オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!?   作:嘘つき魔神

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 2章はウルトラマンネタが多いなぁ(タイトル的な意味で)


空からの贈り物

-----side一夏-----

 

「ぐおっ!?」

 

 何だ。何が起こった。俺は今、鈴を確かに切って、さっさと零落白夜を切って離脱しようとしたらぶっとばされた……正体不明の攻撃か!

 

「……まずいな……」

 

 相手のトリックも分からん。一体どんな武装か皆目検討もつかん。だが、一つ分かるのは……

 

(確実に相性が悪い!)

 

 俺の機体、白式は明らかな近接特化だ。で、相手は不可視の攻撃と来た。近づかないといけないのに、迂闊に近寄れない。向こうはこっちが恐れる不可視の攻撃をいくらでも放てる。距離さえ空いてればリロードは簡単だからな。

 

「どうしたの?あんなでかい口叩いておいて、怖じ気づいちゃった?」

「んなわけあるか。寧ろやる気が沸いてくる……!」

「そう来なくちゃ面白くないわ……!」

 

 ……こんな口を叩いているが、やはり怖じ気づいてはいる。零落白夜はSEを全て攻撃に回すから、攻撃を受けるとすぐにやられる。なるほど、早い内に牽制して決め手を奪うつもりか。やってくれるぜ。だがなぁ……

 

「……篠ノ乃流五ノ極、空裂!」

 

 零落白夜を展開し、刃を震わせ斬撃を撃つ!

 

「は、いや何それ!?きゃあ!?」

 

 ヒット!細かいが、零落白夜はしっかり切っておく。

 

「どうだ?遠距離攻撃ができない、とでも思ってたか?」

「……えぇ。スペックから見て、近接戦特化だと思い込んでたわ……!データに踊らされるな、って言われたのにね……!」

「あぁ、その通り」

「……行くわよ!」

「来な!」

 

 鈴が得物を構えて突っ込んでくるが……恐らく、狙いは!

 

「っ!」

「……!今のを避けるなんてね。この龍砲のトリックでも見破ったかしら!」

「龍砲、ってのか!甲龍に載せるにゃピッタリだな!」

 

 軽口を叩いているが、さっきのはほんと偶然だ。そして、今分かった。あれは、普通の銃と変わらない。撃たれたらまっすぐ飛ぶ、それだけだ。つまり、動き回っていれば当たらない……はず!

 

(でどうする!動き回っていても、あっちに近づけば乱射でもされ……た……ら!?)

 

 瞬間、俺のISに何か、鈴のIS以外の反応があった。つい、動きを止め、空を見上げてしまう。

 

「……!逃げっ-----」

 

 そして、太陽に紛れ赤い光が光るのを見て、俺は叫ぶのだった……

 

-----sideモッピー-----

 

「……う、うぅ……」

「な、何が起こって……?」

「……うーん?」

 

 うぅん、確か、イッピーがいきなり逃げろって……うん?

 

「……何?あれ……」

 

 アリーナの土埃が晴れると、イッピーとリンリンしかいないはずのステージに、何か別の影が見える。あれは……!

 

「……ゴーレム!?」

 

 束姉のおうちで見かける家政婦さんだった。




 束のラボではゴーレムが家政婦してると思うの。多分、原作で乱入してきたのは、戦闘用にカスタマイズされた機体じゃないかな?

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