元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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予告通り今回で異世界編は終了します!次回からは四霊獣・タクト一派まで行きますよー!


第40話 異世界征服

俺は魔竜を吸収して多くの仲間を手に入れた。アイコンで魔竜こと魔竜の鎧をアイコンで確認した。

 

魔竜の鎧

 破壊不可 防御力アップ 衝撃耐性(大)斬撃耐性(大) 火炎耐性(特大) 雷耐性(特大) 吸収耐性(特大) HP回復(強) 魔力回復(強)SP回復(強)

 魔力上昇(大) 竜帝(魔竜)の加護 魔力防御加工 自動修復機能 厄災の波(異世界)操作可能 亡者の尖兵操作可能

 

「へぇ、いい効果付いてんじゃん」

《恐れ入ります!!》

「龍二……いや魔王、どんな効果が?」

「今まで通り龍二で良いよ?例えば〜厄災の波操作とか?」

 

禍々しい鎧を着た俺は酒呑童子に振り向きながら答えた。

 

「そんな事も出来るんですか!?」

「うん」

「すげぇ、そんで?これからどうするんだ?」

 

悟空とリファナは驚きながら俺に尋ねた、すると俺は笑いながら答えた。

 

「何って?今からこの異世界をぶっ壊すのさ」

「壊す?けど、どうやって?」

「魔竜、竜魔法はどうやって使うんだ?」

 

俺は鎧に声をかけるように魔竜に尋ねると、魔竜はハキハキと答えた。

 

《竜魔法は私が開発した魔法です、契約した魔物から力を借りて放つ魔法でその契約した魔物が強力であるほど強固になります。簡単に言えば龍脈法と似てますね》

 

「ふーん。んじゃあさ?この世界中に全体魔法攻撃する事は可能か?」

「えええええええええええええ!」

《はい、可能です》

「出来んのかよ!」

「あわわわ……」

 

俺の後ろを歩く仲間たちはザワザワし始めた。

 

そりゃ巻き込まれたくないもんな。

 

《なら、こう唱えて下さい。『魔竜よ我の願いを聞き届けたまえ、力の根源たる魔王が願う……真理を今一度読み解き、我の害なる者共と大地を焼き払う力を!!』と唱えて下さい》

 

と魔竜は俺に教え、そのまま俺は右手を空に掲げて竜魔法を唱えた。俺は少し躊躇したが。

 

迷うな、全ては……正義の為に!!

 

「魔竜よ我の願いを聞き届けたまえ、力の根源たる魔王が願う……真理を今一度読み解き、我の害なる者共と大地を焼き払う力を!!竜魔法!! 『暗黒流星群』!!」

 

俺はの右手が超巨大な魔法陣を形成されて行き、唱え終えた途端空に向かって何千何万の雨の様に隕石が放射された。

 

くらえ、愚かなる人間共!!

 

その光景は……まるでしし座流星群だった。異世界中に隕石は降り注ぐ。

 

うわあああ!

助けてくれー

ママーー

うぎゃぁぁぁぁああああ

 

断末魔の様な悲鳴が響き渡るが、もうこの世界には勇者は現れなかった。その頃同時刻のある場所。暗黒流星群が降り注ぐ中、ローブを被り札の様な物をもったシャチ種の亜人の女が唖然としなが見る事しか出来なかった。

 

「あちゃー、もうこの世の終わりね……」

 

「シルディナ様!早くお逃げ下さい!」

「部下のあなた方達を置いていく訳には参りません私も残ります……」

 

すると次元が切り裂かれ、その次元からはアクセルが殺した筈の絆が現れた。

 

「絆!!生きていたの!?」

「ああ!”ある奴”に助けられたんだ!俺と一緒に別世界に逃げるぞ!ラルク、テリス、グラスも一緒だ!」

「そんな!彼らを置いては!」

「絆殿!シルディナ様を……お願いいたします!」

 

シルディナと呼ばれたシャチの亜人は泣きながら部下と別れ、絆と共に次元の中に入って行った。すると殺されたキョウ、秀正から精霊が現れて姿を消した。それと同時にアクセルが保管していた倉庫に流星群が直撃して勇者の刀が露になった、すると刀も光の玉になり姿を消した。

 

───────────────────────

 

魔竜の城展望台では、俺がまだ暗黒流星群を放っていると他の魔物は大はしゃぎしながら破壊されていく街並みを展望台から見ていた。

 

「うひゃーこりゃすげぇ」

「見ろ、人間がゴミのようだ!!」

「そのセリフやめろ!」

「龍二様、カッコイイ!!」

「フハハハハ……フハハハハァァァ!!」

 

