元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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さぁ今回はゼルドブルの市街でやり合いますよー!


第23話 魔法剣士

俺、ジキル博士、リファナは異世界の勇者ライトを誘き寄せる為にゼルドブルの市街に来ていた。

 

こちらから見つける事は無い、向こうから見つけてくれるだろう。

 

俺は武器屋の前でリファナとジキルを待っていた。

 

「お待たせしました、リファナさん用の武器をいくつか買ってきましたよ」

「あいよ、ご苦労さま」

「龍二さま、私この剣でも良いですか?わっとっと!」

 

リファナが俺に見せたのは刺突の剣、レイピアだった。

 

子供なのになんつーマニアックな武器を選ぶんだよ……。

 

案の定にレイピアの重さに負けて転んだ。

 

「もう少し大きくなってからで良くない?」

「うー……そうします……」

「リファナさん、とりあえずこのフルーレで訓練なされたらどうです?」

 

ジキルはレイピアより小さめのフルーレを渡した。

 

なるほどな、レイピアの基礎的な扱いにも丁度良さそうだ。

 

「これならレイピアと同じ系統なので大きくなるまでこれで訓練しましょう」

「はい!ジキル博士!」

 

リファナはフルーレを小枝を振り回す子供の様に振り回していた。危なっかしいなぁ。

 

「リファナ、あぶないからしまって!訓練はアジトに戻ったら!」

「はーい……」

 

渋々納刀して俺と手を繋いで歩き始めた。大通りに出ると、そこにはライトが待ち伏せしていた。

 

来たか、ライト!!

 

俺はライトを睨み付けてライトの質問に答えた。ジキルはリファナを守る様に俺から離れた。

 

「やはりアジトに戻ってたんですね?」

「見つけるの早いんだな」

「ええまぁ、色々な力を使えますからね」

「そのディエンドライバーでか?」

「勘違いしてますね、俺はディエンドだけの能力の勇者じゃありませんよ?」

 

俺は魔剣ストームブリンガーに手をかけて構えた。

 

ディエンドだけの勇者じゃないだと?ならなんの勇者なんだ?

 

「なら何の勇者なんだ?」

 

俺の質問にライトは答えた。

 

「俺は鎧の勇者です、ライダーに変身する事によって肉体を強化して様々な仮面ライダーの武器を使って戦うんですよ」

 

そう言い放つライトは今度はディエンドライバーではなく、別のライダーのバックルを取り出して見せた。

 

あれは……記憶が正しければ、エグゼイドのベルトか!?

 

「龍二さんの武器は剣ならば、俺も剣で戦いますよ」

 

ライトは青いガシャットを鳴らした。

 

俺はエグゼイドに関しては無知だ、何が来るか分からないな……。

 

タドルクエスト!

 

ガシャット!!

 

「術式……Lv2……変身」

 

ガシャーット!! Lvアッープ!

 

タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!

 

ライトはディエンドではなく、今度は水色の騎士の様な仮面ライダーに変身した。

 

記憶が正しければ、ブレイブ?だったかな?

 

「さぁ、第2ラウンド行きますよ!」

「ジキル!!離れてろ!!」

「龍二さまぁぁ!」

 

ライトと俺は剣で激しい攻防を繰り広げた、ここは大通りだからゼルドブルの住民達も戦いを見ていた。

 

ケンカだ!

なんだあの水色の剣士は!?

 

周辺からは様々な声が聞こえてくる、俺とライトは鍔迫り合いを始める。

 

「なるほど、ライダーの変身自体がお前の鎧の役割をしてるって訳か」

「今回は逃がしませんからね!!はぁ!!」

「ならお前を倒すまでだ、オラァァ!!」

 

ライトの剣と俺の魔剣は激しくぶつかり合い金属音を響かせる、剣術の経験値なら俺の方が上だな。次第に俺はライトを壁に追い詰めた。

 

「くそっ、なんてパワーだ!?」

「まったく。しつこい男は嫌われるぜ?」

「それはご親切にどーも!ならレベルを上げますよっ!」

「何?」

 

ライトはガシャットを外して別のガシャットを装填した。

 

Let's Going King of Fantasy!

 

「術式Lv50」

 

デュアルガシャット!

デュアルアップ!タドルメグルRPG! タドルファンタジー!

 

ライトとは再び変身をした、変身後の姿は先程の水色の騎士をベースにした様だ、頭、体などに赤い防具、マントが追加された。

 

これはパワーアップしたと考えた方が良さそうだな。

 

「これならどうですか!?はぁ!!」

「それがどーしたぁぁぁ!!」

 

再び俺とライトはぶつかり合い、市街を壊しながら戦い続けた。街の住民達は徐々に野次を飛ばし始める。

 

ふざけんな!向こうでやれ!

こっちに来るな!!

あっちにいけー!

いい加減にしろー!

