甲子園を魅了し続けた二刀流   作:焼肉定食

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降谷覚醒

真ん中の黄色いマークが光り、三振の山を気づいていく降谷。

これで俺がホームランを打った後4連続で三振を奪っているので完全に火がついたらしい。

 

「うげっ。気持ち乗っているな。」

「なんかまずいよな。この流れ。」

 

俺と純平はすぐに状況の流れを掴んでいた。

 

「そんなに悪いのか?」

「悪いです。初回の降谷とは別人すぎる。立ち上がりが苦手なピッチャーってことは知ってましたけど。一度スイッチが入ると真ん中ばっかりでも三振の山が築いているんですよ。本当に怪物ですね。これで一年だと思うとゾッとします。」

 

俺はさすがにゾッとしてしまう。これは明らかに別人だ。初回の俺が打ったことでスイッチが入ったのだろう。

 

「……前の試合の反省はしっかりしているらしいですね。まぁ短かいイニングってこともありますけど一応雷市までは投げさせるかもしれません。」

「…雷市はどうだ?打てるか?」

「分かりません。ただ。俺はこのまま投げてほしくはないですね。さすがに俺もあの球は少し打つの嫌です。」

「……それほどか。」

「まぁこの回まででしょう。このままなら降谷を投げさせるっというプレッシャーをかけ続けるにはこの回で降りてライトかどこかに守らせる方がいい。」

 

純平がそういうと俺も頷く。こう言った作戦は純平は明らかに頭が回る

 

「……それで次は?」

「沢村です。一応丹波さんの可能性もありますがこっちがムービング使いだと知らない場合では積極的なバッティングが売りの俺たちにとっては沢村が有効的だからです。」

 

と言った矢先だった。

ズバンと大きなミット音が聞こえる。雷市が一つも動かなかった。

電光掲示板を見ると真ん中の黄色いランプと赤いランプが二つついて青色のランプは一つも移っていない

球速表示を見ると俺は絶句してしまう

 

150km

 

「ストライクバッターアウト!!チェンジ。」

 

審判の声が響く。その瞬間だけは球場内が静かになった。

金属音は一つも聞こえなかった。それどころかこの回に入ってからミット音も9球しか聞こえない。

 

三者連続3球三振だと。

それも雷市までもが俺までが少し言葉が固まるほどに

 

少しマウンドの投手を見てしまう。すると不服そうな顔をしながらマウンドを降りていく一年ピッチャーがいた

 

「……バケモンかよ。」

 

俺の言葉に誰も否定できなかった。そして俺は小さく息を吐く

 

「まぁ4点以内に俺が抑えればいいだけだしな。」

 

すると純平が笑う。

 

「緊張は?」

「ねぇよ。てかまだ勝っているしな。」

 

ミットを持ち俺はマウンドへ向かっていく。さて4番結城さんは打たれてもいいバッターの一人だけど

 

……全力でねじ伏せてやろうか。

 

 

 

『四番ファースト結城くん。』

 

投球練習が終わり球場のアナウンスが流れる。

ルパンのテーマが応援歌で流れすでに期待されている一人だ

初球のサインに首を横に振る。

すると純平が少し首を傾げるがそして次のサインが出ようとするがそれも首を横に振る。

純平が驚いたようにこっちを見る。初球から投げることはほとんどなかったボールを選択したからだ。

 

三回目のサインで頷く。意識を向けるだけでいい。

 

早速いくぞ。

 

俺は投球フォームに移る。そして投げるまでに少し笑ってしまった。

やっぱりこの緊張感たまんねぇ

俺は投げたボールは無回転でキャッチャーの元に向かう。不規則に無回転を投げたボールは急激に落ち、ギリギリであるのだがストライクゾーンに入る。

 

その一球に誰もが黙りこむ。そして受け取るとすぐにサインを決め俺次のフォームに取り込む

俺はサインはすぐに決まった

出し惜しみすることもなくもう一球同じ球種を投げ込むと大きく空振りを奪う。

 

「ストライク。」

 

変化球が二つ。でももうウイニングボールは決まっている。

キャッチャーがインコースに構える。そして今日初披露のボール

俺は振りかぶる。もはや誰も予想はできなかっただろう。

 

 

俺は軟投派であること

 

 

キレた高速スライダーがインコースをえぐる。腰を引けたバッターに対してスライダーがストライクゾーンに突き刺さった

 

 

「す、ストライクバッターアウト!!」

 

青道高校の応援席が絶望に変わっている。

本性をバラす方が今後に関係してくるのだがそれでもこの回で一点取られる方がムードが悪くなる

そして結城さんを三振に取った変化球を絞れば後は簡単になる

 

反対に今度はストレートで押していく。変化球はスローカーブを一球増子先輩に見せただけ。6番の御幸先輩を空振り三振に取ると俺はベンチに戻っていく。

 

2回のお互いの投球は9球。そして三振三つ。

これが投手戦始まりの狼煙だった。

そして3回のマウンドには降谷がたっていた。

青道監督も後のインタビューであの場面は降谷に託すしかないと判断したらしい。

そしてその判断が正しかったのも

3、4、5薬師高校は全員三者凡退で終わったのだ。

そして当然薬師バッテリーも変わらない

こっちも同じように三者凡退の山を掴んでしまう

力ずくで降谷が抑えたと思えば

変化球とコントロールそして配球で抑える薬師バッテリー

誰一人ランナーを出さず、誰一人外野にボールがほとんど飛ばなかった

お互い5回までで奪った三振はすでに二桁を超えている

この異常さがわかるだろうか

特に降谷は15個のアウトのうち14個を三振でとっている

俺は三振が10でありながら未だにヒット四球はない完全投球。

お互いに遊び球がないにも関わらず三振をとりまくっていた

打撃チームと呼ばれるチームはいつしか投手戦になっていた。

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