元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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第33話 別世界の厄災の波 (上)

俺が例の件を他の魔物に話した。すると意外と魔竜に対して疑問を抱く魔物達が多かった為か作戦に参加してくれるという話しになった。

 

そして2日後。

 

この異世界に来て初めての災厄の波に参加する、リファナも参加してて女王と一緒にいるらしい。どんな奴が来ようが怖くはないが仲良くなった魔物達がボスにならない事を祈ろう……。

 

そしてその時が来た。

 

《WARNING、WARNING》

 

『厄災の波が発生しました、転送を開始します』

 

「さて、行くか」

「おう、龍二その装備で大丈夫か?」

「武器は問題ないが……その、防具がな」

 

悟空と酒呑童子に指摘されたのはゼルトブルに住み着いてから全く新調してなかった防具だった。俺の防具は冒険者から奪った鎧だったが、数多の戦闘によりボロボロになってあちこち穴が空いていた。

 

「まぁそのうち新しい鎧を手に入れるさ」

「そういやレイブルでドワーフ族を見たか?」

「ドワーフ?そう言えば見なかったなぁ、鍛冶屋を見た訳じゃないけどな……そうか!新しい防具をドワーフに作って貰えるようにスカウトしよう!」

「そうだな、レイブルになら1人くらいいるんじゃないか?」

「俺も新しい長巻が欲しいしな」

「この波が終わったらついでに仲間にするか、メアリーも探さねぇと行けないし」

「そのメアリーってのは誰なんだ?」

「ちょっと野暮用でな……そろそろ転送される行くぞ!」

「「おう!」」

 

ボーン!と木霊した途端俺達は転送された。転送された場所はどこか平安時代の町の様な場所だった。

 

他にも勇者がいたのだろうか?

 

「よし、着いたぞ」

「さて、今回のボスは誰だろうな」

「悟空だったりしてな」

「ふざけんなよ」

「それまでは……コイツらと遊んでようぜ?」

 

俺達は武器を構えてこの異世界の各国の兵士や冒険者達と睨み合いを始めた。

 

「Are you ready?」

「オラァァァァ!」

「死に晒せや人間どもがぁぁぁぁ!」

 

俺達は冒険者達に襲いかかって行き、他の魔物達も俺の後を続いた。

 

「『暗黒剣』!」

「ウッキャァァァ!」

「『鬼火烈火』!」

 

「「ぎゃぁぁぁぁ!」」

 

俺の魔剣と悟空の如意棒で人間達を薙ぎ払い、酒呑童子の鬼火を強化したスキル鬼火烈火で焼き払った。人間達は火だるまになってのたうち回っている所を眺めていた時に、俺はふと思った。

 

そういやグラス、ラルク、テリスはどうしたんだ?この波に参加してると思ったんだけどな……まさか……カルミナ島に向かってんのか?ちょっと人間に聞いてみるか。

 

俺は瀕死の冒険者の頭を掴んで尋ねてみた。

 

「おい、扇の勇者、鎌の勇者はどこだ?」

「ぐっ……誰が貴様なんかに……言うか!」

「早く 言え!」

 

メキメキと右手に力を入れると冒険者はもがき苦しみだして暴れ始めた。

 

「ぎいゃぁぁぁ!」

「どこだ?言え!」

「鎌の勇者様達は……数日前から行方が分かっていない、扇の勇者様も時々いなくなる……がぁぁ!!」

 

なるほどな、つまりラルク達は今俺の世界に行ってる所なんだな?前回の波でグラスが現れた時はこっちから移動してくるという事か……移動手段が俺の地獄門の他にあると言う事か……どんな物を使ってるか気になるな

 

「はな……せ!!」

「あ、わりぃ」

「貴様…ら魔物…なんぞ……我らの若が切り裂いてくれる!」

「誰が来ようが怖くねぇよ あばよ」

 

ゴキャ!!

 

俺はスターブレイカーに変化させて冒険者の頭をリンゴの様に潰した。鎧を物色してみたが、大した物じゃなかったので冒険者を投げ捨てた。

 

「さて……ならこのどさくさに紛れに【メアリー】を探しますかね」

「龍二!どうした!?」

 

悟空が如意棒や拳で冒険者達を殺しながら戻って来た。

 

「おう、悟空、メアリーを探してたんだ」

「メアリー?そう言えばさっき向こうの方でなんかそんな名前聞こえたな」

「マジか!!あっちか!?」

「酒呑童子が向こうで人間達と戦っている」

「よし!こっちは他の魔物達でも大丈夫だろ!行くぞ!」

 

俺と悟空は酒呑童子の所に向かって行った。

 

メアリーがいないと正直女神を誘き寄せる事が出来ねぇ【計画フェイズ2】を開始する事も出来ないからな。

 

そして酒呑童子と合流した俺と悟空は返り血で真っ赤になった酒呑童子を見つけた。

 

「おう龍二に悟空、どうした?」

「酒呑童子、メアリーって女見てねぇか?」

「メアリー?そういやそんな女いたな……」

 

3匹がキョロキョロしていると、女冒険者が魔物達に囲まれており一心不乱に剣を振り回していた。

 

「うわぁぁぁ!来るなぁぁぁぁ!」

「ギャオ!」

「グルルル」

「グォ!」

「龍二、いたぞ、あの女だ」

「アイツ……そうだ!アイツだ!。前回追っかけ回してたからな顔は覚えてんだ」

「おいお前ら、ちょっとどけ」

 

俺達は魔物達を避けてメアリーと対峙した。メアリーの目は恐怖のあまりに涙でメイクのアイシャドーが落ちて目が真っ黒になっていた。

 

流石はヴィッチ2号、みすぼらしい姿だな。

 

「よぉ、メアリー……いやヴィッチ2号」

「言葉……貴方!人間が何故魔物と一緒に人間を殺してるのよ!?」

「よく考えてろよクソ女。この状態で俺が人間だと思うのか?」

「えっ……人間……じゃないの?」

「状況見たら分かるだろうよ。見た目は人間に見えるけどな……どうする?この場で死ぬか?俺の言う通りにするか?どっちか選ばしてやるよ」

「いや!死にたくない!私は勇者様と結婚して優雅に過ごしたいの!」

「ククク……なら着いてこいよ?裏切ったりしたら殺すからな?他の用があるまで俺らのアジトに拘留しておく」

「死ぬよりはマシね……分かったわ」

 

これよりフェイズ2を開始する。

 

龍二は不気味に笑いならがらメアリーを捕獲に成功した。だが……龍二はアイコンを見るまでは今回のボスが誰なのか予想もしてなかった……。一方その頃リファナは、氷の女王と共に俺の天敵である狩猟具の勇者である絆と戦っていた。

 

「見つけたぞ!レイドボス……氷の女王!!」

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