オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!? 作:嘘つき魔神
篠ノ之流五ノ極・空裂:刀身をメッサ震わせ、そのまま切ることで斬撃を放つ。実は斬撃というより、超音波に近い。何で超音波でものが切れるかは気にしてはいけない。気にするとモッピーがやって来るから。
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「はぁ……」
セシリアらしくもないため息をつき、シャワーの湯を身に浴び続ける。それでも、悩みは晴れず、ドロドロと渦巻いている。彼、織斑一夏について、ずっと考えていた。
セシリア・オルコットは、イギリスの名家、オルコット家に生まれた。小さい頃から優しくも厳しい母と、頼りないが優しい父に、愛情をもって育てられた……ISが生まれるまでは。
ISが生まれ、女尊男卑の風潮が生まれると、母は豹変した。気に入らないことがあれば父に当たるようになった。父は、それをただ傍受していた。セシリアは、何故父が抵抗しないか、気になった。だが、その疑問は晴れなかった。セシリアが小学校ぐらいの年齢の時、両親が事故で死んだ。セシリアに残ったのは、両親が残した莫大な遺産であった。そして、金を求めるケガレがセシリアを狙わない訳はなかった。毎日毎日自分を騙そうとする男達、それを見下し、心が折れないようにした。男は弱く、汚い者。それがセシリアの支えになった。ISの適正も高く、代表候補生になってからは、その実力も相まって、天狗になっていたのだろう。それをへし折ったのが織斑一夏だった。
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私は、彼に手も足も出なかった。彼がしたことは、棒立ちだった。なのに、彼に弾が届くことはなく、そのまま一方的にやられた。だからこそ、篠ノ之箒、彼女の実力も分かった。あの2人は強い、確実に……それでも、いつか。彼の隣に並びたい。こんなことを思うのは、おかしいだろうか?
「……織斑、一夏」
自分が越えるべき壁であり、並び立ちたい人。あぁ、やってやろうではないか。強くなり、彼にならんで見せよう。
「待っていなさい……」
覚悟を新たに、そして、胸に僅かな暖かさを感じながらシャワールームから出ようとする。
「……あら?」
しかし、開かない。同居人の如月キララだろうか?いや、彼女はこんないたずらはしないというのは同居してわかっている。鍵が壊れた?あり得ない。ロックがあっても、それがどうやれば壊れる?
『ふっふっふっ……』
「ひっ」
どこからか、笑い声がした。どこ?どこ?そう思いながら辺りを見回していると……排水溝の蓋が外れ……
「ハァイ、セッシー」
篠ノ之さんが現れた……いやいやいや!
「あ、あなたどこから!?」
「えー?篠ノ之流をちょちょいとね。元は忍術だからね」
「い、いや、質問の答えに」
「ねぇ、セッシー?セッシーってさ、とても美味しそうだね……」
おいし、そう?ま、まさか、篠ノ之さんはわ厚ぃを矢部力では!?(パニック)
「さ、セッシー。安心してよ、ちょーと、
ひ、ひぃ……わ、わ……
「私のそばに近寄るなぁぁぁぁぁ!?」
あ、篠ノ之さんが飛びかかってきて……そこから……あ、れ……いし……きが……
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最近ISの戦闘シーンまとめを見たんですよ、それにダンボール戦機でも使われてた曲があって個人的に嬉しかったです。いいセンスだ。