転生魔女さんの日常   作:やーなん

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評価数が百人を軽く超え、お気に入りも1500人を超え、今までで最も感想を戴き、日刊ランキングの力を再び思い知った次第の作者であります。
これをバネにこれからも更新を続けていくので、お付き合いのほどをよろしくお願いいたします。


逆転について

 その日の警視庁の物々しさは、近くの歩道を歩く通行人にすら感じ取れるものであったと言われている。

 

 その日に行われるのは、魔術の眠りから覚めた副長の取り調べであった。

 室内ということもあり、どこぞの格闘マンガの逸話のように武術の達人を警戒して放水車まで用意するような事まではしなかったが、取調室の外は機動隊がシールドと特殊警棒を装備して待機しているほどだった。

 他にもテーザーガンを装備した制服警官が付近を警戒。

 それらの警戒が、いかに警察が魔術を恐れているのかがわかるというものだった。

 

 そして案の定。

 

 ドカン!! という爆音が警視庁内に鳴り響いた。

 

「ほら、言わんこっちゃない」

 異能係の応接室でテーブルに肘を突いて顎を手に乗せてつまらなさそうにしていた化粧屋がそう呟いた。

 

「調停者を待てってあれほど言ったってのに。

 キャリアの連中ってのは学習能力が無いのかね。私の忠告を悉く無視してやらかしてんのに」

「仕方なかろう、メンツというのはいつだって大事だ」

 彼女と同じく蚊帳の外に置かれていたティフォンも皮肉気に笑った。

 

「それで、貴殿はどうするのだ。化粧屋」

「ま、知らない顔も居ないわけでもなし、ちょっくらお節介でもしてくるわ」

「そうだな。私も他人というにはここで知り合いが増えすぎた」

 そんなこんなで、二人は長椅子から立ち上がって、異能係の扉を開け、騒ぎの渦中へと歩いていくのだった。

 

 

 

 §§§

 

 

 その日、露骨に外回りの仕事をさせられていた伊藤刑事が警視庁に戻ってきたのは、すべてが終わった後だった。

 

 彼は庁内の廊下や壁が蛇が這ったように黒く焦げていたり、担架で運ばれる怪我人の姿などを苦々しく横目で通り過ぎながら異能係へと辿り着いた。

 

「ああ、お帰りなさい、先輩。

 今回ばかりは身内に足を引っ張られて幸運でしたね」

 やや憔悴した様子の妻鳥が帰ってきた先輩にそう言い放った。

 

「奴はやはり脱走を試みたのか?」

「それはもう。堂々と正面から力づくで」

「……かなり人員を割いたらしいが?」

 伊藤刑事の問いに、妻鳥は肩を竦めるばかりだった。

 

「それより、なんだ、この臭いは」

 犯人の脱走劇の顛末より先に、彼は室内に充満する臭気について尋ねた。

 

「奥を見ればわかりますよ」

 妻鳥に促されて、伊藤刑事は奥にある荷物置き場のドアを開けた。

 

「──ッ!? 化粧屋!?」

 そこにあったのは、焼け焦げた化粧屋の体だった。

 上半身の半分以上が炭化し、ブルーシートの上に寝かされたそれをティフォンがどうにか修復を試みているようであった。

 

「落ち着け、刑事殿。

 これは化粧屋の本体では無いと言ったであろう」

「あ、ああ。そうだった、な……」

 そこで彼は、違和感に気づいた。

 

「なあ、ティフォン。なんかお前、縮んでいないか?」

 成人男性の外見をしている彼が、中学生ぐらいの身長へと縮んでいたのである。

 

「当然であろう、我が肉体の構成するいくつかの体組織を怪我人に移植した。

 その分、この身の体積が減るのは道理であろうさ」

「そ、そうか」

 まるで自分の人体を切り貼りするかのような所業に、伊藤刑事も生返事しか返せなかった。

 すると、その時、がさっと音がして、彼はそちらに目を向けた。

 

 積み重なった段ボールの影に、見知らぬ少女が隠れて二人の様子を窺っていたのが見えた。

 

