オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!? 作:嘘つき魔神
-------------------------------------------
俺、織斑一夏と箒との出会いは最悪なものだった。あいつは小学校ぐらいの頃から、いじめ……というか、関わってはいけない奴みたいな扱いを受けていた。理由は、先生に平然とセクハラを仕掛け、スキンシップも激しいどころか、相手に無理矢理キスするような奴だった。しかも、自分が興味を持った奴以外には石ころみたいな扱いだった。
正直、昔の俺に電話できるなら、篠ノ之箒に絶対に関わるなと言いたい。昔の俺は、周りへの反抗心か何なのか、篠ノ之箒に接触してしまった。あいつの俺を見た第一声は……
『ん~?イッピーだぁ!かっわいい!』
……人に対していきなりだぞいきなり。しかも、この日から気に入られたのか、よく付きまとわれるようになった。そして、あいつは千冬姉に会ってしまった……
『……若い千冬さん、ジュルリ……』
一目惚れとでもいう奴か、それ以降箒は家によく来るようになったんだが……
『ごっめ~んイッピー!借りてた漫画破いちゃった!』
『イッピー!お風呂入ろうよ!んでイッピーは私のお嫁さんになるのだよ!』
ご覧の通りである……しかも、いくら怒ろうがあいつは何ら気にしていないような風だし。そして、ついにあいつはある日やりやがった……!千冬姉に勝負挑んで、うちの家半壊させていきやがった!あぁ、あのときのことを忘れるものか!あのアホみたいに風通しがよくなった家で寝たわ!寒かったよ!12月だぞ12月!しかも、そこから千冬姉もどんどん乗り気になって、人間辞めていくし!どれだけあの戦いで死にかけたか!近くにいるだけで衝撃波が飛んでくる割れた窓ガラスも飛んでくる挙げ句の果てには巻き込まれた猫まで飛んでくる!しかもあれだけやっても次の日には……
『イッピーおっはー!今日も元気そうだね!』
これだぞこれ。家半壊させた次の日だぞ。人ん家の屋根ぶっ飛ばしておいてのこれだぞ。その日から、俺は箒に対して口先で抗うことにした。
『イッピーおっはー!元気!?元気!?』
『お前がくたばれば元気になるな』
『イッピーイッピー!』
『何だよ』
『私と結婚しないかい!?』
『願い下げだ』
『イッピーイッピー!サッカーやろうよ!』
『いいぞ、お前ボールな』
こんな感じで中学校まで過ごしていた……のに……あいつ、いくら罵倒しようが顔赤らめて体くねらせるんだぞ……しかも、あいつ確か要人保護プログラムで保護されてるはずなのに学校にいるし、セクハラもかなり酷くなったし。
『ダンダン、ダンダン!妹さんちょーだい!』
『いや、何言ってんのお前!?』
『安心しろ弾、いつも通りだ』
『いや、一夏!?本読んでねぇで助けてくれよ!?』
『むー!無視するなぁ!で!蘭ちゃんくれるの!?イエスなの!?ハイなの!?』
『それどっちも了解じゃねぇかぁ!』
友達に妹渡すように迫ったり……ある時転校してきた奴がいたんだが、そいついじめられてたんだ。んで、そのいじめの主犯格に……
『ねぇ!私と契約して、
『い、いや!あんた誰!?』
『質問に質問で返すでないぞ!罰として真理を教えてあげよう!』
『ちょ、抱き抱えるな!離せ!?』
『さぁ、いじめをするような悪い子はどんどん、矯正しちゃおうねぇ』
『いやー!?』
その後、あのいじめの主犯格は束さんを褒め称えるようなことしか言わなくなった……いじめられてた奴が憐れむレベルであれは酷いもんだった。
そんなこんなであいつは中3まで暴走してたよ。といっても、受験勉強が忙しくなってくると、あいつはめっきり来なくなったが。多分束さんだろう、束さんグッジョブ。
------------------------------------------
こ れ は ひ ど い 。何気にイッピーもかなりドライだし。ちなみに、書いてないけどイッピーは原作通り篠ノ之道場に通ってました。そのタイミングでいくつか極を習得した訳です。