俺は高笑いをしながら攻撃を続けた。その攻撃は一晩中続き、夜が開けると、辺り一面焼け野原になってしまった。

 

「フゥ、こんなもんで良いかな?」

《お見事です、魔王・龍二様》

「おう」

「龍二、ここはもうやり残した事はもうないよな?」

「ああ、いや〜スッキリしたよ」

「龍二様!いくらなんでもやり過ぎですよ!こんなんじゃ草も生えませんよ!?」

「良いんだよリファナ、それが目的なんだから」

「え?」

「さて……そろそろ俺達のアジトに帰るか?」

「お!?龍二のアジトか!早く行きてぇな!」

「龍二のアジトはどんな所なんだろうな!」

 

大暴れした俺達は、アジトに帰る為に地獄門を発動させた。1度に3人までしか入れない為に100を超える仲間たちがアジトに到着するのに2時間かかった。一気に大世帯になりジキル博士は驚きのあまりに備品を落として壊した。

 

「ただいまー」

「龍二、帰ったか!──なんじゃ!?なんじゃ!?なっなんじゃこの人混み魔物ごみは!!」

 

ワイワイガヤガヤしてる中ジキル博士は新たな仲間を覚えるために1人ずつ名前を書かせていた。

 

「龍二ー!龍二はどこじゃー!」

「おーい!トゥリナー!」

 

人混みに紛れていた俺は右手のみをあげて手を振った。トゥリナは人混みを掻き分け俺の元に進んで行ったがロリ形態の為進まなかった。

 

「ふぎゃ!ちょせまっ、ええぃ!止まらんかぁぁ!」

 

ロリ形態からグラマー形態になり、トゥリナの魔力により新入り達は驚き立ち止まった。悟空と酒呑童子はその魔力を感じて少し警戒した。

 

「あー、悟空と酒呑童子以外ちょっと地下室と下水道にいっててくれるかな?」

 

「「「「「はい」」」」」

 

ようやく人混み魔物混みが解消されて10人の魔物が残った。いつものテーブルに集まり、悟空と酒呑童子は俺の後ろに付いた。

 

「ふぅ、さすがに狭くなったな」

「いやもう……限界じゃろ……」

「誰ですか?私のお尻触ったの」

「我が触るわけないだろ!」

「俺も……触ってない……」

「我が主よ、引っ越しませんか?」

「くんくん★リファナちゃんのお尻柔らかい★」

「龍二さん、その方々が新入りさんですか?」

「カシラ、引越しを考えて下せぇ」

「まぁまぁ、まずはこの3人を紹介しよう」

俺は酒呑童子と孫悟空を幹部達に紹介した。

 

「お初にお目にかかります、俺は斉天大聖・孫悟空」

「俺は鬼の首領・酒呑童子ってもんです」

「3人?もう1人はどこじゃ?」

「もうすぐ分かるよ。皆、長い間留守にして悪かったな」

 

俺は立ち上がって幹部達に深々と頭を下げた。

 

「向こうは、征服したのか?」

「ああ、トゥリナ。その証拠にこの鎧を見てくれ」

 

トゥリナはロリ形態に戻り、とてとてと近付いてマジマジと俺はの鎧を見つめた。

 

「ん?ただの鎧ではないか?」

 

《ただの鎧をじゃないわよ!》

 

「にゃ!?なんじゃ!?」

 

俺の鎧は急に喋り出し、トゥリナを脅かした。トゥリナは尻尾を一気に8本に増やし警戒した。

 

「貴様、何奴じゃ!!」

《私は魔竜、別世界を支配していた魔物です》

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

驚きを隠せないトゥリナ、ドラグリア、イムホテ、ワイズ、ジキル&ハイド、フランケンシュタイン、バルバロ。

 

「ですよね、普通そうですよね。私も驚きました……」

 

ウンウンと頷くリファナ。

 

「ということで異世界は征服した、残りは……分かるよな?」

 

10人の幹部達は頷いた。

 

「博士、【フェイズ2】の様子は?」

「もうすぐですね。このゼルトブルで蹴りを付けますか?それと、カルミナ島が本格的に活性化を始めましたよ?」

「そうか。だけど、その前に俺を含め幹部みんなでバカンスにでも行くか?その最後の仲間をスカウトしに行こう」

「おう!」

「きゃー!海ですよ!トゥリナさん!」

「水着を買わなくてはな?」

 

俺達が騒いでいる中。カルミナ島ジャングルの奥地では木々を軽々と移動している人影があった。




第3期の初回で必ず読者の方々の口から「お前かい!っ」と言わせて見せます!

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