甲子園を魅了し続けた二刀流   作:焼肉定食

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飛ばしすぎて、すいません。この辺りはまだ薬師は無名校に近いので強豪との練習試合とかはしていないので全部カットさせてもらってます。恐らく夏休みの練習試合はいくつか書くと思います


夏の始まり

6月の最終週になり蒸し暑く今年もこの季節がやってんだと感じる

 

「今年もこの季節かぁ。」

「真田先輩ランニングしている時にそんなこと言わないでください。」

 

俺がジト目で見ると悪い悪いと呟く

 

「でも鬼畜だろあの監督。投手陣は開会式会場までランニングでなんて。」

「まぁそうですけど。シードありますし今日帰ってから練習ですよね?俺は昨日の紅白戦投げたんで休みっすけど。」

「あ〜そういえばお前昨日は珍しく自滅してたな。」

「縦スラ試していたんですよ。でもキレすぎて見せ球くらいにしか。」

「お前の体の体幹の強さと体の柔軟性は本当に野球部一だからな。変化球簡単に覚えるのは羨ましい限りだな。」

 

俺の球速は最速135km。変化球はナックルとスローカーブにツーシームファースト。それとチェンジアップと高速スライダーの最近神奈川の横学と戦い俺は9回7失点したこともあり、新しい変化球として縦のスライダーを取得したのであった。取得しただけでコントロールはまだできていない現状だが。

 

「しかし雷市も変わったな。無駄に騒ぐんじゃなくて打った時に騒ぐようになったからな。」

「その分怖さが増しましたけどね。どうせ明日からも雷市のバッティングピッチャーですよ俺。」

「お前、雷市の引き立て役だよなぁ。」

「高校ホームラン数じゃ勝っているんで別にいいですよ。」

 

と俺は他校との練習試合で今高校通算12本。雷市は10本で2本差で俺も雷市も明らかに引くぐらいのホームランを打っている

 

「……しかし、青道の丹波先輩が練習試合で怪我したのはさすがに驚きましたね。フォークを覚えたばかりで投球術も増えてきたと思った矢先だったし。」

 

偵察部隊が西東京地区の強豪青道と稲実、そして修北高校の試合を見に行かせた時の話だった

デッドボールが顔面にあたり怪我の具合は分からないが俺が監督であるならば恐らく本戦までは戦えないだろう。

「まぁな。俺も去年のこの時期は怪我で悩まされてきたからな。マネージャーに渡されたトレーニングがやけに効率的で怪我の防止になるって監督が言っていたが。」

「あいつの母さんがスポーツトレーナーなんですよ。あいつの親父さんに限ったら今プロ野球選手ですし。」

「……へ?」

 

すると真田先輩が驚いたように俺の方を見る

 

「もしかしてライアンズの秋山慎二選手か?」

「はい。俺のスローカーブもそこ譲りですよ。小学生の時に習ったので。」

「あぁなるほどなぁ。そりゃあんなカーブになるよな。」

 

40になったライアンズの秋山選手は今でも大きく曲がるスローカーブと140km程度ながら伸びるストレートを武器にライアンズで22年目のシーズン途中で8勝1敗防御率2.98を記録している。通算勝利数は231勝でチームの首位独走の元凶でもある。今でも現役ばりばりのすごいおっさんである

なお、オールスター投票でも五年連続1位という球界のエースと言っても過言ではない

 

「……でも、お前はタイガースファンなんだろ?」

「はい。」

「即答かよ。」

 

そうしながらもペースを落とさずに球場へ向かう

季節は夏。高校生初めての夏が始まる

 

 

「……ふぅ。」

 

3回戦俺はボールボーイとしてうまく仕事をこなしていたんだが

 

「なんか新鮮だね。」

「ん?」

「試合出たくて仕方がないんでしょ?こうちゃん。」

 

スコアブックを書いている未来には気づかれているらしい。

俺は少しそわそわして目線をキョロキョロさせると

 

「お前ベンチから見るのは始めてだろうが。三年生に限ったら最後の試合になるかもしれないんだ。来週は市大と試合なんだ。」

「……雷市。後からホームラン幾つ飛ばせるか勝負しようぜ。お握り食わせてやっからよ。」

「いいのか?」

「暇なんだよ。俺も。」

 

スコアボードを見るとすでに4回終了時13ー2。どうせコールド勝ちは確定している

 

「しかし、強いですよね。清秀ってベスト16常連校ですよ。」

 

真田先輩が苦笑しながらいうとまぁなと監督も続く

俺たちの相手はベスト16常連校であり、そして去年までうちの実力でもある高校であるはずなのだがこのスコアだ

 

「まぁ、投手陣に優秀なコーチがついたからだろうな。カーブもチェンジアップも覚えやすいとはいえそれでも緩急を使えるようになったお陰で投球の幅が広がった。」

 

カーブとチェンジアップは俺が教えたので、幅が広がりさらに真田先輩は俺が教えたツーシーム、そして監督からこの夏で教えてもらったカットボールを覚えていた。

……若干真田先輩に苦手意識があるんだよなぁ

140kmのシュートにツーシーム、そしてチェンジアップ。

俺は真田先輩にとことん相性が悪く最近の紅白戦での10打席では10ー1、1本塁打。5三振

…とことん合わないんだよなぁ。まぁ大きく曲がる変化球を合わせるのが得意なだけで

特に俺のバットが木製っていう点が真田先輩を嫌っている一つでもあるのだが

 

「そういえば。来週の市大戦お前先発な。」

「俺ですか?」

「えぇ?監督?」

「ミッシーマも大会じゃ王手タイガースに負けていただろ?こいつ全国経験者だし真田は青道に使いたいからな。お前は準々決勝でも投げてもらうぞ。」

「お前なら7回までは安心して見てられるからな。それまでならばコールド決められるだろう。三島はクイックが未だに甘い時が多いし四球が多いから隙を与えることもなるしな。今の現状のエースはお前だ。」

 

なるほどなぁ

思っていた以上に考えているな。この監督

 

「了解です。」

「どうせ青道の奴らも見ているんだ。お前のピッチングを見せつけろ。」

「どうせバッティングピッチャーやれってことですよね。」

「まぁな。お前の投球術は俺たちのチームでは正直誰にも真似できないだろうしな。」

 

まぁ認めるけどさ

 

「キャッチャーは誰っすか?」

「秋葉だな。今年の夏以降は秋葉になるだろうしお前の球取れるの秋葉と純平くらいだろ?純平はセカンドで守らせた方が心強いだろうし。」

「あ〜なるほど。」

 

俺はそういうと最後のバッターが打ち取った先輩の姿がいた

 

「試合終了。市大戦決定しましたね。」

「あぁ集合だぞ。いくぞ。」

「雷市は?」

「ベンチ裏で素振り中。」

 

と俺たちは集合場所へと向かう

 

「13−2で薬師の勝利。礼」

「「「ありがとうございました!!」」」

 

そして試合が終了する。俺たちはそうしながらも強豪市大との試合に想いを寄せていた

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