元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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第13話 ヴィッチ誘拐

その後俺達は斧の勇者を殺してから新たなアジトに向かった、闇ギルドの冒険者から聞いたギャングスターというオーク達のアジトを手に入れた。

 

見た目は工場の倉庫のような造りだがレンガで出来ている為丈夫の様だ、洞窟と同じくらい薄暗いがまぁゴブリン達にも十分だろう。

 

俺はジキル博士が指示した場所にたどり着いた。

 

「へぇ、結構広いな」

「ええ、ここならゴブリン達も住みやすいでしょう。下水道にも繋がってるので地下は牛耳ったも同然ですねぇ〜」

「薄暗いのぉ〜、龍二はゴブリンを飼っておるのか?」

「ああ、今はラファン村のダンジョンで育ててるよ、今からコロシアムで覚えた転送魔法で全てのゴブリンを連れてくる」

 

※龍二はコロシアムを出る際に数回殺されてます※

 

俺は転送魔法を展開してラファン村に向かった、そして大勢のゴブリンを従えて戻って来た。

 

オーク軍団500、ゴブリン軍団の軍勢が一気に増えた。

 

「なんと……1000は越えてますねぇ」

「俺も見た時びっくりした、女共は死んじゃってた」

「そうですか、なら”新しい女”を用意しましょうかね」

「それなら相応しい女がいるよ」

「相応しい女?どこかに心当たりが?」

「まぁな。それはそうと、オークの頭は誰だ?」

「おっ、オレだ」

 

オークの群れから重装甲の鎧を装備したオークが現れた。

 

「お前、名前は?」

「バルバロっていうもんだ、今後はあんたの配下につく」

 

俺はバルバロを舐め回すように見て、背中から金棒を差し出した。

 

「頼りにしてるぜ?仲間の印に俺の武器をやるよ」

「ありがてぇ……喜んで働かせてもらう!」

「頭を張ってたんだろ?なら、お前は今日からゴブリンとオーク軍団の将軍に任命する。頼むぞ?」

「任せてくれ!これでもゼルトブルじゃ名が通ってんだ」

「んじゃ、俺達の事を説明するから俺に付いてきてくれ」

「分かった、付いて行くぜ」

 

バルバロと離れて話しをしようとすると、ラファン村から連れて来たゴブリン達がトゥリナを気に入ったのか近付き始めた。

 

何も知らない無能のバカが!

 

「コラコラ、何やってんだお前ら?」

「ゴブリン如きが……妾を犯そうと言うのか?」

 

トゥリナはロリ系から再び『大人の形態』に一気に変わった。

 

大人形態と言うより、今後は『グラマー形態』と『ロリ形態』と呼ぼう。

 

ゴブリン達はトゥリナの魔力を感じ取ってビビり始めた。

 

「ギャ……」

「ギャ……」

「お前らその子はお前らの上司だ、舐めてると消し飛ばされるぞ?」

「ギャギャ!!」

「新しい女はこれから手に入れてくる所だからお前らも手伝え」

 

すると久しぶりにアイコンに異変が起きた。

 

《WARNING、WARNING、WARNING》

 

『厄災の波が起こりました、3分後あなたは強制参加になります』

 

「ちっ……もう波か……」

「龍二よ、どうしたのじゃ?」

「厄災の波が来たってよ」

「そうですか、今回は誰を連れてきますか?」

「そうだな……フランケンとバルバロ、オークとゴブリンの兵隊を少し連れて行こう」

「龍二……さん、俺……頑張る」

「カシラ、俺も精進するぜ」

 

『転送を開始します』

 

────────────────────────

 

強制転送が終わると、幽霊船が浮かんでいるのが見えた。

 

ここは……見覚えのある荒野だな、だとすると時系列的にはグラスが初登場するな。

 

「よし、早速あの幽霊船に乗り込むぞ!」

「はい」

「でっけえ船だな」

「ギャハー!」

「さて、どうやって乗り込むかな……丁度いいや、あの岩山から飛び降りれば降りれるな」

 

俺達は岩山から降りて幽霊船に乗り込んだ。そこには、四聖勇者一行と異世界の扇(眷属器)の勇者グラスが戦っていた。

 

お取り込み中だったかな?

 

俺達は、ドスン!と音を立てながら両者の間に降り立った。

 

「お楽しみ中に申し訳ないね、ちょっとの間お邪魔するよ?」

「「「!?」」」

「お前は!?…」

「何ですかあなたは何者ですか?」

 

グラスが扇を俺に突きつけて来た。俺はストームブリンガーを抜いて。

 

「俺は……グラス、アンタの敵だよ」

 

俺がそう言い放った瞬間。元康、錬、樹、が襲いかかって来た。

 

「『流星剣』!」

「『流星槍』!」

「『流星弓』!」

「待てお前らっ!奴はただのモンスターじゃない!!」

 

「おせえよ『暗黒剣Ⅰ』!、『Ⅱ』!、『Ⅲ』!!」

 

尚文の忠告も虚しく、俺は暗黒剣の連続派生技で流星シリーズの技を全て薙ぎ払った。

 

「「「なっ!?」」」

 

グラスは俺と尚文達のやり取りを見て俺と尚文が敵対してると把握した。

 

