元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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波の尖兵の設定をまた変えます。


第36話 謎の暗殺者

絆達との激闘を終えた俺達は氷の女王の城に戻り体を休めて数時間が経った。俺は悟空達を休ませるためにヴィッチ2号ことメアリーを連れて一旦自分の世界に戻る事にした。俺は地獄門を発動させ門を開けた。

 

「死なれたら困るんでな、付いてきてもらうぜ?」

「ええ、死ななければ何処へでも付いていくわ」

「結構」

 

俺とヴィッチ2号は再び元の世界に戻った。俺はゼルトブルのアジトに戻りトゥリナ達に顔を合わせた。

 

「おう、ただいま」

「龍二!?どうしたのじゃ!?」

「我が王よ、向こうの世界はどうでしたかな?」

「おかえり……なさい……龍二……様」

「おや?龍二さんおかえりなさい」

「ん?なんだ?その人間は?」

「おかえりー꙳★*゚」

「えっ……えっと……」

 

メアリーは大勢の魔物達に囲まれて借りてきた猫の様に怯えていた。

 

そりゃこれだけの魔物に囲まれたらそうなるか。

 

「コイツが【フェイズ2】の材料だ」

「ほぅ、この子が?」

「ヴィッチはどうだ?順調か?」

「はい、あれから何度か死にかけましたが回復させてました」

「よろしい」

「リファナは?リファナはどうしたのじゃ!?」

「大丈夫怪我をしたけど無事だ、向こうの世界で休ませている」

「そうか……」

「まだやり残した事もあるから俺は戻る、何か変わった事はないか?」

 

俺は回復薬を補充しながらジキル博士に尋ねた。

 

「そうですね。バルバロさんがコボルト族を鍛えながら【サハギン族】を配下に加えて来ました。それと、噂で聞きましたがカルミナ島の活性化が始まったそうです、それで四聖勇者とその一行がLv上げに向かったそうですよ。あっ、後、余談ですが、七星勇者が死体で発見された事が知られてしまいましたね」

 

サハギンとは、水中に棲む半魚人のモンスターである。人間様の完全な直立二足歩行をする者や、前屈した不完全な直立型の二足歩行をする者がいる。群れの長になると、銛やトライデントなどの武器を持つ者もいる。

 

ジキル博士は更に情報を付け加えた。

 

「バカな勇者達ですね。本格的に活性化するのはまだ先のはずなのに」

「えっ?そうなのか?」

「ええ、その時は島の中心に【極上レア】のモンスターが現れるんです。どんなモンスターかは確認出来ませんでしたが、只者ではないかと」

 

俺は腕組みをして考え込んだ。

 

カルミナ島か、魔竜を倒したら悟空と酒呑童子の顔合わせがてらみんなでその”極上レア”モンスターに会いに行ってみるか、もしかしたら仲間になってくれるかも知れないな。

 

「わかった、本格的に活性化するまでには戻ってくるようにするよ、コッチの世界にはドワーフ族がいるらしいからスカウトしてくる。武器生産をして貰おう」

「ほぅ……ドワーフ族ですか。」

「それと新しい仲間を紹介したいしな」

「それは楽しみですねぇ〜」

「そんじゃ……この女を頼むぞ?」

「はい、仰せのままに」

「メアリー、コイツに付いてけ」

「分かったわ」

 

ヴィッチ2号はジキル博士に連れられて地下室に入って行った。

 

これから地獄を見るとは知らずに……くくく……バカな女だ。

 

「んじゃ、そろそろ戻るわ、トゥリナ、ドラグリア、留守を頼むぞ?」

「「了解じゃ」」

 

俺は再び地獄門を発動させて異世界に戻った、戻った時には既に夜になっていた。休んでいる仲間に悪い為このままレイブル国に向かった。

 

「あの飲んだくれなら今の時間でも飲んでいるだろうな、絆の暗殺計画を立てねぇとな……」

 

ペンペン……ペンペン……ペケペケペン

 

「ん?なんだ?」

 

俺は月夜に照らされ鳴り響く街を見渡した、すると奥にローブを纏った何者かが三味線を薄暗い中弾いていた、男か女すら確認出来ない程顔を隠していた。

 

「なんだ?あいつは……?」

「…………」

 

ペンペンぺぺぺ……ペン!

 

三味線の音が鳴り響いた瞬間、俺の胸が縦に斬られた。

 

「なっにぃぃぃ!?」

 

俺は直ぐに傷を再生させ、魔剣ストームブリンガーを構えた。

 

奴は三味線を弾いていただけなのに斬られただと!?一体どんなスキルなんだ!?

 

ベンベンベベベベン!!

 

「オラァ!」

 

俺が魔剣ストームブリンガーで見切って振り払った途端、激しい金属音が鳴り響いた。

 

「金属音だと!?」

「………………」

 

ベンベン……ギュルルルル……ベン!

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ガキンガキンと刀を弾く様な音を立てながらローブの奴に向かって行った。

 

「ウェポンチェンジ!!スターブレイカー!! オラァ!」

 

俺はストームブリンガーからスターブレイカーに変化させ、棘鉄球を蹴り飛ばした。

 

「!?」

 

ギュルイン!!

 

三味線を持った奴は激しく弾き衝撃波を発生させてスターブレイカーを止めた。今まで使っていてスターブレイカーの鉄球を真正面から受け止められたのは初めてだった。

 

「うそだろ?、マジかよ」

「………………」

 

ギュンギュルギュンギュン!!

 

ローブの奴は三味線で鈍い音を出して衝撃波を3つ発生させて俺に直撃させた。俺は再びストームブリンガーに変化させた。

 

「ぐっ、なんだコイツ!?勇者かっ!?」

「ニヤリ……」

 

ベンベンベンベンベンベンベンベンベンベンベンベン!!

 

気付かれたと分かったのか、男は更に激しく弾き始めた。

 

俺にダメージを与えれるのは絆以来いないが、コイツは勇者の可能性があるな……。

 

「けど、調子に乗るなよ!!『ドライファ・ダークネス・ヘルファイア』!!」

 

俺はブチキレて黒炎の大火球を謎の勇者らしき男に向けて投げつけた。

 

「!?」

「くたばれぇぇぇ!!」

 

黒炎の大火球は大爆発をした、謎の勇者は爆風で吹き飛ばされた。瓦礫に埋もれていたが、直ぐに立ち上がって退散して行った。

 

「はぁっ、はぁっ、なんだったんだアイツは?」

 

「「龍二!一体どうしたんだ!!」」

 

さっきの爆発音を聞いたキョウとアクセルが駆けつけて来た。

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