「なあ、ティフォン。誰だ彼女は。

 なんで部外者があんなところにいるんだ」

 伊藤刑事がそう言うと、ティフォンは渋面を作ってその少女の方に目を向けた。

 

「いや、貴殿が分からぬのも無理はない。

 ……よく聞くがいい、あれはな──化粧屋だ」

「──はぁ?」

 ティフォンの言葉に、思わず床の半焼死体と奥の少女を見比べる。

 

「何があったんだ?」

「順を追って話そう」

 

 

 

「ほらほら、どいて」

 二人は機動隊員で埋め尽くされた廊下を縫うように進んで、最前線に躍り出た。

 

「うわ、これは酷い」

 化粧屋の言葉の通りに、隊員たちの壁を越えた先には副長が居り、その周囲には火傷に呻く警察職員の姿が何人も転がっていた。

 

「どうする?」

「こうするほか、他にあるまい」

 ティフォンの判断は迅速で的確だった。

 

「ほう」

 脱走した副長も、腕にまとわりつく炎の蛇を弄びながら意外そうにその行動に見やる。

 ティフォンは彼と戦うのではなく、その周囲の怪我人の元へと駆け寄った。

 

「……あー、くそ。どうするあんたら。

 ここで怪我人を巻き込んで戦うか?」

 化粧屋は髪の毛をがしがしと掻きながら、副長を包囲している機動隊員たちに声を掛けた。

 

「道を開けろ!! その炎は旧約聖書を読んだことがあるものなら知っている者も居よう!! 

 不平を言ったイスラエル人たちを虐殺する為に神が遣わした毒蛇を模したものだぞ!! 

 その殺傷性はこの場の全員を殺しても余りある!!」

 ティフォンの怒声に、あくまで一般人に過ぎない機動隊員たちも後ずさる。

 それが嘘ではないことは彼らもわかっていた。だからこそ、膠着状態が生まれたのだから。

 

「ああ、一匹につき十人殺すってあれだろ? モーゼの青銅の蛇の逸話だ。

 あの炎に焼かれたら自然治癒は不可能だろうな。一生火傷を負ったままになる。

 参ったな、この狭い廊下でやりあうのは無謀だぞ」

 ここでやりあうのは分が悪すぎる、と化粧屋も判断したようだった。

 ティフォンもそう判断したからこそ、戦うのではなく怪我人を優先した。

 

「くッ、こちら側は退却し、他の職員の退避を行うぞ!! 

 そちら側は対象が移動するまで待機、その後怪我人の救護を優先しろ!!」

 機動隊の隊長が、苦渋の表情でそう命じた。

 その命令に、他の隊員たちも従い、悔しそうにしながらも波が引くように機動隊の壁が引いていく。

 

「おい、待てよ」

 結局、副長は悠々と警視庁を正面玄関から出て行った。

 それを引き留めるのは、化粧屋。

 

「あんたをここで追い返しちゃ、メンツが立たない人間が居る。

 それは私もそうだし、他の連中もそうだ」

 彼が出た玄関口から化粧屋だけでなく拳銃を構えた警官が無数に現れる。

 犯人の脱走に、怪我人の発生、その事態にようやく警察上層部も事態を重く見て発砲の許可まで出てしまった。

 

「おい、あいつには連絡したのかよ。言っとくけど、私は弱いからな」

「今、大至急でこちらに向かってもらってます」

「じゃあ足止めに徹するぞ。野郎の魔術、殺し合いに特化してやがる。私は技術職なんだぞ」

 近くの機動隊員に確認を取った化粧屋が不平を漏らした。

 

 それからは、一対多数の壮絶な戦いが始まった。

 戦いの口火を切ったのは化粧屋が取り出した犬笛の音だった。

 

 周囲が瘴気に包まれ、悪霊と化した犬の亡霊を使役して襲い掛からせたのである。

 質量さえ持つほどの怨念と怒りで狂暴さを増した獰猛な獣を、副長はあっさりと炎の蛇で蹴散らした。

 