「どうやら、この方達の仲間ではなさそうですね」

「ああ、見れば分かるだろ?」

「まぁ、いいでしょう。どなたか存じませんが、死んでもらいます!『輪舞零ノ型・逆式雪月花』!!」

 

グラスは俺に向かって輪舞零ノ型・逆式雪月花を放った。

 

この技は、嫌とゆうほどではないが見慣れた技だな。

 

「使ってみるか……『ドライファ・ダークネス』!!」

 

龍二は落ち着きながらレベルが近いのが良かったのかドライファ・ダークネスで輪舞零ノ型・逆式雪月花を打ち消した。

 

「な、なに!?」

「そうそう、斧の勇者は俺が殺した。次はグラス、てめぇだ!『暗黒剣』!!」

 

俺はグラスに向けて魔剣ストームブリンガーを振り下ろした。

 

グラスを殺した所でなんも問題がないな。

 

ガキン!!

 

激しい衝撃波が起こった、その原因は盾の勇者である尚文の仕業だった。

 

まったく、ウザイくらい固い防御力だ。

 

「またお前か……尚文、いい加減しつこいな」

「言ったはずだ!俺が世界を護って!!」

「なら……やって見ろ!!『ツヴァイト・ダークネス』!!」

「ラフタリア!!フィーロ!!」

「はい!」

「うん!」

「へぇ……もうフィーロを仲間にしたのか。時間はあっという間だな」

「今度は負けません!、フィーロ行くわよ!」

「うん!『はいくいっく』!」

「私を忘れてませんよね?」

 

グラスも体勢を立て直してラフタリア、フィーロと共に激しい攻撃を仕掛けて来た。

 

尚文がサポートに入ってくれば4対1か、まぁ燃える展開だな。

 

すると物陰からソオルイーターが現れた。

 

「「邪魔だ!!」」

 

「『輪舞零ノ型・逆式雪月花』!!」

「『暗黒剣』!!」

 

俺とグラスは同時にソオルイーターに攻撃を仕掛けて攻撃した。バラバラに消し飛んだ。するとアイコンに文字か浮かんだ。

 

『レイドボスが倒されました、残り戦闘時間は5分です』

 

「ちっ……もう時間かよ。おい、フランケン、バルバロ!!」

「はい」

「おうよっ!」

「あの槍の勇者の後ろにいる赤い髪の女を連れて来い」

「はい」

「任せとけっ!」

「ゴブリンとオーク共、フランケンとバルバロをサポートしろ」

「ギャ!」

 

フランケンとバルバロは元康の仲間であるヴィッチことマインに狙いを定めた。

 

目的はあの”女神”を誘き寄せる為だ。

 

「くそ、離れろ!」

「ギャハー!」

「ブヒッー!」

「『流星槍』!」

「『ファスト・ウインド』!」

 

わらわらとゴブリンとオーク達は元康達に群がって行き、元康達を抑え込んだ。

 

「お前……連れてく」

「悪ぃなカシラが呼んでんだ」

 

ドスッ!

 

「か……は……」

 

ヴィッチはフランケンシュタインとバルバロに腹を殴られるとヴィッチは気絶した。

 

「龍二さん……女連れて来た」

「案外楽な仕事だったな」

「ご苦労さま、おーし、帰るぞ〜?」

「ま、まて……!!」

 

「おい、錬、樹、尚文……元康を放置してるとゴブリンとオークの兵隊に殺されちまうぞ?」

 

「くそっ!!」

「元康さん!!」

「元康!早く立て!!」

 

他の3人の勇者達は元康の救出に向かって行った。

 

「ククク……ヴィッチは貰っていくぞ、またな勇者ども」

「待ちなさい、あなた……名前は?」

 

グラスは俺に名を訪ねてきた。

 

やっぱりグラスも覚えてないようだな。

 

「新・魔王福山龍二だ、あばよ」

 

『戦闘終了です、元の場所に戻ります』

 

俺、フランケンとバルバロ、ヴィッチ、ゴブリンとオーク部隊は再び転送されゼルトブルのアジトに戻って来た。

 

「おかえりなさい」

「あれ?トゥリナは?それと戦利品持ってきたぜ、フランケン降ろせ」

「はい」

 

フランケンはヴィッチを降ろすとジキル博士は驚いていた。

 

「トゥリナさんは自分の部屋を作って休んでいます、この方は……王位継承第2位のマルティ・メルロマルクでは!?」

「そう、この女をゴブリンの孕み袋にする」

「ククク、それは楽しみですねぇ」

 

ジキル博士は不気味に笑っていた。

 

「あの奴隷達はどうした?」

「地下の研究施設で”例の計画”の為に眠らせています」

「ご苦労、四凶武器の行方は?」

「それも解読済みです、『扇』は霊亀国、『篭手』はフォーブレイ、そして『棘鉄球』は……信じて貰えないかと思いますが、異世界にあると……」

 

「異世界……?」

 

グラスの異世界の事だろうか?

 

「分かった、棘鉄球は最後にしよう」

「そのほうが懸命ですね。どうせなら念の為に戦力をもっと増やさないと行けませね?」

「だな……ククク」

 

着々と戦力を集める俺達であった。

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