一緒に送られてきていたのだ。
お陰でウザったい連中を始末する事が出来ましたが。
「さて、それでは渡してもらいましょうか?彼女を」
ブラド「ぐぬぬ、そんな事させると思うか?死ネエーーーーーー!」
おうおう、愚直に突っ込んできましたねえ。
さて、三節根を取りだしまして、殴るべし、殴るべし、殴るべし、殴るべしーーーーーー!
ドカバキボキゴキベキグキゴキ…………………………!
以下エンドレス。
―しばらくお待ちください―
ブラド「う、うぐぅ」
詠唱銀入りなのでダメージがデカかったようだ。
おっと、さっさと救出しなきゃ。
こう言うのって地下室というのが相場何だよね~。
色々と物色しながら探しますか。
SIDE OUT
SIDE ???
「何の音?」
私が此処に閉じ込められて1年位経過した。
そろそろ、ブラドの奴が嬲りに来る時間だ。
でも、今日はなんだか様子が違った。
上の方が何か騒がしいのだ。
叫び声やら爆発音が聞こえるからだ。
あ、静かになった。
ズズン!
「な、今度は何?」
何かが崩れる音がした。
まさか、生き埋めにする気なの?
まだ、9年しか生きてないのに死んじゃうの?
ヤダヤダヤダヤダ!
助けてよ!
誰か助けてよ!
「た…すけ、て……誰、か…たす、け…て」
そんな私の声が聞こえたのか…
ドゴーーーーーーン!
この地下牢に通じる入り口が吹き飛ばされたようだ。
そして…、
蒼穹「お~い!生きてっか~?」
その声は私にとって最高の祝福だった。
SIDE OUT
SIDE蒼穹
あ~、ようやっと見つけたよ。
地下室の入口。
ロザリオとかデリンジャーとかワルサーP38とか見つけたけどさ、巧妙に隠されていたから手間取ったし。
蹴破るだけだがめんどくさいので…、
「ハイバズでいっか。」
吹っ飛ばす事にします。
と、言う訳で…、
「ファイヤー!」
ドゴーーーーーーン!
………………。
……………。
…………。
………。
……。
…。
ちょっとやり過ぎたか…。
安否確認しなきゃ。
「お~い!生きてっか~?」
破片で死んでなきゃいいけどな…。
???「こ…る」
ん?
???「たす…こ…」
あ~、生きてた生きてた。
一先ず無事なようだ。
「今そっちに行くからじっとしてろ~!」
さっさと助けて拠点に戻りますか。
SIDE OUT
SIDE???
蒼穹「今そっちに行くからじっとしてろ~!」
ああ、神様。
ありがとうございます。
生きる希望を与えてくれて。
蒼穹「おおう、此処に居たのか!俺の名は岩衣蒼穹。君の名は?」
「理子…峰・理子・リュパン四世」
蒼穹「良い名だ。(やっぱ思った通りだったか。)それよりも此処を出るぞ。ブラドなら銀入りの武器でフルボッコしといたからしばらくは動けないだろうしな」
嘘!
あのブラドをフルボッコにしたの?
幾らなんでも無理よ!
蒼穹「マジな話なんだが…。上に行って確認するか?」
心を読まれた!
蒼穹「俺、能力持ちだから。けっこう大量にあり過ぎて全部把握するのに1年掛かったよ」
どんだけ多いの…;
蒼穹「それはそうと行くぞ!」
「行くって何処に?」
蒼穹「ん?俺の使ってる拠点、と言うか小屋」
どうやって行くのよ?
この屋敷から一歩でも出たらすぐさま追手が来るのよ!
蒼穹「転移魔法を使えば直ぐだしな」
そんな事まで出来るの!
何と言うか規格外ね。
蒼穹「んじゃ、行くぞ!マーカーを伝って高速転移!シュレディンガーステップ!」
え、ちょ、ま、まだ心の準備が!
SIDE OUT
SIDE蒼穹
と言う訳で拠点に到着!
理子「うう~、気持ち悪い…」
無理な姿勢で転移したから当然だな。
うん、すまん。
「取り合えず、手当てするか。上がってくれ」
理子「う、うん」
そう言えば救急箱は何処だっけ?
―捜索中―
お?
あったあった。
こんな所にあった。
しばらく使ってなかったから埃被ってんな。
ま、使えりゃいっか。
「そのベッドに腰掛けて服を脱いでくれ。下着は脱がなくて良いから」
理子「うん。変な事しないでよ」
「7年後位にな」
さて、治療を始めますか。
SIDE OUT
―治療中―
SIDE理子
いきなりブラドの屋敷に強襲して私を助けてくれた彼、岩衣蒼穹は手当てをしてくれた。
その手当ても的確で、プロ並みだった。
その上、ブラドの屋敷を強襲して無傷で壊滅させるほどの腕を持っている。
全てを知っている様な言動もあったけど、強いの一言だ。
彼に教われば強くなれるはずだ。
「ねえ、貴方歳幾つなの?」
蒼穹「9歳だが?」
「同い年!」
同い年であの強さってどんだけなのよ!
蒼穹「まあ、自分でもチートすぎるってのは自覚してるからなぁ」
自覚してたんだ…。
「でさ、私でも使えそうなの無い?」
蒼穹「君の戦い方次第だが、魔術回路とかゼロイン当たりかな?で、戦い方は?」
「双剣双銃(カドラ)!」
蒼穹「はい、プラン決定。今日はもう寝ろ。明日は早いぞ。あ、ベッドは使ってもかまわんぞ。俺は床で寝る」
「え?」
蒼穹「え?って、初めて会った人間と一緒に寝るなんて嫌だろ?」
別に良いのに。
むしろ一緒に寝てほしいのに…。
ちょっと涙目の上目使いで見てみる。
蒼穹「解った。解ったからそんな目をしないでくれ。一緒に寝るから」
「ホント?」
蒼穹「嘘言ってどうする…」
やった!
久しぶりに誰かと寝るなんて。
蒼穹「んじゃ、お休み」
「お休み」
こうして眠りに就いたのだが、ドキドキしすぎてしばらくの間寝付けなかった。
SIDE OUT
NEXT