元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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今回はリファナを復活させますよー!


第20話 クローン・リファナ

俺は呪術師イムホテ、悪魔のワイズを仲間にしてゼルトブルのアジトに凱旋した。

 

これで【計画フェイズ1】がようやく発動出来る、この道なりは長かったな……。

 

アジトに転送するとアジト内が騒がしかった。なにやらジキル博士もバタバタと忙しそうだった。しばらく見なかったバルバロが出迎えてくれた。

 

「カシラ、ご苦労さんです!」

「ただいま、バルバロ。久しぶりだな」

「おーい、今帰ったぞ」

「ここが龍二の住処か、殺風景だな」

「トモダチのお家に来たの初めてだよ★」

「主よ、おかえりなさいませ」

「おかえりなさ……い、龍二様」

「ただいま、ドラグリア、フランケン、一体これは何の騒ぎ?」

「なんでも【クローン】が成功したと言って騒いでいるのです」

「なに!?博士はどこだ!?」

「こちらです」

「イムホテ、ワイズは適当に休んでてくれ、後でみんなに紹介する」

「承知した」

「はーい★」

「龍二よ、妾も行く」

 

俺とトゥリナはジキルの研究室に入るとそこには巨大なSFチックなポッドの様な容器に入った亜人の女の子がいた。

 

この子がラフタリアの幼なじみリファナか?

 

「おー!龍二さん!待ちわびましたよ!」

「博士!まさかこの子は!!」

「そうです!遂に完成しましたよ!」

「1ヶ月弱でこんなに早く出来るのか!?」

「研究素材が良かったのですよ、ただ問題がありまして」

「当ててやる。心臓が動かない、だろ?」

「なぜそれを!?」

 

俺に指摘されたジキルは面食らったような顔をして答えた。

 

さすがにリファナの魂までは蘇る訳がないよな、ならその魂を呼び戻せばいい。

 

「その為に暑い砂漠を歩き回って呪術師を仲間にしたんだ。トゥリナ、イムホテを呼んできてくれ」

「うむ、分かった」

 

トゥリナはイムホテを連れて来てジキル博士に紹介した。ジキル博士は本を落としながら驚いていた。

 

「大神官イムホテ!?実在していたのですか!?」

「ほう、奇々怪々な奴だな」

「イムホテ、早速で悪いが死者の書で魂を呼び戻して欲しいんだが?」

「その壺の様な物に入っている小娘の魂を呼び戻せば良いのか?」

「ああ、出来るか?」

「造作もない、任せておけ」

「博士、リファナの体を出してくれ」

「はい」

 

ポッドが開くと培養液の様な液体がドバドバ流し出してリファナの体を実験台に乗せた。バルバロ、ドラグリア、フランケンも物珍しそうにそれを見ていた。

 

「トゥリナよ、瓶いっぱいに血を溜めるのだ」

「血じゃと!?」

「血なら俺のを使えよ、魔物の血でも良いんだろ?」

「別にかまわん」

 

俺は魔剣ストームブリンガーの刃で腕を切り落とし、瓶いっぱいに血を溜めた。

 

必要とはいえ、なかなかしんどい作業だ。

 

「よし、始めるぞ……ブツブツ……」

 

イムホテは古代語でお経の様な言葉を喋り出して死者の書を開いて血でいっぱいの瓶に魔法を唱えた。映画でよく見る儀式見たいな事をやっていてた。

 

『力の根源たる大神官が命ずるり今一度理を読み解きリファナという者の魂を今一度呼び起こして肉体を得よ!!禁術死者蘇生魔法『リゼリクション』!!』

 

イムホテが唱え終えると、瓶いっぱいに溜まった血が沸騰させていないのにも関わらずボコボコと沸騰し始めた。すると白いモヤの様な物がリファナの体の中に入っていった。

 

成功したのか?

