甲子園を魅了し続けた二刀流   作:焼肉定食

2 / 11
最初の出会い 及び投手ステータス

「久しぶりだな。ボール。」

「お前何ヶ月ぶりだ。キャッチボールするの?」

「二ヶ月ぶりだな。マジで感覚抜けてないか心配。」

 

と俺と軽くキャッチボールをしていると

 

「あれ?もしかして一年か?」

「……?」

「おぅおぅ早いもんだぜぇ〜よっぽど野球に飢えているのか?」

「誰だ?おっさん。」

「おい。こら純平。お前は少しは言葉を選べよ。」

 

髭面おっさんの中年男だけども多分

 

「この人多分野球部関係者だぞ。」

「えっ?」

「おう。坊主。なんで分かった?」

「手のマメですよ。遠目から見ても俺たちと同じような手をしているので。」

 

実際手のマメが尋常ではない。おそらくバットを何十年も振っていないとできない手だ。

 

「……ほう。」

「お前本当に野球のことだけは優等生だよなぁ。普通気づかないだろ。」

「いいからやるぞ。せっかく上がって来たんだし後30球投げたら肩温まるから。」

「あいよ。この人数じゃ投球練習くらいしかできないしなぁ?」

 

俺は苦笑すると

 

「おっ?ポジションはピッチャーか?」

「いやメインはショートですよ。ピッチャーはバッティングに影響してしまうんでクローザーだけです。」

「クローザー?珍しいな。」

 

中学校の野球ではクローザーとしてセーブ成功率100%を記録しているのだがそれは置いておいて。

 

「それなら俺の息子も混ぜてもらっていいか?」

「息子?」

「あぁ。そこにいるだろ。」

 

するとキョロキョロとした少年が俺の方を見ていた。その瞬間

 

ゾクッ

 

寒気が急に押し寄せてくる。

……もしかして

 

「別にいいですけど。」

「……いや。純平マスクつけてくれ。多分俺と同じタイプだ。」

「えっ?」

 

純平は驚いたようにしているが、おそらく俺が本気で投げることは滅多にないことだから分かったんだろう。

 

「あぁ。それじゃあ本気で投げるんだな。すいませんマスクとプロテクター借りてもいいですか?」

「えっ?お、おう。部室の鍵は持ってきているからいいぞ」

「ありがとうございます。」

 

俺は軽く息を吐く。

 

 

……やべぇ。久しぶりのマウンドだ。

 

俺はマウンドで軽くロージンをつけながら息を吐く。

するとバッターボックスに構えている。

俺は少しボールを持ち軽くボールを持つ。

 

「……ふぅ。」

 

俺は軽くジャンプをし、マウントへ立つ。

そして純平がミットを構えたのが見えた。

 

んじゃいくか。

 

俺は投球フォームをゆったりと取る。

俺の野球人生で始めてみた試合はとあるオールスターだった。

当時俺は両親の影響でオールパシフィック側にいたのだが、

俺が目にしたのは相手チームの黒と白の縦縞のユニフォームを着た今も現役でやっているあのクローザーだった。

 

ストレートは150km前後。でもクルクル対戦バッターを空振りにとっていく投球スタイル。

 

あの日俺は二つの意味で野球に取り憑かれた。

あのボールを打ってみたい。

そしてあのボールを投げてみたいと。

 

今でもあの場面を試合前に見るのは当たり前になっている。

 

俺はワインドアップからボールを投げる。

自前の手首や全身の柔らかな体から放たれたボールに回転数が伝わり球は一球でミットに収まる。

バッターは完全にとらえたと思ったのであろうが物凄いスイングでボールの下を振っており捉えられる気は自然としなかった。

 

「ス、ストライク。」

 

俺は審判の髭面のおっさんが驚いたようにしている

 

「す、すげぇ!!球がブワァと浮き上がってきた。ガハハハ。生き物みてぇ!!」

 

俺はボールを受け取る。すると結構汗が漏れる。

風圧がここまでくるか。

こいつものすごいスラッガータイプの化け物だ

 

「……」

 

俺は少し息を吸いそしてサインを見る。

キャッチャーそして二回ほど首を振りそして頷く。

 

俺は息を吸いそして二球目。

 

俺が放ったボールはそのまま最後までスピードが落ちることがなくインコースに突き刺さった。

 

「ストライク。ツー。」

 

俺はボールを構えるとそしてすぐにマウンドに向かう。

決め球はやっぱりこれだよな。

 

俺はそうしてワインドアップでゆっくりと構える

そして俺は中三本の指を曲げ親指と小指で挟みそして中三本の指で押し出す

無回転のボールは不規則な回転を描きながらフラフラと落ちバッターの空振りを誘いワンバンでミットに吸い込まれていった

 

「しゃー!!」

 

俺は声を出し闘志を炸裂させる

 

「……」

 

ありえないような顔しているが俺は中学での防御率は0.38

クローザーとしてはずば抜けているのだ。

 

「……こりゃ。本当にすげぇな。雷市に三球三振なんて。」

「……」

 

バットを抱えながら項垂れる雷市と呼ばれる少年は項垂れていた。

 

「お前先発経験は?」

「ないですね。ナックルはかなりの握力使うのでバッティングに影響でますし。」

 

実際ナックル一つでかなりの握力を使う。

 

「スタミナはあるけど後は高速スライダーとスローカーブですからね。キレが凄いので俺以外誰も取れないっていうのもありますけど。」

「スローカーブと高速スライダーか。お前ショートって言っていたな。バッティングはどれくらいの実力なんだ?」

 

恐らく先発で使いたいと思っているんだろうけど

 

「中学二年と三年の時は日本代表で殆どの試合で4番を任されてました。」

「……は?」

「ついでに中学通算47ホーマーですよ。こいつ。」

「……杉田光輝か。なんでうちに!!」

 

どうやら詳しいのか俺の方を見て驚いている。

 

「家が近いのとバイトをしてもいい学校はここくらいしかないので。」

「……」

「こいつも日本代表で俺の前を打ってましたよ。セカンドですけど。」

「こりゃ。本当に逸材が揃ったみてぇだな。雷市といい。光輝といい。こりゃ化け物だ。金の匂いがプンプンするぜぇ。」

 

するとニヤリと笑っているが

 

「いいんですか。雷市でしたよね。泣いているんですけど。」

 

大きな涙を流しながら泣いている一人の少年の姿があった。

 

「……いいんだよ。こいつにとって初めて同級生にズタボロにされたんだからな。」

「……初めてですか?」

「俺の家は貧乏でシニアに入れる金なんてなかったからな。俺も40過ぎまで社会人野球をやっていたし。」

 

なるほどなぁ。でも珍しいな。そのまま社会人の監督やコーチではなく高校野球で働いているなんて。

 

「まぁ。俺はここの監督の轟雷蔵だ。これから3年間死ぬ気でしごくからな。覚悟しとけよ。」

 

と俺と純平はキョトンとする。

そしてその後純平が悲鳴をあげることが誰も予想はつかなかった。




杉田光輝 投手能力
適正 先発 抑え

球速 138km
コントロールB 72
スタミナ D 58


ストレート ツーシームファースト スローカーブ6 スローカーブ4 高速スライダー 3 ナックル7 チェンジアップ 4 (縦スラ5)

得能
対ピンチ ◎ 真・怪童 回復◎ 打たれ強さ○ クイック◎ 驚異の切れ味 緩急 軽い球 球持ち ドクターK ハイスピンジャイロ 威圧感 投打躍動
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。