幾星霜の果てに、星々の中(仮題)   作:ヒラミル

3 / 9
初期処理プログラム「やあ、hral!
僚艦は編成したかい?僚艦スキルが発動するから、しておいた方がお得だぞ」
hral『???』

hralは基本単艦突破です。


初めての出撃

《ああ、そうだ。これは知られている限りこの銀河の惑星からしか得られない物でな……》

 

《……プロメテウスの火? なんだそれは》

 

《そうか、君たちの故郷にはそんな言葉があるのか》

 

《……君がそう思うのもごもっともだ。しかし……

 良い結果になると良いな》

 

 

「──ター? マスター?」

『あれ? ……えーと』考え事をしていた。

 

 メモを見る。

 今あたしの近くにいるのは、サポートAIのプロメテウス。

 ご丁寧な事に似顔絵付きで書いていた。

『こんにちは、何をすれば良いんだっけ』

「装備は整えたので、軌道エレベータに行って出撃しましょう!」

『了解』

 

 長いエレベータだったが、数秒で上まで着いた。

『最初は……』メモを見ると、最初は戦闘訓練場に行くと良いと書かれていた。

 

 

「訓練を開始します。訓練だからといって気を抜かないで下さいね!」

『……えっとこれ……どうすれば……』

「まずは兵装ボタンを押して射撃を開始してください。」

 下の方を見ると『主砲』『副砲』『弾幕』『艦載機』と書かれたボタンがある。

 

 [敵艦発見! 攻撃準備!]

 今回の敵は艦を模したバルーンらしい。

「画面をタッチすると照準が移動します。

 バルーンを狙って下さい!」

「マスターの艦を移動させながら、艦載機や僚艦と協力して敵を撃破してください。」

 ……後で移動方法を調べておこう。

「敵艦をタッチすると照準を移動できます。」

「Lockをタッチすると画面を固定できるので狙いを定めやすくなりますよ。」

「地球レベルが上がると──」

『ごめん! 一度に言われる情報量が多すぎる!』

 画面の中では今も敵に照準を合わせ弾を打ち込んでいる。……メモを見ながら。

 

 とりあえず、兵装は搭載していない艦載機以外全部『ON』にしてある。

 主砲で遠くの敵に狙いを定め撃ち抜く。

 近づいて来た敵には弾幕を浴びせる。

 副砲はフォローで……

 

 呆気なく……という程でも無いけど、敵が爆発四散していく様子は、見ていて気持ちの良いものである。

「やりました! 敵主力艦を撃破です!」

 どうやらさっきの白いののようだ。

「ここから先は射撃をしてくる敵が出てきます。

 残りの装甲に気をつけてください。」

 装甲。言われてみれば、左上のモニターにそれぞれ『バリア』『装甲』と書かれたゲージが表示されている。

「装甲や弾数が残り少なくなったら、帰還ボタンを押して帰還してください。」

 ……帰還? どのボタンだろう。

 弾数はバンバン撃っているので少なくなっているが、帰還ボタンが分からない。

 

「大要塞バルーンを倒せば訓練は終了です!

 初めてクリアした場合はチップがもらえます!ガンバッテ!」

 前方に大きな丸い物体が現れる。

 照準を定めて、狙って……

 

 パーンッ……

 

 その大きさとは裏腹に、あっさりと撃沈した。

「これで戦闘訓練は終わりです! お疲れ様でした。」

 

 

 あたしは訓練後、少しもやもやした気分でメモを読み返した。

『あまり理解出来た感じが無いなぁ』

「・・・まあ、そのうち慣れますよ! 

 気長にいきましょう!」

『……まあ、でもあたしは昔を思い出したよ。理由はよく分からなかったけど』

“あの頃”を懐かしみながら、あたしは言った。

「さっきの戦闘でですか?」

『……あたしさっき戦ってたっけ?』




このゲームには、チュートリアルというべきチュートリアルが存在しません。
強いて言うなら、この戦闘訓練場がチュートリアルステージのようなものです。

最初の部分と戦闘シーンを書いたので、ひとまず投稿中断します。
太陽系突破したらまた投稿始めるかもしれません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。