 

白いモヤが中に入ったその時、リファナは目を開けた。

 

「ん……ここは……どこ?」

「目が覚めたか?」

「あなたは誰?きゃ、私なんで裸なの?」

「童、まずこれを着るのじゃ。女子なのだから身を隠さんか」

「ありがとう……ございます」

「俺は龍二、自分の名前言えるか?」

「私は……リファナ……」

「良し!成功した!!」

 

リファナが自分の名前を名乗った瞬間俺は激しくガッツポーズをして喜んだ。

 

「龍二よ、これで第1段階は成功じゃの?」

「ああ!イムホテ!良くやった!!」

「べっ別に……大したことないわ」

「おめでとうございます、龍二さんこれで【フェイズ1】終了ですね」

「ああ、博士もご苦労さま!!」

「いえいえ、龍二さんの頑張りのお陰ですよ」

「あの……私……死んだんじゃ……?」

「おっと、リファナに色々話さなきゃな。まず着替えて上に来てくれ」

「は……はい」

 

俺は上に上がって行き仲間を集めた。

 

ここで1度仲間達に色々今後の方針を伝えないとな。

 

「よし、新生魔王軍の幹部のメンバーが多方揃ったな。世界征服をするにはあともう【2匹】くらい欲しいが、まずは新しく入った仲間を紹介しよう。呪術師イムホテと悪魔のワイズだ」

 

「以後よろしく頼む」

「はーい★みんな〜よろしくね★」

「そして、たった今新しく仲間になる予定の」

「リファナ……です」

「リファナはまだ小さいから身の周りの世話の担当はトゥリナとバルバロ、頼むぞ?」

「へいっ、お任せ下さいっ!」

「うゆん、任せておけ」

「リファナの戦闘訓練は俺がする。買い物担当はジキル博士とリファナに任せる」

「分かりました、リファナさん、よろしくお願いしますね」

「はい……」

「よし、計画の総仕上げだ。博士、アレを」

「はい」

 

ジキル博士は記録用水晶玉を取り出して、プロジェクターの様に写し始めた。そこには盾の勇者とラフタリアが映っており、リファナは驚いていた。

 

かつての友達が映ったのだから当然だろう。

 

「あれは……ラフタリアちゃん?」

「そうだ」

「隣にいるのは……盾の勇者……様?」

「そうだよ?」

「ラフタリアちゃん……大きくなったんだなぁ」

「お前も直ぐに大きくするさ、俺の力でな」

「私、初めて盾の勇者様を見ました」

「そうなのか?けどリファナ、お前が死んだのはあの盾の勇者がいたからだぞ?」

「……え?」

「奴隷としてリファナが居たあの場所にラフタリア、キールといたけどラフタリアは他の人間に買われていなくなっただろ?」

「そう……です……」

「ラフタリアを買ったのはメルロマルクの女王だ。そう、あいつが手引きしてあの盾の勇者にラフタリアを導かせたんだ」

「えっ……そん……な……」

「可哀想にな……人間達に良いように利用されて。もし、ラフタリアがいたらお前は死なずに済んだのにな」

 

体を震わせてリファナの瞳からは涙が溢れて流れていた。

 

ミレリア女王が細工をしてラフタリアと尚文を引き合わせた事は知っているんだ、俺は少なくともリファナに対して嘘は言っていない、彼女は心の底から絶望したのだろう……。

 

「うっうっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「よしよし……泣くな、リファナ」

「うわぁぁぁぁぁぁ」

「俺達と強くなろう、強くなってあの盾の勇者に復讐するぞ。手伝ってくれるか?」

「ゔん……づよぐなる……龍二さまぁぁ」

「リファナ……お前は俺たちの仲間だ」

「うわぁぁぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

リファナの頭を撫でながら抱きしめながら俺は不気味な笑みを浮かばせてこう呟いた。

 

「フェイズ1完了」

 

俺が悪巧みをしている時にゼルトブルのコロシアムに異変が起きていた。空間が歪みだして次元のカーテンの様な物が現れてその中から”青い銃”を持った男が現れた。

 

 

 

「ここにいるんですね……龍二さん」




web版の盾の勇者を読んで自分なりに解釈した考えを形にしてみました、リファナちゃんが死んだ原因は……メルロマルクにあると。


次回から第2期に突入します!そして……鎧の勇者の成り上がりとコラボを予定しています!
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