 

「おいおい、勇者が街を破壊して良いのか?」

「くっ……!!」

「勇者は大変だなぁ!『ドライファ・ダークネス』!街ごと消えろ!」

「危ない!!」

 

ライトの後ろには大勢の住民がいた、ライトは避けることも出来ず俺のドライファ・ダークネスをまともに受けた。

 

たとえ仮面ライダーの力があってもあの魔法を受けたらひとたまりもないだろう。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ははっ!いいザマだな」

「龍……二さん……」

「オラ、まだ立てんだろ?その姿なら少し見た事あるからな」

「なら……これならどうですか!!」

 

ライトは再びガシャットを抜いて今度は白いガシャットを装填した。

 

「術式Lv100」

「何!?100だと!?」

 

ガシャーット!!

 

辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!

 

ライトは更に変身して今度は全身白い騎士の様な仮面ライダーに変身した。これは俺も初めて見た仮面ライダーだ、さっきの最終形態なのか?

 

「これでLvもほぼ互角、これであなたを倒します!」

「ほぅ……白い騎士か、勇者っぽいな」

 

俺は魔剣を握り直してライトから距離を置いた、そして双方は走り出して鍔迫り合いを始めた。

 

「はぁぁぁぁぁ!」

「オラァァァァァ!!」

 

5〜6回ほど剣同士をぶつけて火花を散らした、すると今度はライトが俺を押し始めた。

 

やばいパターンだな。

 

「くっ……今度は俺が追い詰められんのかよ……!!」

「油断しましたね、さぁ!一緒に来てください!!」

「わりぃが……それは……ホントに断る!」

「仕方ないですね、死なない程度に手加減しますので覚悟して下さい!」

 

タドルクリティカルストライク!!

 

ライトは剣を構えると剣に炎が纏い出した。これが奴の必殺技とやらだろう。

 

「でゃぁぁぁぁ!」

「やめてぇぇ!!」

 

ライトが剣を振り下ろした瞬間、突如リファナが俺を護った。だがライトは止める事が出来ず、リファナを斬ってしまった。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!」

「リファナ!?」

 

「しまった!!」

 

ライトは驚いて剣を落としてしまった。

 

「てめぇぇ!!」

「わっ……わざとじゃ」

「うおぉぉぉぉ!龍二さん!今のうちに逃げろぉ!!」

 

リファナを抱きかかえた、ライトの真横からジキルが変身し、怪物ハイドがライトを殴り飛ばして建物を貫通させた。

 

「すまねぇ!ジキル博士……じゃなくてハイド!!」

「へへっ!久しぶりの登場だぜ!暫くは動けねぇ筈だっ!」

「今のうちに逃げるぞ!」

 

俺達はライトがいないうちに街から離れ、アジトに戻った。そして、嗅ぎつけらる前にイムホテとトゥリナの幻影魔法でアジトをカムフラージュを施した。

 

「リファナ!!」

「龍……二さま……大丈…ぶ…?」

「ありがとう、リファナのおかげで助かったよ」

 

俺はアジトにあるありったけの回復薬とイムホテの回復魔法で治療してなんとか傷は癒えた。

 

「今回は焦ったなぁ」

「まったく無茶しおって!この馬鹿者!女子の体に傷をつけるな!」

「ごめん……トゥリナ」

「龍二さん、あの男が言っていた異世界から来たという」

「ああ、この世界とは違う異世界から来た【鎧の勇者】だ」

「そうでしたか」

「ところで博士、次の月食はいつだ?」

「月食ですか?」

 

ジキル博士は首を傾げて俺に尋ねた。俺は前回解放したスキルをジキル博士に説明した。

 

「なるほど……【月食の鎧】ですか」

「月食の12分間の間ら肉体強化をしてくれるそうだ。いつ頃月食だ?」

「ちょっと待って下さいね?今計算して見ます」

 

ジキル博士はノートを取り出して計算を始める。

 

早めなら良いのだが。

 

「ふむ、明後日ですね」

「明後日!?」

「はい、彼と決着を付けるなら明後日ですね、それまでは休んで下さい」

「分かった、リファナと一緒に休んでるよ」

「分かりました」

 

俺は気絶したリファナを抱き抱えて自分の部屋に戻っていった。

 

───────────────────────

 

翌朝、俺は目を覚ましてリファナの様子を伺った。

 

おかしい、リファナちゃんが大きくなってる。見た目はラフタリアと同じくらいだろうか?。最早リファナさんだ。

 

髪もセミロング位に伸びていて昨日着ていたワンピースをピチピチにして身につけている状態だった。

 

「え!、いやなんで!?訳が分からんっ!!ステータスを覗いて見れば分かるかな?」

 

俺は慌ててリファナのステータスを確認した。

 

リファナ ★Lv40

 

職種 魔法剣士

 

「は?魔法剣士?」

 

俺が不思議がっているとリファナが目を覚ました。

 

「んんっ…、おはようございます…龍二さ……きゃぁぁぁぁぁ!!」

「リファナ落ち着け!」

「きゃぁぁぁぁぁ!!龍二様のエッチ!!スケベ!!」

 

ドス!バキ!ドゴン!

 

リファナは右ストレート、左フック、返しの右アッパーを繰り出して俺をノックアウトさせた。

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