転生魔女さんの日常   作:やーなん

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キマイラについて

 その事件の発端は、ふと思い至ったから、と犯人は語った。

 

 

 東京都渋谷区にある歩行者天国にてそれは起こった。

 阿鼻叫喚の悲鳴が、である。

 

 彼と、“それ”は堂々と歩行者天国の中心まで歩いてやってきた。

 それらを見た人々は悲鳴を上げて、そこから逃げ出した。

 人々がごった返しているはずの日曜日の歩行者天国は地獄のような光景が繰り広げられた。

 

 歩行者天国の中心に陣取った彼とそれを、取り囲むようにパトカーが緊急で出動したがその様子を見守る野次馬によって包囲するだけで一時間以上掛かるほどだった。

 この状況を作り出した犯人であるそのローブとドミノマスクの男は、ずっと沈黙を保ったままだった。

 

 上空にはヘリコプターが飛び、渋谷の真ん中で起こった大事件を報道している。

 人々は犯人が何もしないのを悟ると、一転してスマホを向けて犯人とそれを写真で写し、SNSで拡散し始めた。

 犯人が事件を起こして約二時間、彼はスマホで自分が注目されているのを確認すると、自分の周囲を取り囲んでいるパトカーの上に乗った。

 

「人々よ、我が至高の芸術に、恐れ戦くがよい!!」

 犯人は大仰な仕草で、パトカーの内部を封鎖している警察官たちの列の向こうに居る人々に話し始めた。

 

「我が名は、うーん、そうだな、よし、ティフォンとしよう。

 そう、我こそは、ティフォンなり!! 我が子よ、その勇壮なる姿を人々に示すのだ!!」

 己をティフォンと名乗った犯人は、自身の背後に控えるこの騒動の中心に呼び掛けた。

 

 “それ”は、全長三メートルの巨躯の怪物だった。

 ライオンの頭を有し、馬の胴体を備え、尾は蛇であり、鷲の翼を持っていた。

 伝説にしか登場しないその怪物を、人々は自然とキマイラだと呼んでいた。

 

 キマイラは主人の命令に唸り声で答えると、馬の胴体の側面に生えたその翼を広げ飛び上がったのだ。

 

 上空を飛んでいたヘリコプターは、まさかキマイラが飛行能力を有しているとは思わず、至近距離でその様子の撮影する羽目になった。

 

「き、きゃあ!!」

 そして目の前に怪物が現れたことに驚きヘリコプターの操作を誤り、機体を大きく揺らしてしまった。

 不運な女性リポーターが、扉を開けて下の様子を説明していたので、機体が揺れた拍子に空中に投げ出されてしまったのだ。

 

 上空から人が落ちてくる、そんな状況を見ていた人々は悲鳴を上げた。

 

 だが、悲劇は起こらなかった。

 その巨体に見合わぬ俊敏性を有した怪物は、その広い背中を落下するリポーターの下にすべり込ませたのだ。

 そして怪物はゆっくりと、翼をはためかせ地面へ降りて行った。

 

 彼女は何が起こったのか分からず、地上に降りてからぺたりと腰が抜けたように座り込んでしまった。

 

「我が子が失礼をした、お嬢さん」

「は、はい……」

 ティフォンはパトカーから降りると、彼女に手を差し伸べて立ち上がらせた。

 

「さあ、向こうへ行くがいい」

「あ、あの、なんでこんなことを?」

 リポーターはかろうじて手に持っていたマイクを彼に向けてそう言った。

 

「ああ、それは。ふと思い至ったからだ」

 彼は無邪気に笑ってそう言った。

 

 

 

 §§§

 

 

 女性リポーターが警察に保護されたすぐ後、伊藤刑事と化粧屋が現場にたどり着いた。

 

「おおすげえ、マジもんのキマイラだ。

 そういうの専門の同業者が居るとは聞いていたが、初めてみたぜ」

「感心している場合か」

 二人は警察官が封鎖している列の中に入り、犯人に呼び掛けた。

 

「あー、犯人に告ぐ。私は警視庁異能係の伊藤と言う。

 まず、そちらの要求を聞きたい。いったい何が目的でこんな騒動を起こした」

「ただの警察官などお呼びではない。失せるがいい」

 ティフォンは億劫そうに伊藤刑事の交渉を蹴った。

 

「あんた、それを作ったんだろう? 

