オレコソガサイキョウノモッピーダッ!ナニイテンダ!? 作:嘘つき魔神
「……何をする?」
「……いや、うん。止めたんだよ?」
「……どういう状況?」
やぁ、モッピーさ。えぇ、現在、モッピーはラウラちゃんのお腕を掴んでるのだけど。理由はもちろんお分かりですね?え分からん?一言で言うと、『イッピーがラウラちゃんにビンタされそうになりました』。いや、何ゆえ?あれなの?チッフーのこと教官って呼んでる辺り、病んだの?病んじゃったの?
「私は認めんぞ……!貴様が教官の弟などと……!」
……綺麗な顔を歪めて、イッピーに有らん限りの恨みを当てるラウラちゃん。それに対し、少し顔を逸らすイッピー。モッピーが知らない確執があるみたいだね……
「そこまでだ!……1時間目は、1組と2組の合同演習だ。織斑、同性として世話してやれ」
「……はい」
そう言うと、チッフーがSHMを終わらせ、イッピーとデュアデュアはそそくさと教室を出ていく。さて、早めにお着替えしよっと。
-----場所は移ってグラウンヅ-----
「……いや、ラウラちゃん早すぎん?」
いや、まじにあの着替えスピードには恐怖した……だって、ちょっと目を離したらもう着替え終わってたもん。急いで着替えて追ってきたよ……まだ、みんな来てないし、余裕はあるよね?よし!
「やっほいラウラちゃん!」
「……」
「ねぇねぇ!何で眼帯してるの?中二なの?中二なの?」
「……」
「……えと、ラウラちゃーん?」
「……」
「……」
……えぇ、勇気を出して話しかけた結果、大敗……!圧倒的、大敗……!まさか、全スルーされるとか思わんやん……
「……二人とも、はえーな」
「うん、ビックリしたよ」
「あ、イッピーとデュアデュアだ」
いや、二人も充分……?あり、ラウラちゃーんがイッピーのこと見つめてる?もしや……
「ねぇねぇラウラちゃん!もしかして、イッピーのこと好き?」
「……!ふざけるな!」
……うえ?
「教官の栄光に泥を塗ったソイツを、誰が好きなものか!」
「い、いや、えぇと、ボーデヴィッヒさん?」
「……っ」
……もしかしなくても、これモッピー思い切り地雷踏んだね……
「おぉ、お前ら、早いな?」
「……!教官!」
あ、チッフー来た?できるなら、何でこうなったのか教えてくださいよ。
「……ねぇ、イッピー?」
「……何だ」
「後で鼻☆塩☆塩」
「……おう」
このあと、みんな来たけど、モッピーたちの雰囲気に飲まれたか、めちゃくちゃ静かだった。あと、セッシーとリンリンがヤマヤに挑んだけど、ヤマヤ、元代表候補生らしく、二人はあっさりやられてた。
ちなみにモッピーがラウラをラウラちゃんと呼ぶのは、何か、モッピーの獣的本能?
2連覇はしてるんですよ。2連覇は。その代わり、千冬はある汚名を着ることになりますが。