オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!? 作:嘘つき魔神
転校生という名の厄ネタ
-----sideモッピー-----
「1年1組よ!私は帰ってきた!」
「はいはいわろすわろす」
「いや、対応雑すぎない?」
「まぁ、昔からの仲らしいですし、こんなものでは?」
いやぁ、ついつい脱走したり、そんなこんなを繰り返していたらなんと部屋からまともに出れるのが1か月後だよ1か月後!いやぁ、辛かった……
「そういえば」
「どしたよセッシー?」
「今日は、転入生が来るらしいですわ、それも2人とか」
「あ、そんな噂、獄中でも聞いた気がする……」
「篠ノ乃さんの部屋は牢獄だった……?」
失礼な。今のは例えだよ例え。
「皆さん、おはようございます!」
「ヤマヤおっはー」
「「おはようございます、山田先生」」
「山田先生おはよー」
おとと、ヤマヤが来たってことはもうSHM?
「えぇ、今日はまず、転入生を紹介します」
おぉ、噂は真であったか。一体、どんなかわいいおにゃの子が入ってくるのか……そういえばどうでもいいんだけど、IS学園って全体的に顔面偏差値が高いんだじぇ。そのせいか一時期、IS学園は顔で生徒を取っている、なんて噂が流れたっけ。ま、もちのろんそんなことはなく、全体(顔も含む)の能力が高い子が生き残っただけらしいけど。
「では、入ってきてください」
ヤマヤがそう言うと、まず、パツキンの……パツ、キンの……お、お……!?
「男の子ぉ!?」
思わず叫んだモッピーは悪くない。俺は悪くねぇ!で、続いてきたのが……如何にもクールな雰囲気の眼帯銀髪美少女。最後にチッフー。
「えーと、では、自己紹介お願いします」
「はい。シャルル・デュノアです。よろしくお願いします」
うーん、礼儀正しい、お坊っちゃまって奴?雰囲気といい佇まいといい……でも、背が低めかな?顔も、男の子っていうには行けるけど、高校生男子かって言われると……一応、マークしておくべきかな?
「なぁ、お前って……ほんとに、男子……?」
「はい、そうですよ」
おうふ……笑みが眩しい……!穢れた心が洗われる……!モッピーがモッピーでなくなるぅ……!
「「「「「きゃあァァァァァ!」」」」」
「二人目の男子!」
「美形!守ってあげたくなる!」
「あぁ、お母様!お産みいただき、ありがとうございます!」
……うーむ、すごい破壊力。お陰でモッピーはモッピーであり続けれそうだけどね。
「静かにしろ!」
「「「「「……」」」」」
……統率のとれた軍隊みたいだぁ。
「……さて、ボーデヴィッヒ。自己紹介しろ」
「ハッ、教官!」
……?教、官?
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。以上だ」
……今、クラスの総意が一致したと思われ。え、これだけ?デュノアくんもビックリしてるよ。ヤマヤが他にない?って聞いても、以上だの1点張りだし。
「……!貴様かぁ!」
ん!?イッピーの方向いて、いきなり豹変したぞよ!?何でだ!?
「……っえ?」
ちょ、普段のイッピーらしからぬ行動!や、やばい……!?
どうなる一夏!