 錬金術の類だろう? 私も少しかじってるんだ」

「おい、化粧屋!!」

「ほほう、貴殿には分かるか」

 化粧屋を咎めようとした伊藤刑事は、犯人の興味を引いたことに口を閉ざさるを得なかった。

 

「同門じゃないってことぐらいしか分からないけどな。

 私の師匠が人造生命の製造に掛けては天才だったんだ。それって継ぎ接ぎじゃないだろう? 

 異なる生物同士を無理なく一つの生命体として活動できるようにするのはかなり難しいはずだ。

 そして複雑な合成生物ほど、言うことを聞かせるのも難しくなる。

 私はあんたの術に敬意を表するよ」

 化粧屋は手放しに称賛していた。

 その言葉に、ティフォンも口角を釣り上げた。

 

「嬉しい、嬉しいよ、だからこそ悲しくもある」

 彼はそう言って、後ろの怪物に顔を向けた。

 

「まさかこんなに早く、お前の相手が現れてくれるとはな」

 その直後だった。

 怪物が、その巨体で彼女に飛び掛かったのは。

 

 

「危ないッ」

 無防備な姿をさらしていた化粧屋を、伊藤刑事が突き飛ばした。

 

「おい、馬鹿!!」

 その行動に、珍しく焦りの声を彼女は上げた。

 ドシン、と着地の衝撃でパトカーがひっくり返る。

 

 ライオンの頭が伊藤刑事を捕えようと牙が生え揃った大きな口を開けた。

 彼が死を覚悟した、その時。

 

「おやめなさい」

 怪物と、伊藤刑事の間に割って入る者が居た。

 仮面の魔術師だった。

 

「ぐるぅぅ……」

 彼と至近距離で相対したキマイラは、唸り声を上げてゆっくりと後ずさった。

 

「ほう、ほう!! この子が恐れるか!!」

 自分の元まで引いてきた怪物の様子を見て、ティフォンは狂喜した。

 

「調停者として、あなたに訴える。

 今すぐこの騒ぎを止めなさい」

「それは出来ぬなぁ。くくく」

「一体、なぜですか?」

「知れたことだ」

 ティフォンは魔術師の問いに、ため息と共に答えた。

 

「この我が子を見れば、分かってくれるだろう?」

「いえ、全く」

 彼が怪物に視線をやってそんなことを言ったが、魔術師は端的に首を横に振った。

 

「こいつは、ただあのキマイラを見せびらかしたかったんだよ」

 突き飛ばされて尻餅をついていた化粧屋が、立ち上がってそう言った。

 

「そうだろ? それ、すげー出来だもんな」

「おお、やはり、やはり貴殿は分かってくれるか!!」

 化粧屋の言葉を実に嬉しそうにティフォンは肯定した。

 

「我は前世の記憶を取り戻した後、かつてと同じようにキマイラの合成に打ち込んだ。

 そうして、いくつもの作品を作り上げ、こうして最高傑作も完成した!!」

 彼は興奮気味にキマイラに抱き着き、そう叫ぶ。

 

「前世はそれで満足だった。生命の神秘を探求する喜びに浸れていた!! 

