ディエンドライバーでカードを装填した男は鎧の様なスーツに身を包まれて現れた、全身青の鎧で統一されている男は更にカードを装填した。
仮面ライダーそれが奴の能力か、厄介なチート能力だ。
「投降してくれないのなら、全力であなたを倒します!」
アタックライド・ブラスト!!
カードを装填されて電子音で発された直後、謎の転生者の男は銃を俺に向けて幾重の弾丸を浴びせた。
「くっ……やりやがるっ、『ドライファ・ダークネス』!!」
俺はドライファ・ダークネスで応戦するが、謎の転生者は身軽に攻撃をかわされてしまった。
そう簡単には行かないか……。
「はぁ!!」
「オルァァァァ!!」
転生者の男はゼロ距離で俺に銃を撃ち、蹴りやパンチを織り交ぜながら攻撃して来た、俺も紙一重で銃弾をかわして反撃に出る。そして青い銃と俺の魔剣ストームブリンガーで鍔迫り合いになった。
「へぇ、仮面ライダーのチート能力だなんてヒーローが好きなんだな」
「神様から聞きましたよ。貴方が十字架を背負う必要は無いんです!!」
「うるせぇ!もう過去の事なんざどーでもいいんだよ!」
「神様はそんなあなたを見捨てずに俺に頼って来たんです!。お願いします!一緒に来てください!!」
「だまれぇぇ!!『デスブリンガー』!!」
俺と転生者の男は言い争いになりながら距離を取る際に、俺はデスブリンガーを繰り出して男に一撃を与えた。
「くっ!!思った以上に強い……っ!!」
「喰らえ、『ドライファ・ダークネス・ヘルファイア』!!」
俺は左手にドス黒い大きな火の玉を作り出して男に投げつけた。
アタックライド・インビジブル!!
男はダークネスヘルファイアが直撃する寸前に姿を消した。
姿まで消されるのは非常に不味いな、どこから攻撃されるかも分からないな。
すると、どこからかまた電子音が聴こえて来た。
カメンライド・ドレイク
カメンライド・ゾルダ
カメンライド・デルタ
カメンライド・G3X
あちこちから男と同じ様な武器を持ったテレビで見覚えのある仮面ライダー達が現れ、俺を完全に包囲した。
どいつもこいつも銃を主力にしている仮面ライダーだ、これはヤバイな……。
「動かないで下さい!1歩でも動いたら一斉に撃ちます!!」
「ちっ、やるじゃねぇか」
「もう一度聞きます、一緒に来てもらいますか?」
「絶対に断る。それとな?お前に一つだけ言う事がある」
「なんですか?」
「お前に俺は殺せねぇよ、何か忘れてないか?」
「えっ?」
俺の言葉に転生者の男は首を傾げると、俺は大きく息を吸って大声を出した。
バカな奴だ。
「野郎共っ!囲んでるコイツらを殺せぇぇぇぇ!!」
「なっ!?」
5人の仮面ライダーは瞬く間にGゴブリンとオーク特殊部隊達に囲まれてしまい、包囲を突破されてしまった。
「バカが、俺に気を取られ過ぎだぜ?」
「くそっしまった!!」
「おい、そいつを抑えろ」
「「グオ!!」」
Gゴブリンとオークの2匹が転生者の男を取り押さえ、召喚された仮面ライダー達も取り押さえられた。それにより、俺は自由になった。
やれやれ手間かけさせやがる。
「お前、なかなか強いな。最後に名前を聞いて置こうか?」
「ライト……です」
「ライト、お前はつえーよ認めてやる。これ以上引っ掻き回されると厄介だら今ここで殺す!死ねぇ!!」
俺は魔剣ストームブリンガーを構えて頭目掛けて振り下ろそうとした瞬間、ライトという男が笑った。
「かかりましたね」
アタックライド・イリュージョン!!
ライトはいつの間にか銃にカードを装填していた。
ぬかった!!最初に銃を取り上げて入ればよかった!!。
ライトは4人に分身をして俺に銃を再び構え、Gゴブリンとオーク特殊部隊共々方いした。
「俺も甘く見てました。まさかここまで闇に堕ちているとは思ってもいませんでしたよ。俺にもあまり【時間】がありません。もう手加減しませんからね?」
ファイナル・アタックライド・ディディディエンド!!
