オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!? 作:嘘つき魔神
「ゴーレムオブクラッシャァァァァァ!」
「行くわよ!」
「……斬る!」
3人同時に突っ込み、それぞれ掛け声をあげる。先頭はモッピー、次にリンリン、最後にイッピー。ジェットストリームアタックみたいだね!それに対し、ゴーレムさんは指を全部こっちに向けチャージを開始。攻撃を仕掛けないと攻撃してこないとか、襲撃する気あるのこれ?
「喰らえ!」
まずはモッピーが一撃、雨月と空裂でX字にカット!そして離脱!
「てやぁ!」
次鋒はリンリン、双天牙月を連結して薙刀に……できるんだあれ。それで2連撃して離脱。
「堕ちろ……!」
最後はイッピー、零落白夜展開の雪片で袈裟斬り!……そのままアワレ・ゴーレムはダウン!?終わった!?つまるところSE無くなった!勝った!
「……まじか。もう終わりか」
イッピーがそんなことを呟く。いや、君は戦い続けないと死ぬの?狂龍症発症中なの?
「……まぁ、これで設備も復活するでしょ」
うんうん、これでハッピーエンド……
-----1時間後-----
「……それで、無断行動について申し開きはあるか?え?」
「「「本当にごめんなさい……!」」」
……になるわけはなかった……そもそも、ヤマヤからの指示がん無視で無人機に挑んだ上に、モッピーは専用機の許可なし展開、学園設備の破壊……あれ、モッピーの人生詰んだ?
「……とはいえ、だ。お前らがどうにかしなければもっと被害が拡大していた可能性もある……そこら辺を考慮して、反省文2枚、篠ノ乃は4枚及び1週間の自室謹慎だ。いいな!」
「「「は、はい!」」」
あ、意外と軽くすんでよかった……?あ、でも、1週間もチッフーとリンリンに会えない!?あ、あ……!
「うわぁぁぁぁぁ!?嘘だァァァァァ!」
夢なら覚めてよぉぉぉぉぉ!
-----更に1時間後&side千冬-----
「……」
「……」
学園地下の秘匿倉庫に保管された無人機、篠ノ乃曰くゴーレムの残骸を見る私たちの目はきつい。というのもこれが、恐らく世界初だろう無人機だからだ。
「……やはり、無人機ですね。それから、コアは登録外のナンバーが使われています」
「……はぁ。やはり、束に常識は通用せん、か」
まぁ、昔からの付き合いで、そこら辺は分かっていたが……
「……でも、変じゃないですか?」
「……何がです?」
「その、篠ノ乃さんって、篠ノ乃博士の妹さんなんですよね?」
「えぇ」
「じゃあ、篠ノ乃博士がこれを送り込んでくるのはおかしいんじゃ……?」
「……」
確かに、言われてみればそうかもしれない。あいつは、自分が
「……まさか、な」
ただの思い過ごしだと思うが、それでも、ある組織の名が頭の中に残り続けた……
亡霊の牙……?(直訳的な意味で)