 だが、今生の我は既に現代の多くの特撮作品に触れており、こう思ったのだ」

 ティフォンは両手を広げ、歓喜を示した。

 

 

「────この子が暴れている姿を見てみたい、とな!!」

 それは怪獣映画に憧れる、子供のように純粋な欲求だった。

 

「機動隊や自衛隊が出てくるまで粘るつもりだったが、天はこうして好敵手を用意してくれたのだ」

「馬鹿げている」

「ロマンがある、と言ってほしいな」

 淡白に呆れてそう返す魔術師に対し、感情の高ぶりを隠せないティフォンは笑ってそう言った。

 

「本当なら怪獣の王や、巨大なる神秘の蛾、三つ首の巨大竜とか作りたかったが、我が技量では不可能だったので我が持てるすべてで作り上げた我が子を連れてきた。

 勇者よ、我が挑戦を受けるがいい」

「断ると言ったら?」

「そんな野暮なこと、我に言わせるな」

 拒否すれば火を見るよりも明らかだと、ティフォンは怪物の体を撫でながら態度で示した。

 

「伊藤刑事、後始末は任せていいですか」

「お、おい、まさかここで戦うつもりなのか!?」

「そうしなければ、彼は怪物を解き放ちますよ」

「くそッ、ふざけやがって」

 伊藤刑事はやけくそ気味に他の警察官に通行人の避難を指示した。

 

「あなたの要求を呑むのです、私が勝ったら素直に司法の裁きを受けると誓うか?」

「よかろう、悪を選んだ者の美学として、誓おう」

 

 それから二人は、警察が人々を周囲から追い出すまでの三十分ほど、対峙したままだった。

 

 

 

 §§§

 

 

「はぁ、警察が決闘を承認したとか非難されねぇか、これ」

「仕方ないだろ、あれは誰にも止められないさ」

 伊藤刑事と化粧屋は、渋谷の中心で二人きりになった異能者二人を遠目に見やっていた。

 彼らだけでなく、警察に押しのけられた先で人々も警察官も二人の様子を固唾を呑んで見守っていた。

 

「なあ、一応訊くが」

「なんだよ」

「魔術師殿は勝てるのか?」

「なんだ、そんなことか」

 化粧屋は心配している伊藤刑事に、こう言った。

 

「安心しろ、あいつは私の知ってる同業者の中でも屈指の武闘派だ」

 私は荒事苦手だから助かったぜ、と冗談めかして化粧屋は肩を竦めるのだった。

 

 

 

「そろそろ、よかろう」

「わかりました。では、始めましょうか」

 静寂が訪れた渋谷の交差点、二人の戦いもまた静かに開始を告げた。

 

「我が子よ」

 創造主の呼び掛けに、怪物は答えた。

 彼は咆哮し、尋常ならざる馬の脚力を持って飛び上がった。

 

「伝説に置いて、キマイラの胴体はヤギだとされる」

 ティフォンの語り口は柔らかだが、彼の従える怪物の動きは俊敏かつ迅速だった。

 ほぼ一瞬で怪物は魔術師に襲い掛かっていた。

 馬の両前足が、彼を踏み砕かんと流星の如く振り下ろされたのだ。

 

 それに対し、魔術師は四葉のクローバーの栞を手に取っただけで、微動だにしない。

 彼目がけて振り下ろされた怪物の前足は、すんでのところで空振りに終わり、アスファルトを砕いて地面に片足だけが沈み込んだ。

 衝撃で蜘蛛の巣のようにアスファルトにヒビが広がる。

 

「故にキマイラは、悪魔の象徴として扱われた。

 我が子は、ヤギではなく馬の胴体にアレンジしてあるがね」

「ですが、だからこそそれは失敗だったのでは?」

 魔術師は至近距離に居る怪物の前足に、オークの杖を振りかぶって殴りつけた。

 怪物の叫び声が上がる。骨が折られ、倒れ伏した。

 

「馬の骨折は治療が困難だそうです。詳しくは知りませんが。

 これでこの怪物の機動力は死んだ。はやく連れ帰って治してやってはどうです?」

「くくく……」

 ティフォンは魔術師の的外れな言葉に、思わず笑ってしまった。

 

「そう思うかね?」

「──ッ」

 その直後、倒れ伏した怪物が物凄い勢いで起き上がった。

 

 そしてキマイラの代名詞ともいえる、ライオンの口から灼熱の炎が噴き出たのだ!! 