ライトの銃から巨大な光線が放たれ、俺に直撃した。
こりゃ間違いなく致命傷だわ……。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」
大爆発を起こした俺は膝を付いて血反吐を吐き、荒く呼吸をしてライトを睨み付けてた。
このままでは確実に負ける、だが目的は達成した。
「ゴブリン、オーク共。さっさと女を連れて退くぞ!」
「グオ!!」
「ブッヒ!」
「逃がしません!」
「グオーーー!」
手の空いていたGゴブリンとオーク数匹ががライトを羽交い締めにして俺に逃げる時間稼ぎを始めた。
「グオッ!グオッ!」
「ブヒッ!ブヒヒッ!」
「お前ら……すまんっ、後は頼むぞっ!!」
可愛い手下をもったよ俺は。
「この場で殺してやりたいが……耐えてやる。あばよ、ライト」
「龍……二さん!!」
俺は女を連れたゴブリンとオーク達を連れて転送魔法でアジトに撤退した。
大事な兵隊達が犠牲になってしまったな。
アジトに戻ったゴブリン達は女を連れて地下に降りていき、俺はフラフラになりながら帰還した。するとトゥリナやドラグリアは慌てて俺を支えた。
「龍二よ!!なんじゃその傷は!?ジキル!!早う来い!!」
「カシラ!?何があったんですか!?」
「王よ、如何なされた!?」
「リフ……ァナは……?」
「リファナ?リファナ!来るのじゃ!」
「トゥリナさん?、なんです きゃぁぁぁぁぁ!!龍二様!?」
「意識が……ある内に……早く」
俺は死ぬ間際にリファナをパーティに加えた、加えた途端俺は倒れた。
「きゃぁぁぁぁぁ!!龍二さまぁ!!龍二さまぁ!!」
リファナは火がついた様に泣き叫び俺を揺さぶると、トゥリナとドラグリアはリファナを落ち着かせた。
「リファナよ、龍二なら大丈夫じゃ、すぐ起きる」
「トゥリナさん、ホント……?」
「ホントじゃ、しかし龍二め、経験値をリファナに与える為にパーティに加えよったな?」
心配そうに俺を見つめるリファナだった。
なんとか間に合ったな。これでリファナのLvが上がる。しかし、あのライトはかなりの使い手だな……厄介な奴が現れたもんだ。
『異世界の鎧の勇者によって殺されました』
『EXP10000獲得』
『Lv100になりました、リファナはLv40になりました』
『限定スキル・月食の鎧のスキルが解放されました』
『移動スキル・地獄門のスキルが解放されました』
限定スキル?なんだろう?、それと移動スキルってのはなんなんだろうな……起きたらヘルプで確認して見るか。
『不死身の呪いにより再起動します』
超高速再生で体を元に戻した俺は目を開けて塞がった傷の辺りを擦りながら起き上がった。
「あーいってぇ……」
「龍二さまぁ!!」
「リファナ、ごめんな?びっくりしたろ?」
「ヒッグ……もう起きないかと思いましたぉ」
「ごめんごめん」
「龍二よ、何があったのじゃ?」
「異世界の勇者が現れたんだ、そいつにやられた」
「異世界の勇者じゃと!?」
「ああ、やつは直ぐに来るぞ」
「ならばどうする!?」
「俺とリファナが街中に誘き寄せる、隙が出来たら総攻撃だ」
「リファナを!?」
「龍二様、勇者に虐められたんですか?」
「ああ、そうだよ?」
「おのれ、勇……者!!」
リファナは歯を食いしばって悔しがっている。
よしよしいい傾向だぞ。
俺はリファナの頭を撫でて落ち着かせた。
「大丈夫だからな?リファナもLvが上がった事だし、後でジキル博士を連れてリファナの武器でも買いに行くか?」
「はい!」
「っとその前に、さっき解放されたスキル見てみるか」
俺はステータスを確認して新たなスキルの詳細を調べた。
役に立つスキルだと願おう……。
【限定スキル・月食の鎧とは、月食の時のみに発動出来る強化スキルです、月食の間12分間使用可能】
【移動スキル・地獄門とは……異世界を行き来出来るスキル、使用者と同行者3人一度に入れる事が可能】
「ほう、異世界か、なら少し予定を変更するか。みんな、集まってくれ」
俺は急遽、仲間たちを集めて緊急会議が行われた。
次回、リファナめっちゃ強くなります!乞うご期待!