リファナが俺をボコボコにしながらマウントをとって殴っていると、トゥリナが部屋に入って来た。
だれか、助けてくれ!!
「うるさいのぉ……なんの騒ぎ」
「龍二様のバカー!エッチー!うわーん!」
トゥリナから見たら驚愕だろう、魔王を目指す男が若い女子にマウントをとられて右左と殴られていたのだから。
「なんじゃ!?誰じゃお主は!?」
「ひっく……リファナですよぉ〜トゥリナさん」
「なんと!?ジキル!ジキル!!」
トゥリナは慌ててジキル博士を呼びに飛び出して行った。この時俺は失神で済んでいたのが幸いだった。
「早く!こっちじゃ!」
「なんですかこんな朝早く……ふぁ!?」
「ジキル博士!!」
リファナはジキル博士が入って来た途端毛布で体を隠しながら俺をヘッドロックをし始めた。俺は顔を真っ青にしてぐったりとしていた。
「おや?お客さんですか?」
「何を言っとる!リファナじゃよ!」
「なんですと!?とりあえず、龍二さんを離しなさい、失神してますよ?」
「だって!龍二様が私を!」
「何を言っとる!昨日怪我をしたのを看病してたのだぞ!?」
「え!?」
リファナは俺を離した、まったく成長し過ぎである。リファナは俺を起した。俺の顔は〇パンマン見たいに腫れていた。
「龍二様!!ごめんなさい!!」
「はい……こちらこそふみまへん」
「けど、どうして私は大きくなったのでしょうか?」
「レベルが上がったからではないか?」
「亜人はレベルが上がると成長すると私も聞いた事があります」
俺は顔を再生させて普通に話せるようになった。ステータス魔法を唱えてジキル博士に説明した。
「それもだけど、ジョブがもう決まってるんだ魔具・魔剣士って」
「なんと!?」
「博士、ちょっとリファナを調べてくれないか?」
「分かりました、リファナさんは着替えて下さい」
「分かりました」
「まだ服を用意してなかったの、妾のデカい方の服を貸そう」
「ありがとうございます……トゥリナさん」
着替えを終えたリファナはジキル博士から色々と精密検査を受けて見た所、異様な状態異常が発見されリファナの血液を顕微鏡で俺に見せた。
「龍二さんこれは……なんでしょうか……」
「なんだこれは……」
俺とジキル博士が見た物はリファナの細胞に黄色いオーラの様な物が付着している所だった。
「この色どこかで見た様な気がするな…あっ!バグスターウィルス!」
「ウィルス!?」
「けど……なんで?リファナは昨日戦ってないぞ?」
「あの鎧の勇者と戦ったのはハイドと龍二さんだけなのですか?」
「ああ、リファナは俺をかばって攻撃を……あっ!」
俺は昨日の戦闘を思い出した。ライトはエグゼイドのライダーに変身していた。バグスターウィルスを持っていても可笑しくないな。
「なるほど、なら合点が合いますね」
「けどバグスターウィルスに感染すると怪人になるはず」
「おそらくですが、バイオカスタムが影響しているのでは?」
「だから怪人にならないのか……リファナ、どこか変に感じる事はないか?苦しくなって来たとかさ」
俺はリファナに体調の様子を尋ねた、万が一怪人になったとしたら後々めんどくさいからな。
「いえ、特に何もないですね」
「そっか、なら良いんだけど……何かあったらすぐ言えよ?」
「はい、分かりました」
「博士、これは突然変異として判断した方が」
「良いかも知れませんね、元々リファナさんはクローンですし、バイオカスタムの細胞に変異を起こしてステータスに異常が起こったと判断すべきでしょうね」
「★が付いているからクラスアップしないとな。イムホテ、【魔法剣士】ってどんな事が出来るんだ?普通の冒険者とは違うんだろ?」
俺はイムホテに魔法剣士という言葉について聞いてみた。
「魔法剣士は『魔物を武器に変化』させる事だ。我の杖も魔物だったのだぞ?我の場合はその時代にいた魔法剣士に武器化をしてもらったがな?」
「へぇ〜便利な職なんだな。話し戻るけど博士、リファナの服とか鎧を一緒に行って買って来てくれないか?」
「なら今から行ってきましょう、リファナさんの魔法の適性なども知りたいですからね」
リファナとジキル博士は装備、クラスアップをする為に市街に向かって行った。
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2時間後、リファナとジキル博士は戻って来た。リファナの見た目が大きく変わったのが1番驚いた。青いスリットの付いたワンピースにミニスカート、上半身に銀鉄の鎧を身に付け太ももを露出させたブーツに黒い手袋をはめていた。髪型もポニーテールにしていた。どの方向から見ても美人といえるだろう。
「龍二さん……どう……ですか?」
モジモジしながら頬を赤くして俺に尋ねて来た。
可愛いなおい!!
他の仲間たちもリファナをひと目見る為にわざわざ部屋から出てきた。
「うん、めっちゃ似合ってるよ!」
「あ、ありがとう……ござい、ます」
「ほう、あの小娘が」
「ふむ、似合っとるぞ?」
「お嬢、べっぴんさんじゃねぇか!」
「ウホー★可愛いね★」
「美しい……」
「可愛い……ね」
「リファナちゃん★デートし」
リファナはグサッとワイズにレイピアをケツに刺した。
まったく油断もないなまったく……。
「リファナ、魔法の適性とかはどうだったんだ?」
「はい、氷魔法が適していると言われました!」
「氷か……悪くないな」
ジキル博士は本を何冊も重ねて歩いて来た。
リファナはイタチ系の亜人、イタチは冬眠せずに冬を活発に活動する。だから氷に適正したのかな?
「リファナさん……少しはご自分で持って下さい!」
「あっごめんなさい!」
「博士、それは?」
「魔法の書です。時間をかければ幾つか魔法を覚えれますからね」
「うむ!リファナに龍二よ、勤勉に覚えよ!」
イムホテは2人に喝を入れて来た。
さすがは呪術師、魔法に関してはうるさいな。
「俺も攻撃魔法以外にも何か覚えようかなぁ」
「一緒に頑張りましょうね!」
「まぁとりあえず、リファナは戦闘とかの訓練から始めよう」
「はい!」
「んじゃ早速今からレイピアの基本的な動きから始めよう」
「よろしくお願いします!」
その後、俺とリファナは地下に行き特訓を始めた。
いよいよ明日は皆既月食の日だ、ライトを倒すにはうってつけの日だな。
「よし!思い切り来い!」
「はい!」
俺は魔剣を構えてリファナを鍛え始めた。
いよいよ明日に限定スキルを発動させます!