 

「既存の生物の姿を掛け合わせただけに思うのだとしたら、魔術の道は廃業した方が良い」

 火炎から逃れようと距離を取った魔術師を、怪物は追い打ちを仕掛ける。

 1tにも迫る怪物の重量の突撃を食らえば、それだけで人間は即死だ。

 

「おい、舐めプしてんなよ!!」

 魔術師がそれを捌いて、巨体から逃れると化粧屋からのヤジが飛ぶ。

 

「まったく、面倒な。レプ」

「はぁい、マスター」

 魔術師は、隠れてスマホで実況していたレプを呼び寄せる。

 スマホと一緒にレプが飛んできた。

 

「術の補助と、力場の形成を」

「まっかせてー!! きゃはは、何だか面白そうな展開になってきたわね!!」

 レプは笑みを浮かべながら、歌を歌い始めた。

 人間には聞こえない、妖精の歌を。

 

「輪廻の時を待つ、勇猛なるケルトの戦士たちの魂よ。

 今こそ我が呼び掛けに応え、仮初めの体にて我が命に従え」

 魔術師がオークの杖を割れたアスファルトの下の地面に突き刺し、呪文を唱える。

 すると、大地から土がぼこぼこと膨れ上がり、人の形をとって幾つも現れた。

 土人形たちは、魔術師を守る様に周囲に展開する。

 

「ケルトの騎士たちよ、あの怪物を討て」

 土人形たちは魔術師の命令に応じ、再びこちらに突進してくる怪物に飛びかかった。

 

 ケルトの戦士の魂を得た土人形たちは怪物に立ち向かう。

 武器を持たない素手だというのに、砕けたアスファルトの破片や道路の標識を引き抜いて槍に見立てて応戦し始めたのだ。

 

 彼らが足止めをしている間に、魔術師は虚空にルーンを描く。

 虚空から氷の塊が形成され、怪物に叩きとされる。

 

「ぐるううううぁぁぁぁ!!」

 泥人形の勇士たちにまとわりつかれ、魔術師の魔術攻撃に苛立った怪物が咆哮を上げる。

 怪物の蛇の尾が鞭のように縦横無尽に振り回し、土人形たちを土くれへと帰す。

 

 そして怪物が翼を広げ、巨躯を空へ飛びあがらせる。

 上空からの強襲、その速度は地上の疾走の比ではない。

 

「まったく」

 魔術師は地面のアスファルトの破片を拾う。

 

「これを一般人の相手にさせようとしたのか」

 彼は真正面から、破片を怪物に投げ付けた。

 これまでで一番、怪物が大きく仰け反って墜落した。

 

「だって、仕方がないだろう!!」

 ティフォンは、怪物相手に一歩も引かない魔術師に訴えかける。

 

「他に魔道について語り合える相手も居ない。

 探究を繰り返しても、前世のようにそれを明かせる者も居ない。

 しかし今生ならば、誰もが前世で否定したこの研究の成果を示せるのだ!!」

 彼の言葉に応えるように、怪物は起き上がる。

 尋常ではない耐久性だった。

 

「やはり、あなたは愚か者だ」

 魔術師は指を鳴らす。

 土くれになった土人形たちが、いつの間にか集結し、一つの巨大なヒト型を形成しはじめた。

 

 土の巨人は突進を再開した怪物に抱き着き、その巨体を押し留めた。

 その神話のような光景に、ティフォンは満面の笑みだった。

 

 妖精の歌声が、響いている。

 彼女の足元に若葉が芽吹き、いつの間にか若木へと成長していた。

 魔術師はその若木を引き抜くと、投げ槍でもするかのように振りかぶった。

 

 鋭いわけでも、殺傷性があるわけでもない若木の槍は、土人形ごと怪物を貫き、アスファルトに突き刺さった。

 怪物の絶叫が響き渡る。

 

「ああ、我が子よ。すまない。

 だがお前は、怪物の本分を達成したのだ。人間に倒されるという、怪物の使命を」

 怪物を使役していたティフォンは思わず握っていた拳を広げた。

 無尽蔵のタフネスと耐久性を誇っていた最高傑作が、命を散らしたのを悟ったのだ。

 