 次に化粧屋が取り出したのは、ダイヤモンドの指輪だった。

 ただのダイヤモンドではなく、遺灰を用いた人工ダイヤモンドである。

 それが怪しく輝き、それが嵌められた指先が副長に向けられた。

 指を差した相手を呪う、ポピュラーな呪術だった。

 

 だが副長は聖句を唱えて呪いを振り払う。

 呪いは来ることが分かっていれば大した脅威ではないのである。

 それは化粧屋もわかっていた。だから完全に時間稼ぎだった。

 

 その後も化粧屋は健闘した。

 恐竜の牙を巻いて骸骨の戦士を生み出して戦わせたり、手当たり次第に霊魂を喚起し副長にぶつけた。

 

「もうネタ切れか?」

 実に余裕そうに、副長は化粧屋の足掻きを嘲笑った。

 キリスト教の逸話には何人も魔術師が登場し、聖者と張り合い命を失うが、この光景はその焼き回しに過ぎなかった。

 ただ一つ違うことがあるとすれば、周囲から勝利を願われているのは魔術師側であることだったが。

 その場にいる警官の誰もが、自分の持つ拳銃の引き金を引かずに済むことを祈っていた。

 自衛隊が死ぬまで撃ち返すな、となんて言われているように、この国の銃弾の一発はそれだけ重いのだ。それこそ、彼らが今こうして正当な理由で発砲したとしても、将来の昇進の道が無くなるくらいには。

 

「へへッ、参ったねぇ」

 犬笛を咥えたまま、化粧屋は肩を竦めた。

 自己申告の通り、彼女は弱かった。とは、その場の誰も思わないだろう。

 どちらかというと、目の前の副長が強すぎた。

 彼は武器や数多の触媒を失った状態で、ほぼ万全の状態の化粧屋と相対している。

 単純に相性が悪すぎた。相手は異端の魔術に対処する方法を熟知しているのだから。

 

「……ああ、思い出した。

 お前、あの総長の横にいたいけ好かないガキじゃねぇか」

 ふと何を思ったのか、化粧屋がそう呟いた直後だった。

 じゅっ、彼女の上半身を灼熱の毒蛇が這いあがった。

 

 どさり、と焼け焦げた化粧屋の体がコンクリートの地面に倒れた。

 

「お遊びはこれまでだ。それで、お前たちはどうするんだ?」

 副長が、恐怖に震えながらも銃を構えている機動隊員たちに言葉を投げかけた。

 いよいよもって、彼らが人間に対して銃を使う覚悟を決めた時だった。

 

 

「ま、まだ、まだだ!!」

 それは死に瀕し、覚醒して敵と立ち向かう勇者の言葉にしては、あまりにも震えていて情けない声だった。

 

 髪の毛はぼさぼさでのびっ放し、目には隈、だぼだぼのTシャツに下はジャージ。

 そんな場違いな少女が、さささっとどこからともなく現れて、物陰から強がっていた。

 

「き、君、そこでなにしている、危ないぞ!!」

 周囲で見守ることしか出来ない警官の一人が、そのように声かけたが。

 

「は、は、はは、これは傑作だ、本体ではないとは思ったが、まさか、そうしてのこのこと姿を現す負け犬が居るとは!!」

 彼女を見て察した副長は可笑しくてたまらないといった様子で笑ったが。

 

「は、はぁ? 私がいつ負けたわけ? 審判でもいたの? 

