甲子園を魅了し続けた二刀流 作:焼肉定食
「……あ〜。」
「どうしたミッシーマ。」
「ミッシーマいうな。」
と俺はスポドリを飲みながら俺はミッシーマと練習試合終わりに話していた
「いや。今日の試合。やっぱり真田先輩に敵わないなって思ってな。」
「あぁ。そういうことか。」
というのも今日の練習試合一試合目は三島が先発でその後に真田先輩が投げたんだけど…
ミッシーマは3イニング2失点。
真田先輩は6イニング無失点でやっぱりエース争いに大きく差をつけられていた
「いやミッシーマって変化球が一つしかないだろ?そうすると結構狙い安いんだよ。コントロールが良い訳でもないしな。」
「……うっ!お前だって今日9回3失点じゃねーか。」
「それを言われるのは辛いけど。自責点は1だぞ。……雷市の3エラーだけはなんとかしてくれないかなぁ。」
先発時はナックルと高速スライダーを封印して新しく覚えた、ツーシームファーストとチェンジアップ、先発時のウイニングショットのスローカーブで打たせてとるピッチングをしているのだが。なんというかサードの雷市がエラーしまくって俺の無失点の日はほとんどないのだ。
さらに先発時は打率が3割程度に落ちるので監督は頭を悩ませているのが現状だった
「…ミッシーマはカーブとか投げないのか?同じ抜く変化球だし。フォーク投げるってことは肘かなり柔らかいんだろ?俺カーブなら教えられるけど」
フォーク。俺が投げたいのだが肘を壊しやすいために断念した変化球なのだがミッシーマは普通に投げている。
「えっ?いいのか?」
「もちろん。俺の決め球は真似できないだろうし。」
「140kmのストレートを投げてそれに大きく曲がるスローカーブにさらにナックルなんて誰が真似できるかよ。」
ナックルは実際かなりの握力と挟む力を必要とする変化球でありほとんどの選手が真似できないウイニングショット。俺の決め球はとことん曲がりちゃんと投げられた時はほとんどバットに当たりはしない。
「俺からしたらフォークの方が羨ましいんだけどなぁ。」
「てめぇ俺の武器まで奪うのかよ。」
「フォークは俺は投げられねぇよ。というよりも落ちる系はチェンジアップとナックルで十分だっつーの。」
実際これだけでも通用するのになぁ。俺は主に緩急をつけたピッチングをすることが多いのだけど
「まぁ、とりあえずチェンジアップとカーブ覚えてみようか。カーブはともかくチェンジアップは簡単だし。」
「おい。増えているじゃねーか。」
「いいからいいから。」
ジト目で見られるが無視をして握りから教えていく
そしてフォークだけではなくチェンジアップと、カーブはミッシーマの投球幅を広げ将来的にエース争いをすることになるのはまた後の話。
カーン
木製のバットから快音が流れる
大きな弧を描いた打球をライトは一歩も動けずにただただ見過ごすだけだった。
「いった!!今日2本目のホームラン。」
「誰かこいつ止めてくれよ。」
俺はダイヤモンドを回りながら軽く手をあげる
これで他校との試合の10本目のホームランなのだが俺は笑顔がなかった
きっつ
先発として7回を過ぎた辺りから毎回少しバテてしまう。
腕の柔らかさを利用してボールに回転を加えているのでかなりの独特なフォームで投げている。
スピードガンには表示されない速さを俺はあのオールスターで実際に見た
……このフォームやっぱりクローザー向けだな。
全身が柔らかく憧れの選手のフォームを自分の形にしてきた俺にとっては結構厳しい現状だった。
オフにかなり走り込んできたのもあり体力面でも自信があったんだが。
球の回転と伸びに重点を置いているため元々俺は球が軽い。
中学の時のコーチによると球の重さを重視するのであれば投球フォーム自体を治した方がいいとのことだった
しかしそのコーチはまた別に自分の長所を伸ばすアドバイスをしてもらったのだ
リリース点をギリギリにして手首の柔らかさから生まれるジャイロボールは間違いなく憧れの選手以上になると
だから俺はストレートの球威を捨て伸びに重視するようになった
そしてそれはピッチャーとしてかなりの結果が出ていたのだ
中学三年時ストレートの被打率 0.10
高校になってからもそれは変わってはいない。滅多にストレートを当てるバッターはいないし先発時でも7回までは今のところ全ての試合で一点も与えていない。
変化球の被打率は結構終盤ばててすっぽ抜けるからかなり高いけどなぁ
「お疲れさん。今日はここまでだ。アイシングして体休めとけ。」
「うっす。」
と頭を下げ俺はベンチへと下がる
薬師 19−0 修北
これが今の俺たちの実力だった