「……はぁ、これでもういいですか?」

「最高だった。もっと、見たいくらいだったぞ、勇者よ」

 連続の魔術行使でかなり疲弊している魔術師が問うと、ティフォンは力なく笑った。

 

「お蔭で更なるインスピレーションが湧いた。

 次はもっと強く、もっとすごいものを作れそうだ!!」

「勿論約束は、忘れていませんよね?」

「ああ? そう言えばそうだった!!」

 そう言って笑うティフォンは、最後まで力尽きた怪物をジッと見ていた。

 

 

 約束通り、ティフォンは逮捕された。

 

「とんでもない迷惑な奴だったな。

 伊藤ちゃん、まさかあいつを罪に問えないなんてことはないよな?」

「流石にそれは無い。あの怪物を操っていたという証明が出来なくても、これだけの被害が出たんだからな」

 伊藤刑事は渋谷の中心地とは思えない周囲の惨状を見ながら、化粧屋にそう答えた。

 アスファルトはめくれあがり、パトカーはひっくり返り、警察官以外人は居ない。今ここを見て日本の繁華街の一つだとはだれも思わないだろう。

 

「彼の孤独や承認欲求は理解はできますがね。

 だからと言ってこんなやり方をしないでも良かったと思いますよ」

「ああ、そうだな。

 しかし、この世のものとは思えない戦いだった」

 伊藤刑事は目の前で行われた戦いが未だ現実感が湧いていなかった。

 それだけ、異能を駆使した戦いは別次元だったのだ。

 

「いや、こいつはかなり荒事に強いタイプだから。

 私にこいつ並みの戦いを期待されても困るぜ?」

「魔術師殿に頼るような事態がそうそうあってたまるか」

 伊藤刑事は、嫌そうに化粧屋にてそう答えたのだった。

 

 

 

 事件のあったその日の夜。

 事件現場でテレビの取材班が現場の激しさを物語る光景をニュースで報道していた。

 

 警察は発表を控えているが、二人の戦いの光景は遠くから多くの人間が撮影していたので、ニュースでは繰り返し、別々の角度から戦いの様子が流れていた。

 

「え……」

 そして、元ヤクザの事務所で煎餅を食べながらニュースを見ていた召喚士が、その光景を見て唖然としていた。

 

「何をやっているんですか、あいつ……」

 キマイラを操っていた方に心当たりがあった彼女は、深々とため息を漏らした。

 

 

 

 

 

 




今回は予定を変更して、バトル回をお送りいたしました。
そして明らかになった魔術師さんの実力。彼、本編の通りめっちゃ強いです。
敢えて誰誰がどれくらい強いかは明言しなかったですが、個人の戦闘能力なら彼より強い人間は今後も登場しないでしょう。それくらい強いです。

前回のあとがきに書いた通り、前から名前だけ出てたキャラを出そうとしたのですが、人物像を構築するに当たり、ああこれは別のキャラにした方が良いわ、となったのでこうなりました。
バトル回は50話に一度くらいは挟んでも良い気がします。本当にたまにですけど。

ちなみに、前回魔女さんの元カレが出たことについて、案外何も言われなかったことが意外でした。
魔女さんに元カレとかふざけんな、ぐらい言われ、お気に入りも十人単位で減ると思ってたんですけど。
それでも、魔女さんに元カレが居たと言う設定はやってみたかったのです。

だって、女主人公やヒロインに元カレが居るって設定ってなかなかお目に掛かれないでしょう?
転生物に限らず、主人公に惚れる予定の女性の過去に男が居たってだけでダメだって人はいるでしょうから。
これまた作者の捻くれた部分が出てしまったとか、そう言う感じです。

ティフォン君は、また機会があったら登場するかもしれません。
せっかく召喚士さんの前世の知り合いってことにしたし、警察組とも関わりができるかもしれません。
それでは、また。

次回は魔女さん達の授業参観になります。


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