 いつでも逃げれるくせに調子こいていつまでも遊んでるくせになにイキってんのお前これだから自意識過剰な奴は嫌なんだよもしかしてお前気づいてないかもだけどめっちゃダサいんだけどどっからどう見ても弱い者いじめしてるにしか見えないんだけど自分を客観視できないと人間あそこまで痛々しくなるんだねあーあーこうはなりたくないわーないわーこうまで自分に酔えるとかいっそ清々しいよねホントある意味羨ましいわその精神ちょっと分けてくれないかなあッやっぱ要らないわあんたのダサさまで移ったら最悪だもんねふひひ私は今のままで十分だし」

「なにをぶつぶつと言っている?」

 少女の渾身の煽り文句は、残念ながら副長には届かなかった。

 単純に声量が足りず、顔も逸らして視線もあらぬ方向に向いていた。

 

「いずれにしても、いい加減に死ね」

 それは彼女が異端だからか、それとも同業者は邪魔だからなのか。

 副長が燃え盛る毒蛇を差し向けようとした、その瞬間だった。

 

 

 ──にやり、と少女が笑った。勝利を確信した笑みだった。

 

 その意味を理解するよりも早く、副長はコンクリートの地面に巨大な質量を持った何かに叩きつけられていた。

 

「なッ、お前は……」

 副長は自身を一撃でほぼ戦闘不能に陥らせた何者かを見上げ、絶句した。

 

 それは、巨大な獣だった。

 黒い毛並みの牛並みの巨体を持つ、それは犬だった。

 しかし、それをただの犬と言うには二つほど首が多かったが。

 

「ケロべロス、だと!?」

 地獄の番犬の左の首が、副長の腕に噛みついた。

 そして獲物の抵抗を徹底的に挫くように、もう一度コンクリートに叩きつける。

 

 距離が空き反射的に副長も炎の蛇で対抗したが、地獄の番犬はその三つの口から火球を吐き出して相殺、いや火力で競り勝った。

 まるで因果応報とでもいうように、絶叫を上げて副長の体が飛来した炎に包まれた。

 

 あれほどの強さを誇った副長が、この神話にしか登場しない怪物相手に手も足も出なかった。

 人間は大型犬と対峙した時、まず勝つのは難しいと言われている。

 それが更なる巨体を持ち、隙を見せるのを待つ賢さと判断力、そして接近を悟らせぬ俊敏さを併せ持つ、キマイラのように不純物が一切無いが故にティフォンが陸上用タイプで傑作だと太鼓判を押す戦闘用の生物兵器がそれだった。

 そして何より、ティフォンが副長を通すことを許した最大の理由だった。これに初見で、いや二度目以降だろうが対策をしようがこれに勝てる相手などまず居ない、と。

 

「ケロちゃん、ちょっとやりすぎ!!」

「犬養!! そいつを下がらせてくれ!! あと誰かバケツに水を!!」

「そこに水道とホースがあるぞ!!」

 ケロべロス担当の警察犬係の若い女性警官が、完全に無力化したと判断して腰を下ろすケロべロスに駆け寄った。

 周囲の機動隊員たちも、副長の救助に動き出す。

 

 こうして、警視庁を震撼させた脱走劇は幕を閉じたのである。

 

 

 

 §§§

 

 

「そんなことになっていたのか……」

 ティフォンの説明を受けた伊藤刑事はその警視庁の歴史に残るような大事件にどのような表情になればいいのか分からなかった。

 

「本来なら我が息子を使う予定は無かったそうだが、化粧屋が咄嗟の機転で我が子を呼んだのだ。

 犬神の呪術に使う犬笛を、普通に使って最終的に勝利できたのはある意味皮肉か」

 と語るティフォンに対して、伊藤刑事はそれだけ化粧屋が修羅場を潜ってきたんだろうな、と思った。

 

「ああ、それで、化粧屋?」

 伊藤刑事が物陰の少女に声を掛けると、彼女はびくりと震えて挙動不審気味に顔を逸らした。

 

「その、えと、あ、はじ……まして」

 彼女は俯きながらも、ぼそぼそとかろうじてそれだけ聞き取れる言葉を呟いた。

 

「…………マジか」

「マジだ」

 伊藤刑事とティフォンはこの時通じ合っていた。

 これがあの化粧屋の中身なのか、と。

 

