書籍版や漫画版の異世界のキャラクター達の設定を大幅に変えますのでご了承下さい。絆が登場しますが、オリジナル設定で登場させます。
異世界の言葉や文字のスキルが解放した俺は魔剣ストームブリンガーを構えて強盗団に襲いかかって行った。リファナのサポートもあってなんなく殺す事が出来き、俺とリファナは納刀して金銭などを奪いその場を早々立ち去った。
「ふぅ、ここまで来れば大丈夫だろ」
「もぅ龍二様!騒ぎを起こしてどうするんですか!?」
リファナはほっぺを膨らませながら俺にガミガミネチネチ説教を始めた。
「はい、ごめんなさい」
「もう、気をつけて下さい!勇者達に嗅ぎつけかれたらどうするつもりなんですか!?トゥリナさん達もいないのにぃ〜!」
「分かったよ、気をつけるけどお陰で言葉も文字も分かるようになったし今後は楽に動けるだろ?」
「そうですけど……」
「リファナだってLv上がっただろ?」
「確かにクラスアップしましたけど、さっきの経験値でもまだ41ですよ!?」
俺はリファナのステータスを確認した、鎧の勇者の時に同行者設定を解除してしまったのが今になって後悔した。
「とりあえず、口コミで四凶武器の在処を探さないとな」
「そうですね、建物には私が入りますから」
「それじゃまずは街に行って────」
「おい!」
「「!?」」
俺とリファナは声の方向を向くと、中学生くらいの女の子がゴスロリ系の服を着て黒い羽織りを纏っており、手には釣竿の様な物を持っていた。
「なんだ?このガキんちょ」
「あなた、ここの街の子?」
「ガキ……だと?」
「ん?ガキだろ?」
女の子はワナワナと震えて大声を出し、突然キレ始めた。
「オレはこう見えても18だ!!舐めてるとぶっ潰すぞ!!」
「シンプルに口が悪いなぁ、チンピラかよ」
「素行が悪いですねぇ。なんかバルバロさんみたいです」
「ごちゃごちゃうるせぇ!お前らだな!?街で大暴れをしたってのは?」
「おいおいちょっと待てよ、俺たちは被害者だぜ?」
女の子は話をまったく聞かずに釣竿を振り回して来た。
やれやれ話を聞いてくれる状況じゃないな。仕方ない、殺すか。
「おい、嬢ちゃん。これ以上突っかかってくるなら容赦しないぞ?」
「ごめんなさいね、私達四凶武器の在処を探してるから」
「なにっ、四凶武器だと!?」
女の子はピタッと止まり、リファナの言葉に反応し始めた。
「お前ら、四凶武器になんの用だ?」
「なんの用って?俺が頂くからだけど」
「貴様、ちょっと懲らしめようと思ってたけど、予定変更だ。お前らを倒す事にするわ」
「はぁ?」
いきなり何を言うかと思えば俺たちを倒すだと?まさか、こいつ勇者か?まず名前聞いて置くか。
「お嬢さん、名前を聞いてもいいかな?」
ゴスロリっ子は釣竿を勇者の武器の様に狩猟用のスリングに変化させながら構えて名乗り出した。
「オレは【狩猟具の勇者】、風山絆だ!!」
絆と名乗ったゴスロリっ子はスリングを俺に向けて放った。俺は魔剣ストームブリンガーを盾にしてスリングの弾丸を弾いた。
狩猟具?この世界の四聖武器は剣や槍とかでは無いようだな。
「龍二様!?ご無事ですか!?」
「ああ、コイツやっぱり勇者か……。その竿のリールに付いている青色の水晶はどうも尚文達の四聖武器に似ているなと思ったんだ。この世界の勇者と言うなら、俺らも容赦はしないからな?」
「覚悟しろ!魔竜の手下め!!」
「魔竜だと?」
「
「リファナ!下がってろ!」
「龍二様!?」
絆はスリングを数発撃ち、今度は弓に変化させて矢を放って来た。
狩猟具というのは動物を狩る物を指すのだろうか?
俺は難なく魔剣ストームブリンガーで薙ぎ払い全ての弾や矢を撃ち落とした。
「おいおい、そんなもんじゃ到底俺を倒せないぞ?」
「ふっ、それはどうかな?」
絆はスリングに札の様なものを貼り付けた。
なんだあれは?攻撃力強化でもされるのだろうか?
「オラァァァァァ!!」
再び絆はスリングに変化させて数百発の弾丸を放って、俺は弾いて交わそうとした時、異変が起きた。
ガキン!!
「ぐっ!?なんだこりゃ!?トラバサミか!?」
「『一式・虎挟み』!!これで動けねぇだろ!くたばれぇ!!」
俺は虎挟みで足の動きを封じられ、雨あられの如く降り注ぐスリングの弾丸を直撃した。
「ぐぅ……なんだ!?このダメージは!?」
「龍二様!?どうしたんですか!?」
「いつもより効くんだよダメージが。どうなってんだ!?」
「え!?」
「オレの四聖武器の能力【札貼】と【狩猟ボーナス】の力さ」
「こ……の……!!」
ガキン!
俺は虎挟みにより右足が使えなくなり、左足で動こうとした瞬間左足にも虎挟みが足に掛かってしまった。
「またかよ!!このっ!!外れろ!!」
「『二式・虎挟み』。さぁ、もう逃げれないぞ?」
「くっ……!!」
「待ちなさい!」
絆の前にレイピアを構え、絆もリファナに向けてスリングを構えた。
「龍二様を倒させる訳には行きません!」
「リファナ!!やめろ!!」
「どけ!獣人が!!」
「私は獣人ではありません!亜人です! はぁ!!」
リファナは俺の静止を聞かずに絆に向けてレイピアで数回突き攻撃を繰り返した。絆はいとも容易く攻撃を交わし、スリングを構え直した。
「この狩猟具は”魔物”には大ダメージを与える事が出来る。おかしな奴だな、人間にはダメージは通らないのに。同じ日本人に見えたのに……もしかしてお前、魔物なのか?」
「ああ……俺は魔物だ……」
「お前、ちょっと訳ありなのか?」
「ほっとけ」
勘のいい女は嫌いだな。
油汗をかきながら俺は絆の質問に応えると、絆は思い付いた様にスリングをリファナにではなく俺に向けた。
「なら先にお前を倒す!魔竜の手下は私が全て倒すんだ!」
絆はスリングを包丁の様な武器に変えて突進して来た。
これは不味い、今まで苦戦した事のない程の俺にとって強敵だな。
「喰らえ!! 『狩猟技・血花線』!!」
「龍二様ぁぁぁ!!」
絆は俺に向けて狩猟具のスキルを放った。
漫画版15巻を見て修正かけました。