「いや、私も基本的に我々は陰キャと言ったが、まさか化粧屋がこれほどとは」

「うーむ」

「化粧屋の奴、たぶん奴が脱走した際に止めきれない場合に備えて本体が近くで待機していたらしい」

 彼の言葉に、伊藤刑事も術者と端末を見比べる。

 どう見ても本体である術者が出張ってきたところで、普段の端末より役に立つとは思えなかったのである。

 彼女はどこからどう見ても、引きこもりのコミュ障だった。多分その認識は間違えていないだろう。

 むしろ、この場に妻鳥が居れば、想像以上に想像通りだった、とでも言うだろう。

 

「まあ、その、なんだ。二人のおかげで無事だった者も多いんだろう。

 上はたぶん表立って礼を言えないだろうから、代表して俺から感謝をしておくよ。後で何か美味いものでも食いに行こう」

 これだけ貢献して、さすがに上も謝礼金を渋らないだろう、と伊藤刑事は考えていた。

 警察の協力者に対する謝礼は基本的に捜査官の自費であることが多いが、今回ばかりはそうはならないだろう。

 尤も、その金額が二人の尽力に見合うだけ出るとは彼は思わなかったが、少なくとも気持ちは大事だと彼は思った。

 

「私は嬉しいが……」

 ティフォンは化粧屋を見やる。

 彼女は俯いたまま、ふるふると首を横に振った。

 

「あー、じゃあ特上寿司でも出前してもらうか」

「それがよかろう」

 二人がそのように結論を出そうとすると。

 

「……ッ、そ……、……なま…………れない」

 殆ど掠れたような声が化粧屋から発せられた。

 

「生ものは食べれないそうだ」

「……」

 鋭敏な聴覚を持つティフォンが聞き取ってそう伝えると、流石に伊藤刑事も反応に困った。

 

「お前、前にファミレスで奢ってやったけど、よく考えたら食べてたのこっちだよな。

 それでお前って腹が膨れるのか?」

「…………──」

「味は分かるそうだ」

 今度は完全に伊藤刑事には何も聞き取れなかった。

 と言うよりも、会話をするほどに化粧屋の音量が絞られ、単語が減って行っていた。

 

「化粧屋、お前普段どうしているんだ? 

 親は? ちゃんと食ってるのか?」

 流石にここまで重度のコミュ障だとは思わず、心配になってしまった伊藤刑事だった。

 

「も、むりッ」

 そしてそれは触れられたくなかったのか、あるいはもう限界なのだか。

 化粧屋は膝を抱えて蹲り、物陰に隠れてしまった。

 

「わかった、もう詮索はしないよ」

 だれか少年課を呼んできてくれ、と思ったがさすがにそれは口にしなかった。

 

「ティフォン、悪いがそれを早く直してやってくれ」

 このままでは会話にならないと悟り、伊藤刑事は溜息と共にそう言うしかなかった。

 

「これでもかなり修復に手伝って貰えたのだが、刑事殿が戻ってくる気配を感じたのかああなってしまったのだ。

 とりあえず、今日のところは会話機能だけでも修復させるつもりだ。

 奴もあの大怪我の上に、勇者殿も到着したから心配は無いと思うが」

 これは錬金術師殿にも協力願うか、とぼやくくらいには化粧屋の端末は高性能だったらしく、ティフォンは手持ちで修復は難しいと判断していた。

 

 そんな二人を背に、伊藤刑事は物置き部屋を出た。

 警視庁が未だせわしなく右往左往していても、彼の仕事はいつも通りにあるのだから。

 

 とりあえず、化粧屋には後で菓子折りでも買ってこようと思う彼だった。

 

 

 

 

 

 




ところで、前回の水着回について登場人物の容姿や水着に対しての感想が一つもなかった件について。
結構頑張って水着とか調べて書いたのに(涙
まあそういう萌えとか意識した小説ではないので別にいいのですが。彼女らの姿が皆さんの想像通りだったというのならそれはそれでよかったと思います。

さて、今回は主に化粧屋の実力に焦点があてられた話でした。
バトル展開というには躍動感に欠けますが、この小説は日常物なのでお互いに武器を持って斬りあったりしないので、こういうものと思ってください。

次回はようやく副長の尋問に移れそうです。
それでは、また次回!!
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